住まいのSOS

ディスポーザー付きのマンションだけど、使い方が難しそう…。どう使えばいいの?

更新日 2025年04月03日

SOS!だれか、この悩みを解決して!

ディスポーザーって、入れてはいけないものや気を付けることがあって使うのが何だか怖い。 でもきっと便利で衛生面でもよさそう…。 上手な使い方のコツ、教えてください!

目次

住まいスターさん、教えてください!!

生ゴミは専用機器でクリーンに処理

「いま暮らCafé」のアンケートでも、ディスポーザーが付いているのに「使い方が分からない」「故障やつまりが怖い」という理由で使っていない方が多くいることが分かっています。たしかに使用上の注意点はありますが、ツボさえ押さえれば簡単です。しかも「シンクが清潔」「生ゴミ臭から解放された」「燃えるゴミの水分を減らせるので地球にもやさしい」など、ディスポーザーにはいろいろなメリットがあるんですよ。
※第51回いま暮らCafé「使うと便利!ディスポーザー」

塚田 雅博

お悩みの解決方法はコチラ!

ディスポーザーはこんなに便利

生ゴミを水道水と共に粉砕し、 排水管に排出する生ゴミ処理機です。 シンクに三角コーナーが不要になり、臭いも気になりません。

シンクが清潔になり、お部屋の生ゴミ臭から開放されます

水を流した状態で排水口から生ゴミを投入し、蓋をしてディスポーザーのスイッチをON。粉砕機の音が静かになったらスイッチを切り、水を止めれば生ゴミの処理が完了。ぬめぬめした水切りネットにさわることもなく、臭いも残りません。
また、生ゴミ臭やぬめりが減ることでゴキブリ、小バエなどの発生も抑えられます。

環境にもやさしく、CO2排出量も抑えられます

家庭ゴミの約40%程度を占めるとされる生ゴミ。ディスポーザーで処理をすれば約9割の生ゴミが減らせるので清掃局に出すゴミ自体を減らせます。しかも、生ゴミの70%以上が水分なので、出すゴミは焼却されやすくなりCO2排出量も抑えられます。
※ディスポーザーは専用処理槽のあるマンションで利用でき、後からの設置はできません。
便利なだけでなく、マンションの付加価値を高める設備としても人気なので、住み替えの際、関心がある方は、ディスポーザーの有無をチェックしてはいかがでしょうか。

悩ましい生ゴミ処理のお悩みも、ディスポーザーを使えば気持ちよく解決できます。ただし、間違った使い方だと臭いやぬめりを防げなかったり、極端な場合は壊れてしまったりすることもあるので、以下に挙げる使用上のポイントをしっかり守りましょう。

Point 1

【最初に水を出し、最後に水を止める】

ディスポーザーに水は不可欠。確実な粉砕にも必要ですし、特に最後の水は内部の汚れを流し、排水管の詰まりや臭いを防いでくれます。逆にしっかり流さないと詰まりやゴム部分の汚れ・ぬめり、ひいては不快な臭いにつながるので気を付けて。きちんと使えばディスポーザーは汚れにくいので、お手入れも少なくて済みます。

Point 2

【ディスポーザーに流せないもの】

とうもろこしやたけのこの皮、貝などの硬いものは、詰まりの原因になるのでディスポーザーに入れられません。また、絶対に避けたいのがスプーンやフォークの落下による「かみこみ」というトラブル。普段からディスポーザーの蓋をしてシンクを使うなどし、落下を防止しましょう。

ディスポーザーの掃除の注意点や効果的なお手入れ方法は、
すてきテラスの「ディスポーザーのメンテナンス」
詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

住まいスターさんに聞いてみました

Point 1

ディスポーザーはメンテナンス費がかかる?

日頃のお手入れは、中性洗剤と氷を入れて洗浄するなどで、特別な費用はかかりません。ですが処理槽の維持管理は必要で、マンションの管理費などが用いられます。さらにディスポーザーの寿命は一般的に7~8年程度のため、定期的な交換が必要。交換費用はおよそ15万円程度(2023年5月時点)です。

Point 2

ディスポーザーの使用は、環境に影響がありますか?

ディスポーザーは生ゴミを粉砕後、専用の処理槽で微生物を使ってしっかり処理してから、公共下水道に排出します。一方、生ゴミを可燃ゴミで処理すると、水分を多く含んだゴミを燃やす燃料、回収車の運搬費、焼却コストがかかりますし、ゴミ焼却時にはダイオキシンも発生します。総合的に考え、ディスポーザーは環境にやさしい設備といえるでしょう。

マンションのディスポーザーに関するお困りごとなどがある場合は、
管理会社に相談されることをおすすめします。
すてきテラスの「ディスポーザー交換」では、マンションのディスポーザーの
仕組みや基礎知識、トラブル事例など、詳しく説明しています。

ディスポーザーの歴史豆知識

妻への愛から生まれた ディスポーザー

ディスポーザーのルーツは100年近く前の1927年。アメリカで「イヤな生ゴミを何とかしたい!」と望んだ奥さんのために、建築家であり発明家の夫が生ゴミ処理機をつくってあげたのが始まりでした。当初はディスポーザーの排水が下水に与える影響が懸念されましたが、環境上問題ないことを科学的に示すなどして、だんだんと広がり、1960年代ごろには伝染病ポリオ感染の防止に有効だとして、ディスポーザー設置を義務付ける州まで現れました。 日本では1970年代から製造販売されましたが、当時、アメリカほど下水道普及率が高くなかった日本での普及は進みませんでした。しかしながら下水道整備が進んだ2000年前後に、環境に影響がないことが社会実験の調査結果で報告されると、注目度がアップ。設置に対する補助金制度を設けている自治体もあり、今後ますますの普及が予想されます。

塚田 雅博

住まいスター

塚田 雅博

長谷工コミュニティ
素敵生活営業部営業課

2008年長谷工コミュニティに入社し、日々お客さまの専有部のお困り事にお応えし、住まいの環境改善のお手伝いをするスペシャリスト。 私生活では、10歳と4歳の2児の子どもの父親。自宅の浴室のミストサウナですごすのもリラックスタイムですが、温泉でリフレッシュするのが休日の定番の楽しみです。

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