落とし蓋はなぜ必要?使い方と身近な代用品2つをご紹介!

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第169回は、「落とし蓋の使い方」です。落とし蓋の使用方法や代用品の作り方を動画でご紹介します。

今日はレシピを見ながら煮物を作ろう!あれ、落とし蓋って何だろう?

う〜ん、聞いたことはあるけど、どんな蓋だっけ…。うちにはないんじゃない?

どうしよう!落とし蓋なしで作ってもいいかな…?
ちょっと待った〜!美味しい煮物作りには、落とし蓋が欠かせないんだぞ!それに、落とし蓋がなくても家にあるものを使えば簡単に作れるんだ!


そうなの!?落とし蓋の使い方と作り方を教えて、フラッキー!
目次

落とし蓋とは?
料理のレシピの中に、「ここで落とし蓋をします」と書いてあるのを見かけたことはありませんか?落とし蓋とは、主に煮物を作るときに、材料に直接かぶせる蓋のことをいいます。この落とし蓋は、煮物を美味しく仕上げるのにさまざまな効果があります。
- 煮崩れを防ぐ
食材が動きにくくなるので、食材同士がぶつかって煮崩れするのを防げます。 - 味が均等に染み込む
煮汁が落とし蓋にぶつかって対流ができ、煮汁が均等に鍋の中にいき渡ります。 - 急な煮詰まりを防ぐ
適度に煮汁を蒸発させながら煮込むので、煮詰まりにくくなります。
具体的な使い方は知らないという人も多い落とし蓋ですが、きちんと使えば煮物の仕上がりは格段にアップしますよ。そこで今回は、初めて落とし蓋を使う人向けに基本の使い方を解説します。また、「煮物はめったに作らないから買うのはちょっと…」という人のために、アルミホイルやクッキングシートで落とし蓋を作る方法もご紹介します。
落とし蓋の使い方
落とし蓋には、木製やシリコン製、ステンレス製などのタイプがあり、今回は、木製の落とし蓋を使用します。なお木製の落とし蓋は、水に濡らしてから使用しないと、乾燥した木の隙間に油や煮汁が入り込んでしまう場合があるので注意しましょう。

落とし蓋は、食材を煮込むタイミングで食材の上に直接置きます。
落とし蓋をするタイミングは料理によって異なる!
落とし蓋をするタイミングは、作る料理によって異なるぞ!レシピを確認して、記載通りのタイミングで置こう!

水分の蒸発が多い場合は、上から鍋蓋をするとよいでしょう。
「きせ蓋」で煮汁の蒸発を防ぐ!
落とし蓋の上からさらに蓋をすることを「きせ蓋」というんだ!「きせ蓋」することで、煮汁の蒸発を防げるんだぜ!落とし蓋だけでは水分が早く蒸発し過ぎて、具材に十分火が通らないときや、具材をふっくら仕上げたいときに「きせ蓋」をするといいぞ!

煮込み終わったら火を止めます。そのまましばらく置いて、冷めたら落とし蓋を取り出します。
代用品で作る落とし蓋
落とし蓋を持っていない場合は、家にあるものでも代用できます。ここでは、アルミホイルとクッキングシートで作る方法をご紹介します。
アルミホイルで作る

鍋のサイズに合わせてアルミホイルを切ります。

一度、アルミホイルをくしゃくしゃにします。

アルミホイルの形を鍋に合わせて整えます。

菜箸を使って中心に1cm程度の穴を開けます。
ただし、アルミホイルは酢やソースなど酸性の液体と反応して、成分が溶け出すことがあります。そのため、メニューによっては使用を控えましょう。
クッキングシートで作る

鍋の大きさに合わせて、クッキングシートを少し大きめに切ります。

正方形に折ります。

細長い三角形になるよう、折り目にあわせて折り畳んでいきます。

三角形の先と折り目側の長辺2か所に、はさみで切り込みを入れます。

三角形の側面を切り取って穴を開けます。

キッチンペーパーで代用!
キッチンペーパーを落とし蓋として代用することができます。キッチンペーパーを使用することで、煮込んだときに出るアクも吸い取ってくれます。なお、一回の料理で複数回使用することを想定し、厚手で耐久性のあるタイプを使うようにしましょう。

落とし蓋を使って煮物を作ってみたよ!

具材にまんべんなく味が染みてるね。

にもの、おいしい~。
どうだ?落とし蓋のパワーってすごいだろ!


料理上手に一歩近づけた気がするな~。これからもしっかり使いこなそう!