住まいのお掃除

電子レンジは簡単に掃除できる!きれいに保つための工夫もご紹介

更新日 2025年12月09日

電子レンジの簡単な掃除方法やきれいに保つための工夫をご紹介します。

Question

知らない間に電子レンジの中が結構汚れてる~。

ターンテーブルはたまに拭いているんだけど、庫内の壁や天井も結構、汚れるんだね…。
でも電子レンジってどうやって掃除したらいいんだろう?きらり助けて!

Answer

電子レンジの掃除には重曹がおすすめだニャ。きれいな状態を保つためにも汚れたらすぐに拭き取ることも重要ニャ!

■ご注意

サビや漏電を防ぐために、水気はしっかりと拭き取ってから使うようにしましょう。

目次

電子レンジが汚れる原因は?

電子レンジは、食べ物を温めたり、調理したりするたびに汚れが付きやすい家電です。電子レンジの汚れの成分には、食品に含まれる油分や糖分、タンパク質などが挙げられます。これらの汚れを掃除せずにいると、しだいにこびり付いて落ちにくい汚れに変化してしまいます。また、汚れが腐敗して雑菌の繁殖を引き起こすこともあるので注意が必要です。

ちなみに、汚れになるのは食べ物の飛び散りや吹きこぼれで、加熱した食品から出る水蒸気は水垢・カビなどにはなりません。なぜなら、食品から出る水蒸気は、水垢の成分となるミネラルを含まない純粋な水であるためです。また、レンジの中は高温になり、カビは加熱・除菌されるので発生しにくいともいえます。ただし、食品の汚れは放置すると腐敗して雑菌が繁殖する危険性があるので、今回は、電子レンジ庫内の焦げや油汚れの掃除方法をメインにご紹介します。

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電子レンジの汚れの放置は危険!

電子レンジの汚れをそのままにしていると、見た目がよくないだけでなく、汚れによっては電磁波が遮られ、加熱効率が落ちてしまうこともあります。さらに、ニオイの原因になるほか、汚れが温められ発火し、火災につながる恐れもあるので注意が必要です。

しかし、汚れを放置してこびり付いた状態から掃除しようとしても、簡単には落とせません。その際に、強くこする・強力な洗剤を使うといった無理な掃除をすると、塗装が剥げたり、電子レンジの故障につながったりすることもあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、電子レンジは、定期的に掃除を行なうことが大切です。

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【電子レンジの掃除】軽い汚れにはアルコール水で拭き掃除

電子レンジは、気を付けて使っていても汚れやすい家電です。そのため、こまめに乾拭きをすることがおすすめですが、汚れが乾燥して乾拭きだけでは落としにくいこともあります。そういったときは、アルコール水を使ってみましょう。

アルコール水は、110mlの水にアルコール(消毒用エタノール)を90ml加え混ぜて作ります。このアルコール水を乾いたマイクロファイバーに付け、汚れを拭き取りましょう。汚れがこびり付いている場合は、アルコール水をスプレーして数分置いてから拭き取ると効果的です。

先ほどお伝えしたように、電子レンジ庫内にカビが付着することはめったにありませんが、アルコール水を使うことで、カビをはじめとする雑菌の除去や予防にもつながりますよ。

【電子レンジの掃除】頑固な汚れや焦げは重曹水で拭き掃除

頑固な油汚れや焦げが付いてしまったら、どのようにして落とせばよいのでしょうか?ここでは、電子レンジの汚れ・焦げの効果的な掃除方法をご紹介します。

■所要時間(置き時間も含む):3分~

■難易度:★★☆☆☆

■掃除頻度の目安:汚れや焦げが気になったら

電子レンジ庫内の汚れには、先ほどご紹介したアルコール水が効果的です。しかし「アルコール水がない」「こびり付いて落とせない」といった場合は、重曹を使用するのがおすすめです。

まずは、重曹水を作りましょう。40度程度のお湯1カップ(200ml)に、重曹小さじ1/2を入れ、よくかき混ぜれば重曹水の完成です。

次に、清潔なふきんに重曹水を含ませます。その後、重曹水を含ませたふきんを電子レンジに入れ、600Wで60~90秒程度加熱して、庫内に水蒸気を発生させます。加熱後はそのまま放置して、熱くなったふきんが使えるくらいに冷めるまで待ちます。このとき、ふきんから蒸発した水分が電子レンジ庫内の隅々まで十分行き渡るように、3分程度は置くことがポイントです。その後、ふきんを使ってレンジ庫内の天井や底、、扉などの汚れを拭き取りましょう。

このときに、落ちにくい汚れがある場合は、メラミンスポンジを活用するのがおすすめですよ。また、扉にあるパッキンの細かな溝や隙間の汚れは、使い古した歯ブラシなどでかき出すようにすると簡単に取り除けます。

重曹がない場合はセスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水が有効?

重曹がない場合は、水で濡らしたふきんをレンジで加熱し、汚れをふやかして拭き取ってみましょう。それでも落ちない汚れがある場合は、台所用洗剤を薄めたもので拭き取り、その後洗剤が残らないようしっかり水拭きします。または、重曹と同じアルカリ性の洗剤であるセスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水を使ってもよいでしょう。これらも、使用後には洗浄剤が残らないよう、水拭きを数回繰り返しましょう。

電子レンジの掃除にはクエン酸や酢、レモンが有効?

アルカリ性である魚介類のニオイであれば、酸性の洗剤が有効です。調理で使った後に、ニオイが取れない場合は試してみましょう。ただし、酢やレモンではなく、クエン酸を使わなければなりません。なぜなら、酢やレモンは食べ物なので、取り残しがあるとそれがまた汚れの原因になることがあるからです。

クエン酸を使ってお手入れするには、まずクエン酸水を作ります。水1カップ(200ml)に小さじ1/2のクエン酸をよく溶かし、これを電子レンジ庫内に直接スプレーしましょう。5分程度置いて水拭きすれば、魚臭さが抑えられます。

電子レンジを掃除する際の注意点

電子レンジの頑固な汚れを落とすために、住宅用洗剤や家具用洗剤を使おうと考える人もいるかもしれません。しかし、これらの洗剤は洗浄力が非常に強く、電子レンジのコーティングを剥がしてしまう危険があります。さらに、電子レンジはすすぎができないので、強力な洗剤の成分がレンジの庫内に残りやすく、そのまま食品を温めてしまうと有毒なガスが発生する恐れもあります。こうしたリスクを踏まえると、住宅用洗剤や家具用洗剤の使用は避けたほうがよいでしょう

また、漂白剤の使用にも注意が必要です。漂白剤は、住宅用洗剤や家具用洗剤と同様に洗浄力が高く、電子レンジの破損や故障につながる恐れがあります。そのため、電子レンジの掃除には、重曹やクエン酸がおすすめです。

電子レンジに汚れをためないようにしよう!

ここまで、電子レンジの掃除方法をご紹介してきました。せっかくきれいにしても、すぐに元通りになってしまっては意味がないですよね。では、きれいな状態を長持ちさせるには、どうしたらよいでしょうか?ここでは、日頃から実践できるこまめな工夫をご紹介します。電子レンジをきれいに保つには、以下の2つを心がけましょう。

  • 汚れたらふきんやキッチンペーパーですぐに拭く
  • 食品を温める際にラップや蓋をする

油汚れや食品のカスなどの汚れが付いたら、ふきんやキッチンペーパーですぐに水拭きをしましょう。汚れは、時間がたてばたつほど落ちにくくなる傾向があるため、気付いた段階で取り除くことが効果的といえます。また、食品を温めるときはラップや蓋をすることも、電子レンジをきれいに使うための工夫のひとつです。

できれば、電子レンジ用の耐熱性シリコンマットを庫内に敷くこともおすすめします。マットが汚れたら洗うだけでよいので掃除しやすく、家事の負担軽減にもつながりますよ。

電子レンジ用の耐熱容器も清潔に!

電子レンジの中だけでなく、レンジ温め・調理に使う耐熱容器も清潔に保ちたいものですね。おすすめは、ガラス製の容器です。ガラスは耐熱温度が高いので、熱をかけて洗浄・消毒を行なえるというメリットがあります。

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見て〜!電子レンジの中がピカピカになったよ!

本当だね!電子レンジの中がスッキリしたね♪

これなら、汚れを気にすることなく料理ができて安心!

電子レンジは使用頻度が高いからこそ、衛生面にぜひ気を付けてほしいニャ。
日常のちょっとしたひと手間できれいな状態を保てるニャ!

本橋 ひろえ

監 修

本橋 ひろえ

ナチュラルクリーニング講師

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「ナチュラルおせんたく入門」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。