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障子の張り替えを自分でやるときの手順は?必要な道具から注意点まで詳しく解説!

更新日 2026年01月14日

この記事でわかること

障子の張り替えの手順
障子の張り替えは、古い紙をはがしてのりを塗り、新しい紙を貼るだけの単純な作業です。湿気や霧吹きの水分量に気を付ければ、誰でも簡単にできます。

障子の張り替えに必要な道具
障子を張り替えるために必要な道具は、貼り方によって異なります。のり、アイロン、両面テープなど自分のやり方に合わせて道具をそろえましょう。

■ご注意

障子の張り替えは自分で簡単にできますが、古い障子紙のはがし方や霧吹きのかけ方、障子の裏表の見方など各過程で気を付けるポイントがあります。きれいに仕上げるためには、これらのポイントを押さえつつ、慎重に作業することが大切です。また、自分できれいに張り替える自信がない場合や破損がひどい場合は、業者に頼むのもよいでしょう。

目次

障子の張り替えは自分でできる?

障子の張り替えは、DIYに慣れていない方でも自分で行なえます。一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、最近では専用ののりだけでなく、アイロンや両面テープで貼るタイプの障子紙も多く販売されています。これらを活用すれば、費用と作業の手間を抑えて、簡単に張り替えられるでしょう。

この記事では、障子の張り替えに必要な道具から具体的な手順、失敗しないための注意点まで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

障子を張り替える前に確認しておくこと

障子の張り替えがDIYで可能かどうかは、枠の状態や材質に大きく左右されます。そのため、まずは障子の枠の状態や材質を確認しましょう。次に、使用する障子紙の種類と貼り方を確認します。これは素材によって機能性が変わったり、貼り方によって用意する道具が異なったりするためです。

  • 障子の枠(桟)の状態と材質
  • 使用する障子紙の種類(貼り方)

それぞれ詳しく解説します。

障子の枠(桟)の状態と材質

まず、障子の骨組みである「桟(さん)」の状態を詳しくチェックしましょう。障子は桟に紙を直接貼るため、桟自体のコンディションが非常に重要です。桟の折れや割れ、ひどいカビがないかを確認しましょう。もし桟が破損している場合は、障子を張り替える前に木工用接着剤で補修する必要があります。

また、枠の材質も確認しましょう。伝統的な木製の障子であればDIY可能ですが、アルミ製の障子枠はDIYでの張り替えが困難な場合もあります。アルミ製の障子枠は、張り替えの際に分解が必要で、手間がかかることを理解しておきましょう。

使用する障子紙の種類(貼り方)

次に、どの素材の障子紙を、どのように貼るかを決めておきましょう。障子紙は、伝統的な手すき和紙だけでなく、機械すき和紙やプラスチック障子紙などもあります。素材によって価格はもちろん、強度や通気性なども変わるため、何を優先したいかを考えてから選ぶのがポイントです。

また、障子紙は種類によって貼り方も異なります。手すき和紙は伝統的なのり(水張り)、プラスチック和紙はアイロンや両面テープを使うなど、必要な道具もそれぞれ違う点に注意が必要です。作業を始めてから「必要な道具がない」と慌てないよう、まず自分のニーズに合う障子紙を決め、その貼り方に対応した道具一式をそろえておくことが重要です。

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障子の張り替えに必要な道具

障子の張り替えをスムーズに進めるためには、事前の道具の準備が欠かせません。選ぶ障子紙の貼り方(のり、アイロン、両面テープ)に合わせて必要な道具をそろえましょう。

のりで貼る場合は障子用のり、それを乗せるのり用トレイ、塗るためのハケを用意します。アイロンで貼る場合は、家庭用アイロンで問題ありません。両面テープで貼る場合は、障子用の強力なものを用意しましょう。

張り替えを始める前に、ご自身が選んだ障子紙の説明書も確認しながら、これらの道具をあらかじめ手元にそろえておくと安心です。

障子の張り替え手順

ここまで事前の準備や必要な道具を解説してきました。ここからは、実際に障子を張り替える際の手順、そのうち「障子用のり」を使用した手順についてご紹介します。

  1. 古い障子紙をはがす
  2. 桟を掃除し、乾燥させる
  3. 障子紙を仮止めし、桟にのりを塗る
  4. 障子紙を貼り付ける
  5. 余分な障子紙をカットする
  6. 霧吹きをして乾燥させる

それぞれ詳しく解説します。

1.古い障子紙をはがす

まず、障子を床や作業スペースに寝かせます。次に霧吹きや水分を含ませたスポンジを使って、古い障子紙全体を均一に湿らせます。3分~5分ほど待ち、水分が浸透して紙がふやけてきたら、端からゆっくりとはがしましょう。

2.桟を掃除し、乾燥させる

古い障子紙をはがした後、桟に残った障子紙や古いのりを、ヘラや濡らした雑巾を使ってきれいに取り除きます。ここで古い障子紙やのりが残っていると、新しい紙を貼ったときに凸凹になってしまうため、丁寧に取り除きましょう。掃除が終わったら、桟が完全に乾くまで待ちます。

3.障子紙を仮止めし、桟にのりを塗る

桟が乾いたら、新しい障子紙を広げ、障子枠の上部に位置を合わせてマスキングテープで2~3箇所仮止めします。次に、障子用のりをトレイに出し、ハケを使って障子紙ではなく桟全体に均一に塗っていきます。完成がきれいになるように、塗り忘れに注意しましょう。

4.障子紙を貼り付ける

桟にのりを塗り終えたら、仮止めした部分から障子紙のロールをゆっくりと転がすようにして、シワにならないよう伸ばしながら貼り付けていきます。このとき、障子紙の接着面を間違えないように気を付けましょう。障子紙はざらざらした面が表であり、こちら側が接着面です。貼り終えたら、桟の上を軽く手で押さえて圧着させます。

5.余分な障子紙をカットする

貼り付け後、障子紙が乾ききる前に余分な部分をカットします。障子紙がまだ湿っていたり、完全に乾いたりするとうまくカットできないので注意しましょう。障子専用のカッターガイド(または大きめの定規)を枠の外側にしっかりと当て、カッターナイフで内側から外側に向かって慎重に切り落とします。カッターの刃はこまめに折って、常に新しい刃で切るのがきれいに仕上げるコツです。

6.霧吹きをして乾燥させる

障子紙を貼り終えた直後は、紙がたるんでいたり、小さなシワが寄っていたりしても問題ありません。貼り終えたら障子紙全体に、霧吹きで均一に水分を与えます。その後、障子を立てかけて直射日光の当たらない風通しのよい場所で陰干しします。乾く過程で紙が縮み、たるみやシワが消えて太鼓のようにピンと張った状態になれば張り替え完了です。

障子を張り替えるときの注意点

障子を張り替えるときには、いくつかの注意点があります。

  • 張り替えは「雨の日」や「湿度の高い日」を避ける
  • 最後の霧吹きはかけ過ぎに注意する

それぞれ詳しく解説します。

張り替えは「雨の日」や「湿度の高い日」を避ける

障子を張り替えるのに適さない時期は、雨が多い梅雨時や、湿度の高い夏などです。障子紙は湿気を吸うと伸び、乾くと縮む性質を持っています。雨の日や湿度が高い日に作業をすると、紙がすでに湿気で伸びている状態で貼り付けることになり、乾燥させたあともシワやたるみが残ってしまう大きな原因になります。そのため、作業はできるだけ晴れた日の、20℃以上の室内で行なうのが、きれいに仕上げる最大のコツです。

最後の霧吹きはかけ過ぎに注意する

仕上げの霧吹きは、紙を均一に縮ませてピンと張らせるために重要な工程ですが、水の量には注意が必要です。水をかけ過ぎると、障子紙が水分を吸いきれずに破れてしまったり、乾いた後にシミやムラが残ってしまったりする可能性があります。霧吹きは、障子から少し離した位置から、全体が「うっすらと湿る」程度に均一に吹きかけることを意識し、決してびしょ濡れにならないようにしましょう。

障子の張り替えは何年に一度?

障子の張り替えのタイミングに厳密な決まりはありませんが、一般的には2年~5年に1回が目安です。障子紙は破れや穴がなくても、日光(紫外線)やほこり、湿気などによって徐々に黄ばんだり、たるんだりしてきます。お部屋の明るさにも影響するため、黄ばみや汚れ、たるみが目立ってきたと感じたら、張り替えのタイミングといえます。

障子の張り替えを機に部屋の空間を見直そう!

今回は、障子を自分で張り替える手順や、失敗しないための注意点を紹介しました。解説した通り、必要な道具と手順さえ押さえれば、障子の張り替えは自分で行なうことが十分可能です。賃貸の場合はトラブル防止のため、事前に大家さんに確認をとってから作業を行なうようにしましょう。

また、障子の桟の破損がひどい場合や、シワなくきれいに仕上げる自信がない場合は、無理をせず専門の業者に依頼しましょう。

長谷工リフォームでは、お部屋全体のリフォームから細やかなご相談まで、幅広く対応しています。昨今の障子は、白い和紙だけでなく、色付きや破れにくい素材など、さまざまな種類があります。和モダンな雰囲気のお部屋にリフォームした事例もありますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。