先日、親しい友人のお父さまが他界され、手続きや片付けに腐心するのを見て、両親や自分についても備えておく必要性を痛感。でも、何をどうしたら?
SOS!だれか、この悩みを解決して!
私も親が亡くなった後の手続きや片付けに苦労する友人の話を聞く年代になりました。幸い自分の両親共に健在なので今のうちに備えておきたいし、自分自身も身体と頭が元気なうちに考えておこう…と思っています。親のこと、自分のこと、いざというときの備えをどうしたらいいか、教えてください!
目次
住まいスターさん、教えてください!!
備えることで、もっと望む生き方にスイッチ!
大武 敏朗
誰もが「亡くなった後に家族へ迷惑をかけたくない」と思うもの。しかし残念ながら、年齢とともに整理が億劫になり、家族で資産状況や死後の希望を伝える機会も減ってしまいます。「このままでは…」と感じた今こそ、生前整理を始めるチャンスです。「生前整理」は、定年や子どもの独立を機に、これからの人生を自分らしく生きるための前向きな準備。「終活の一環」ではなく、「活き活きと生きるための活動」として、できることから始めてみましょう。(住まいスター:㈱カシコシュ 大武 敏朗)
お悩みの解決方法はコチラ!
コツを知ってスムーズな
「生前整理」!
「生前整理」は人生の終盤に向けた準備というだけでなく、今をより快適に生きるための前向きなステップです。モノや情報、人間関係を見つめ直すことで心も暮らしもすっきり整うことでしょう。生前整理のコツやポイントを分かりやすくご紹介します。
こんなときが生前整理適齢期!
● 「定年退職」したorするなどのライフスタイルに変化があったとき
・自分の人生を振り返るチャンス!ほかに、リフォームや転居なども大きな変化です。
● 子どもが独立するとき
・もし自分に何かあったら…子どもにどこまで「自分のことを伝えきれているか」を考えてみましょう。
● 自分でも知らなかった、すっかり忘れていた「何がどこにある?」に気付いたとき
・日常生活において、自分も忘れている預金通帳や書類関係やモノが整理できていないことはありませんか?
● 暮らしにくさや心身の健康にちょっとした不安を感じたとき
・布団の上げ下ろしが負担になってきた、探しモノが増えてきた などは心身からのサインです。
● 自分のこれからの人生に必要なことを考えたとき
・相続について、家族に自分の考えを伝えておきたいと感じたら、準備開始!
大量にある身近なモノを整理する
手順1:思い出の品、しばらく使っていないモノなどを片付けていきます
身の回りのモノを4つに分類する
手順2:分類したモノをそれぞれ整理していきます
「いる」(絶対にとっておく)は、一目で分かるように整理しておきます。
● ファイルやボックスにまとめ、ラベルを付けておくと安心
・保険証券、年金情報、さまざまな契約書類
・通帳など預貯金や投資などの資産が分かるもの
● デジタル化やリスト化(スキャンしてUSBやクラウドに保存)も有効
・アルバムや書類はデジタル化する
・パスワード付きUSBやクラウドに保存し、アクセス方法を家族に共有しておくと安心です。
・「いざというときに誰に連絡してほしいか」などをリスト化しておく
・友人に形見分けしたいモノがあれば、意向を記載しておく
☆リストの場所は家族で共有し、紙ベースでも用意しておくと安心
● 年賀状を整理しながら、「人間関係の見直し(年賀状じまい)」を進める
● 保管場所は1か所に集中させず、リスク分散を意識する
例:重要書類は耐火金庫、通帳や印鑑は別場所など
☆信頼できる家族や身近な人に「保管場所と内容」を伝えておくことも大切
☆エンディングノートや一覧表を活用し、「誰に何を伝えておくか」を整理することも、生前整理の重要な一部
「移動」は、家族や知り合いに譲りたいモノです。
・家族や知り合いに、生前に形見分けとしてお渡しする(亡くなった後でも対応できるよう、意向を記載しておくことも忘れずに)
・趣味で使っていたモノに関しては、引き取り先があれば、引き取ってもらうとよいことを検討する
「迷い」は一旦保留、「いらない」は手放していきます。
・迷っているうちは捨てずに、置く場所と判断する期限を決めて保留にしておく
・手放すことができるモノは捨てるか、リサイクルショップやフリマサイトなどで売る
あなたの大切な思い出を
未来へとつなぐお手伝い
分類するときのコツと注意点
●「いる」に分類するモノ
・今使っているモノと将来必ず使うことがはっきりしているモノ
・思い出があり、今の暮らしに必要なモノ
「使っているモノ」と「使えるモノ」は違います。たとえば、ため込んだ未使用のタオルは使えるモノですが、必ず使うともいえません。こうしたモノは「いる」に分類しないのがコツです。
●「いらない」に分類するモノ
・今使っていなくて、使う目的が明らかでないモノ
使う予定がないモノでも、思い出があると簡単に「いらない」とはいえません。たとえば、中学進学の記念に父から贈られた万年筆。今は使わなくても、大切な思い出があるなら「迷い」や「移動」に分類します。「いらない」と判断するのは、使う予定がなく、思い入れも少ないモノに限ります。
●「迷い」に分類するモノ
・8秒悩んだモノは「迷い」に分類
思い出として残すか手放すか迷ったら、無理に手放さず、半年後に再判断する期限を設けましょう。
それでも迷う場合は、さらに半年延長して、納得できるタイミングで手放すのが理想です。
●「移動」に分類するモノ
・家族や知り合いに、生前に形見分けとしてお渡しするモノ
趣味で使っていたモノに関しては、引き取り先があれば、引き取ってもらうとよいでしょう。
●まとめ:分類のコツ
「いる」「いらない」「迷い」「移動」の4分類で考える
「迷い」は無理に捨てず、時間をかけて判断
「移動」は思い出を大切にしながら、信頼できる人へ託す
情報やモノの整理は、家族と共有しながら進めることが大切
手順3:デジタル情報についても整理します
● SNSやサブスクの利用を把握し、いざというときに信頼できる人が分かるようにする
● スマホやPCのログイン情報、パスワードなどの二元管理(紙とデータ、USBなど)
☆デジタル資産管理表を作り、紙でも出力しておく。パスワードは小まめに変えるものなので、表の更新と出力を心がける
もし…自分だけでは無理な場合は、
プロに頼む
カシコシュならこんなケースも対応!
● 転居やリフォーム、施設に入るといった環境変化により、家財を大幅に片付けたい
● 手放したいモノがあるが、指定の処分場所まで自分で持っていけない など
☆整理したいな、片付けたいな、と思ったなら即行動。「生前整理」に年齢制限はありません。「やろうと思ったときがやるべきとき!」です
☆ほかに心の整理もあります
● 今後の人生でやりたいことのリスト化
● 終末期医療などに対する考え方の明確化
など
生前整理の効果
大幅に暮らしやすくなる
前向きに生きられる・いざというとき、後悔しない
身近な人への負担をなくせる
☆突然亡くなった場合など、子どもなどが自分の判断で決めたことを「本当にこれでよかったのか」と悩みがち。また、大量のモノの片付け費用など、経済的な負担が子どもなどにかかる。
家族とのコミュニケーションや関係が深まる
安さをうたう業者に注意
不要品回収で目にする「トラック1台分〇万円」の料金設定。なかには、人件費や車両代などとのバランス的に安すぎる場合があり、回収物の売却で価格を抑えていると推測できます。では、売れるものがなかったら?当然、追加料金が発生するでしょう。一概にいえませんが、そういう仕組みを明確にしていない業者は処分方法にも不安があります。特に大量の処分品には写真や個人情報も混じりがち。安さも大事ですが、安心できる業者を選びましょう。
信頼できる相談相手を探しておく
生前整理にはあれこれ迷うことがつきもの。相談相手がいるとスムーズです。法的なことを担う税理士や行政書士、一定の研修を受けた生前整理相談士もいますが、一番大事なのは信頼関係。長年の友人やケアマネジャー、地域包括支援センターの職員などがおすすめです。もちろんわが子でもいいですが、生前整理適齢期の親の子どもたちは自分のことが忙しい時期であることが多いもの。いろいろ話せる人を別に定め、子どもには「何かあったらこの人に聞いてね」と、伝えておくのが理想です。
「生前整理」とは、自分と家族が未来を明るく生きるための大切なステップです。「自分だけでは難しい」と感じたら、ぜひカシコシュへ。大切な品のリユースや買取で、片付け費用を大幅に抑えられることもあります。たとえば一軒家の整理に200万円の費用がかかる場合でも、買い取り費用約70万を引いて、約130万円になることも。長谷工グループの連携力で、整理から買取、ご自宅のリフォームや売却、住み替えまでトータルにサポートします。生前整理を始めるなら、カシコシュにご相談ください。
お近くにいらした際はお立ち寄りください!
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生前整理に関する豆知識
デジタル情報に要注意!
今や資産運用や各種手続き、娯楽なども端末ひとつで可能な時代。そこで重要になるのが、IDやパスワードの適切な管理です。生前整理では、ログイン情報やパスワードについて端末上の保存に加え、たとえばUSBや紙にも記録し、いざというときに家族などが分かるようにしておきましょう。特に注意すべきはデジタル資産。インターネット投資や通帳レスの預金などは、ご本人以外では存在にすらなかなか気付きません。せっかくの財産をムダにしないためにも、自分以外の信頼できる人に情報を伝えておくのがポイントです。
住まいスター
大武 敏朗
㈱カシコシュ
建築現場での施工管理を経て、現在はカシコシュにてリユース・遺品整理事業を展開。地域や高齢者の暮らしを支える、新たな仕組みづくりに挑戦しています。趣味はアイスホッケー、釣り、スキーなどアウトドア全般。
