トイレの流れが悪いのはなぜ？その原因と自分でできる対処法を解説！
この記事でわかること
トイレの流れが悪い原因
便器の奥に何か詰まっているか、タンクに不具合があることが主な原因です。ほかにも「排水管が詰まっている」「水圧が足りない」といったことが考えられます。
水の流れの悪さを自分で解決する方法
便器内の詰まりを解消するには、ラバーカップが有効的です。トイレタンクに不具合がある場合は、原因となる部品を交換・調整することで水の流れを改善できます。
■ご注意
トイレの便器は傷つきやすく、タンクには精密な部品があるため、交換・調整の際は破損しないように注意しましょう。また、メンテナンスの前に止水栓を止めたり、温水洗浄便座の電源を切ったりすることで、水漏れや感電の危険を防げます。一方で、建物自体の水圧が足りない、排水管が詰まっているといったことは、自分での調整・修理が難しい不具合です。賃貸住宅なら大家さんや管理会社、分譲マンションであれば管理自治会に相談したうえ、専門業者への相談をおすすめします。
目次
トイレの流れが悪くなる原因とは？
水の流れが悪くなる原因は大きく分けて、以下の2つです。
- 便器の奥で詰まりが起きている
- タンク内に不具合が起きている
水の流れが悪いときは、最初にタンク内をまずチェックします。たとえば、節水目的で空のペットボトルなどを入れている場合は、水量の不足により十分な水が流れません。こういった異物を取り除くことで、水の流れが正常に戻る場合があります。
また、タンク内の水の上限を示す水位線より水位が低くなると、水が足りないせいで流れが悪くなることがあります。取扱説明書に従って水量を調整してください。
そのほかにも、「排水管が詰まっている」「水圧が足りない」といったことも原因として考えられますが、これらの場合は自分で対処するのが難しいケースが多いため、専門の業者に確認しましょう。
トイレの流れが悪くなると起こる現象やリスク
流れが悪くなることで起こる現象には、主に以下のようなものがあります。
- 水位の上昇
- 水位の低下
- 異音が聞こえる
トイレットペーパーなどで便器の奥が詰まることからトイレの流れが悪くなると、水を流したときに水位が上がる場合があります。詰まりを直そうとして水を何度も流すと、逆に便器から水があふれる恐れがあるので気をつけてください。
また、排水管（竪管：2階以上の建物で、各フロアの排水を外部へ送り出すパイプ）が詰まっていると水位が下がったり、「コポコポ」「ゴボゴボ」と異音が発生したりします。
これらの状態を放置していると、下水管から悪臭が漂ったり、害虫が室内に侵入したりする恐れが高まります。
人気のキーワード
トイレの流れが悪いとき自分で対処できる？
起きている現象や不具合の原因によって、自分で対処できる場合もあれば、できない場合もあります。たとえば、トイレの水位が下がる、あるいは異音がするケースは自分で対処することが難しいでしょう。原因は、便器奥の排水管の詰まりではなく、マンションの各フロアの排水を行なう竪管にあると考えられ、竪管を個人でいじることはできません。管理会社に連絡したうえで専門業者に相談するのが適切といえます。
今回は、自分で対処可能な、「便器の奥で詰まりが起きている」「タンク内に不具合が起きている」というトラブルについて解説します。
トイレの流れが悪いときの対処法：詰まり解消編
トイレの便器内の詰まりを解消するには、ラバーカップを用います。ラバーカップを持っていないときはどうすればよいのかも紹介します。
ラバーカップを使った方法
- トイレの止水栓を閉める
- ゴム部分が便器内の水に浸かるよう水量を調節する
- ラバーカップを静かに押し込む
- ラバーカップを強く引き上げる
- 3、4の操作を繰り返す
- 詰まりが解消したら、水の流れを確認する
なお、便器内の水が多いと汚水があふれる恐れがあるので、水は多すぎず少なすぎない量に調整します。また、ラバーカップを押し込むときは、排水口との隙間ができないようにしましょう。
さらに、あふれだす汚水や不意の飛び散りがあるかもしれないので、便器は大きなビニール袋で覆い、床にはビニールシートや新聞紙を敷くと安心です。トイレ室内も自分自身も汚れずに済むでしょう。
バケツで水を流す方法
家にラバーカップがなくても、トイレの詰まりは取り除けます。最も効果的なのは、バケツにためた水をトイレの排水口に勢いよく流すことで、トイレの詰まりが解消する場合があります。
トイレ詰まりをバケツの水を流して解決させる場合、水が便器からあふれないように、あらかじめ便器内の水量を減らす必要があります。便器内の水を減らすと悪臭がする可能性があるので、換気扇を回すとよいでしょう。また、トイレの壁や床をビニールシートや新聞紙で覆い、汚れた水が飛び散るのを防ぎます。
トイレの流れが悪いときの対処法：トイレタンク編
トイレタンク内に不具合がある場合、原因はさまざまです。そのなかでも起こりやすい「浮き玉の不具合」「ボールタップの故障」の2つについて解説していきます。
水の勢いがたりないときは浮き球をチェック
浮き玉とは、タンク内に適切な水量を調整する部品です。浮き球にヒビが入っていたり、割れていたりすると、浮き球が正常に下がらないことで水が補充されず、水がタンクにたまりにくくなり流れが悪くなるでしょう。
対処法としては、まずほかの部品と干渉し合っていないかを確認し、引っかかっていれば取り外して正常に動くよう調整します。また、浮き球が破損しているなら、交換することで十分な水が流れるようになります。
水がうまく流れないときはボールタップを確認
ボールタップとは、タンク内の給水設備のことです。給水管とつながっていて、トイレの水をためる役割をしています。浮き玉の動きに合わせて便器に水を流したり、止めたりするため、ボールタップの劣化によってタンクに水がたまらなくなったり、逆に給水が止まらなくなったりするでしょう。
また、ボールタップには、ピストンバルブといって浮き玉の動きに合わせて給水させる部品があり、これが古くなって正しく動かなくなると、水がたまりにくくなります。
対処法としては、ボールタップと給水管を接続する部分のパッキンを新しいものに交換します。あるいは、ボールタップと浮き球の接続部分であるバルブを交換するか、バルブのパッキンを交換します。どちらも劣化している場合は、2つとも新しいものに付け換えましょう。
トイレの流れが悪い状態が続くならリフォームも検討！
今回は、トイレの水の流れが悪いときの原因と対処法を解説しました。流れにくいものを流したり、流してはいけないものを落としたりした場合や、トイレタンク内に不具合があった場合は自分で対処することができます。
ただ、何度も詰まりが発生する、あるいは交換部品の在庫がなく、便器を交換しなければならない場合は、トイレ全体のリフォームを検討したほうがよいでしょう。水の流れ以外に、「収納を新たに設置する」「手すりを付ける」などの要望があれば叶えることができます。長谷工リフォームでは、ご要望や予算に合わせて、インテリアの専門家がお客さまの望む快適な空間作りをお手伝いします。トイレ全体のリフォームに興味がある場合は、お気軽にご相談ください。
リフォーム事例で素敵な住まいをのぞいてみましょう！
最新の設備や、自分好みの雰囲気の住まいは見ているだけでも楽しいですよね。長谷工リフォームではお部屋・予算・こだわり別にリフォーム事例をご紹介していますので、ぜひのぞいてみてくださいね。
リフォーム事例一覧
詳しくはこちら
