3daysofdesign 2026 視察レポート|北欧の暮らしに学ぶ住まいづくり

2026年9月14日

デンマーク・コペンハーゲンで毎年6月に開催される北欧最大級のデザインフェスティバル「3daysofdesign」に、当社社員が視察に行ってきました。本記事では、その様子や現地で感じたデザインの魅力、住まいづくりのヒントについてレポートします。

  • ┼─目次
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        • 3daysofdesignとは?

           

          デンマーク・コペンハーゲンで毎年6月に開催される「3daysofdesign」は、北欧最大級のデザインフェスティバルです。市内のショールームやギャラリー、歴史的建造物など街全体を舞台に、家具や照明、インテリア、建築、ライフスタイルなど幅広いデザインが紹介されます。新製品の発表だけでなく、各ブランドの思想や、デザインが暮らしにもたらす価値を体感できることも魅力です。

          2025年の来場者数約60,000人、展示数469に対し、2026年は来場者数約125,000人、展示数572へと大幅に拡大しました。特に来場者数は前年の約2倍となっており、3daysofdesignが世界的なデザインイベントとして急速に存在感を高めていることがうかがえます。

          2026年のテーマは「Make This Moment Matter」(この瞬間を意味のあるものに)。未来のために今この瞬間を大切にし、人や社会、環境にとって意味のある選択を積み重ねていこうというメッセージが込められていました。

◆ INSIGHT 01 ブランド思想・暮らしの提案型展示

 

空間全体で描く、ブランドの世界観
 
3daysofdesignでは、単なる新作発表やトレンド紹介にとどまらず、各ブランドが大切にする思想や価値観を表現する展示が数多く見られました。また、家具やプロダクト単体ではなく、建築空間や屋外空間も活用しながら、その先にある"暮らし"のシーンそのものを提案している点が印象的でした。ブランドごとの世界観を体感できる展示から、住まいづくりの新たなヒントを得ることができました。
 

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◆ INSIGHT 02 光と照明のとらえ方

 

光で居場所をつくる空間デザイン
 
照明を単なる明るさを確保するための設備ではなく、人が心地よく過ごす場所をつくる要素として活用している点が印象的でした。自然光や陰影を活かした奥行きのある光環境が多く見られ、日本で一般的な均一照明とは異なる豊かな空間表現が感じられました。また、複数のペンダント照明を組み合わせ、空間演出の主役として見せる提案も数多く展開されていました。

 

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◆ INSIGHT 03 ファブリックの可能性

 

空間をゆるやかにつなぐファブリックの力

 

透過性のあるファブリックを活用し、壁ではなく柔らかく空間を仕切る提案が数多く取り入れられていました。
光や人の気配を感じながら、心地よい距離感を保てる空間づくりが実現されていました。
 
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ファブリックの豊かな表現力が、空間をやわらかく彩り、印象的なシーンを創出していました。
 
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Kvadratのカーテンコレクション「THREE」の展示では、立体的な造形やテンションをかけた張り方、豊かなドレープ表現など、多彩な演出を通してファブリックならではの素材感や表現の豊かさを伝えていました。
 
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◆ INSIGHT 04 色・素材・家具のトレンド

 

穏やかな色彩と心地よい素材感が生み出す空間

 

北欧らしい低彩度で穏やかな色使いが印象的でした。異なる色を重ねながらも調和を保ち、落ち着きと奥行きのある心地よい空間が演出されていました。
 
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ブークレ素材も多く見られましたが、さらに毛足が長く、テディベアのような柔らかな質感のファブリックも数多く採用されていました。
見た目にも温かみがあり、空間全体にやわらかな雰囲気をもたらしていました。
 
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家具では、ラウンド形状に組み替えられるシステムソファや、身体を包み込むようなデザインが多く見られました。直線的なフォルムよりも、有機的でやわらかな曲線を取り入れたデザインが主流となっている印象を受けました。
 
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◆ INSIGHT 05 サステナビリティと循環型素材
 
環境負荷の低減を見据えたものづくり
 
サステナビリティを軸とした提案が各所で展開されていました。
なかでも、アマモ(海藻)を活用した素材を取り入れた展示は、循環型ものづくりの可能性を強く感じさせるものでした。空間全体を通して素材の魅力や活用方法が表現されており、今後の住空間づくりにおいても大きな可能性を秘めた素材だと感じました。
 
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輸送時の環境負荷低減につながるフラットパック設計の製品も多く、製造から物流までを含めた取り組みが進んでいました。

また、牛乳パックやたばこの吸い殻、ペットボトルキャップなどを再利用した家具も展示されており、素材の再活用にとどまらず、廃棄後のリサイクルまで見据えたものづくりが進められていました。

 

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◆ INSIGHT 06 和の美意識が息づく空間
 
世界から注目される日本の美意識
 
会場を巡るなかで、日本の文化やデザインから着想を得た展示やプロダクトが数多く見られました。
北欧デザインと日本のデザインを融合した「ジャパンディ」は広く浸透しており、日本らしい素材使いや空間づくりが随所で表現されていました。
 
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今回の3daysofdesignでは、単に美しい家具やインテリアを見るだけでなく、「その空間でどのような時間を過ごしてほしいのか」という視点で丁寧に設計された空間に多く触れることができました。光や素材、ファブリックを巧みに取り入れた空間は、シンプルでありながら心地よく、そこで過ごす時間そのものの価値を高めているように感じました。特に、ニュアンスカラーや素材感、照明を活かした演出は、日本の住宅にも取り入れやすく、暮らしに自然と溶け込む提案として印象的でした。

今回の視察を通じて、デザインは見た目の美しさだけでなく、そこで過ごす時間そのものを豊かにするものであることを改めて実感しました。

この学びを今後の住まいづくりにも活かし、お客様がその空間でどのような時間を過ごすのかを思い描きながら、心地よい暮らしにつながる提案をしていきたいと思います。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。