2008年05月30日

長谷工コーポレーションは、新たな廃棄物リサイクルシステムを構築しました。当社では、これまで段ボール古紙循環リサイクルシステムや木くず循環リサイクルシステムを構築するなど、環境への取組みを進めてまいりました(※1)が、新たに作業所で使用しているヘルメット(保護帽)と作業所に掲示している当社オリジナルの「環境」「安全」「品質」活動における啓蒙シートをマテリアルリサイクル(※2)するシステムを構築しました。今後も環境に配慮した循環型社会の実現に向けて取り組みを推進してまいります。(当面は首都圏にて推進)
  

1. ヘルメットをマテリアルリサイクル

作業所では、社員用、来客用、職長・職人用を合わせて、年間約1,000個のヘルメットを新規購入しています。それらのうち、使用頻度の高いのヘルメットは、1つの作業所が終わると廃棄物として処理されてきました。
そこで当社は、ヘルメットを制作しているミドリ安全と連携し、ヘルメット本体とあご紐や内部のクッション材に分解・分別したのち、それぞれをリサイクルするシステムを構築しました。ヘルメット本体は細かく破砕しペレット(※3)化した後、雑貨や玩具にマテリアルリサイクルされます。あご紐や内部のクッション材はケミカルリサイクル(※4)されます。

  

2. 「環境」「安全」「品質」活動におけるオリジナル啓蒙シートをマテリアルリサイクル

作業所では「環境」「安全」「品質」向上にオリジナル啓蒙シートを掲示し、推進しています。不要になったシートは、リサイクルしにくい素材の組み合わせ(※5)であったため廃棄物として処理されてきました。そこで当社は、啓蒙シートを制作しているカンボウプラス(機能性膜材メーカー)、レンゴーシステムと連携し、啓蒙シートのリサイクルシステムを構築しました。カンボウプラスは再生パレットに、レンゴーシステムは再び啓蒙シートにマテリアルリサイクルします。
 

(※1)これまでの環境への取組み
当社は「入れない(発生量削減)」「出さない(排出量削減)」「捨てない(廃棄量削減)」の3つの「ない」を旗印に、作業所から発生する廃棄物の削減を図ってまいりました。これまで、以下の4つについてリサイクルシステムを構築し、作業所からの廃棄物削減を実施しています。
1. 木くずのマテリアルリサイクル
2. 廃プラスチックのサーマルリサイクル
3. 段ボール古紙のマテリアルリサイクル
4. 金属くずのマテリアルリサイクルルート

(※2)マテリアルリサイクル
廃棄物を製品の原材料として再生利用すること

(※3)ペレット
直径数ミリ程度のプラスチック小粒 

  
 

[ペレット]

(※4)ケミカルリサイクル
熱分解したガスを燃料や化学原料として利用すること

(※5)リサイクルしにくい素材の組み合わせ
啓蒙シートは、これまでポリエステル繊維と塩ビ樹脂のターポリンにシルク印刷されており、リサイクルを行うためにはシート素材をポリエステルと塩ビに分離しなければなりませんでした。

【マテリアルリサイクル 例】 
○ヘルメットを雑貨、玩具に再生

 
[ヘルメット]
 
 
 
 
 
[雑貨・玩具に再生]

○「安全」「品質」啓蒙シートを再び「安全」「品質」啓蒙シートに再生

  
[「安全」「品質」啓蒙シート]
 
 
 
[「安全」「品質」啓蒙シートに再生]

○「環境」啓蒙シートをパレットに再生

  
[「環境」啓蒙シート]
 
 
 
[パレットに再生]
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