エアコンからカビ臭いニオイが!原因や応急処置、掃除・予防法を解説!

エアコンがカビ臭いときの対処法をご紹介します。
Question

うう、エアコンがカビ臭いよ〜。

本当だ。部屋中にカビのニオイが広がっているね。

そういえば、エアコンを最後に掃除したのはいつだったかな?
Answer
カビ臭さを解消するには、自分でできるエアコンの掃除を行なったり、十分な換気をしたりすることでカビが発生しにくい環境を作ることが重要なんだニャ!

■ご注意
エアコンがカビ臭いからと、エアコンに直接消臭スプレーや掃除用のスプレータイプのものを吹きかけるのは避けましょう。消臭スプレーは布製品や空間を消臭するものであり、エアコンに直接吹きかけてしまうと故障の原因になります。また、掃除用スプレーも同様にエアコン内部の故障につながる恐れがあるため、使用は避けてください。
目次
エアコンがカビ臭い原因とは?

エアコンをつけたら、カビ臭いニオイがした、そんな経験はありませんか?エアコンから出る空気がカビ臭いときには、いくつかの原因が考えられます。また、そもそもエアコンは外との気温差を作るため、結露が発生しやすく、高温多湿を好むカビが繁殖しやすい環境といえます。
ブランシエラクラブの会員のみなさまに、「エアコンを購入して何年目で最初のエアコンクリーニングを利用しましたか?」というアンケートを取らせていただいたところ、最も多かった回答は「4~5年目」(32%)、続いて「2~3年目」(25%)、「10年以上」(21%)でした(ブランシエラクラブ調べ)。ご家庭によってエアコンの使用頻度は異なるため、クリーニングの頻度も一概には決められませんが、エアコンを長時間使用する人やペットを飼っている人は、1年に1回はエアコンクリーニングをすることをおすすめします。
ここではエアコンのカビ臭さとはどんなニオイか、ニオイの原因や、自分でできる掃除方法をご紹介します。この方法でもカビ臭いニオイが取れない場合はより内部に原因がある可能性が高いため、エアコン掃除のプロに依頼しましょう。
カビのニオイとは?
よく「カビ臭い」という表現がありますが、具体的にはどのようなニオイなのでしょうか?一般的にいわれるのは「酸っぱいニオイ」や「腐ったニオイ」などです。エアコンから変なニオイや不快なニオイがしたら、まずはカビを疑いましょう。
また、新品のエアコンから独特のニオイがする場合は、プラスチック・コーティング剤が原因の可能性があります。一般的には数週間でニオイは消えますが、時間が経過しても消えない場合はメーカーに確認をしましょう。
ニオイの原因は?
エアコンからカビのニオイがする場合、内部でカビが発生、繁殖している可能性あります。ここではカビが繁殖しやすい箇所や理由について解説します。
・エアコン本体のカビ
カビが生えていると考えられる場所として、まずエアコン本体の内部が考えられます。冷房や除湿を長時間使用したり、部屋の湿度が高かったりするとエアコンの内部でカビが発生しやすくなります。
・ドレンホース(排水ホース)のカビ
ニオイの発生源がエアコン本体ではなく、ドレンホースの可能性もあります。ドレンホースは外に設置されているため、虫やほこりがたまりやすく、汚れを栄養源としてカビが繁殖することがあります。エアコン本体を掃除してもニオイが解消されない場合は、ドレンホースを疑ってみましょう。また、ドレンホースに古い水が長年たまっていると腐敗臭にもつながります。
・タバコや油などの粘着性の汚れもカビのもと
食べ物や油、タバコ、汗、ペットなどの汚れがカビの栄養源になり、カビ臭さの原因になることもあります。カビは温度・湿度・栄養源という3つの条件がそろったときに繁殖します。これらの汚れは粘着性でカビの栄養源になる恐れがあるため、注意してください。

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エアコンがカビ臭い!そのまま放置したときのリスクとは?
エアコンがカビ臭い空気を吐き出している状態を放置すると、いくつかのリスクがあります。ここではそのリスクをご紹介します。
健康被害につながる
空気中に舞うカビを吸い込んでしまうと、不快なだけでなく健康を損なう可能性があります。乳幼児や高齢者はもちろん、呼吸器系の持病がある人は特に注意しましょう。
余計な電気代がかかる
エアコンは内部にカビが生えたり、汚れがたまったりすると、スムーズな空気の排出ができず稼働効率が悪くなり、通常よりもエネルギーを必要とします。これにより、内部がきれいな状態のときよりも電気代が上がってしまうことがあります。
エアコン本体の故障リスクがある
エアコンの内部にカビが繁殖していると、稼働効率が下がるだけでなく、故障の原因にもなります。早めに除去しましょう。

エアコンがカビ臭い!今すぐできる応急処置とは?

とにかくすぐにできる応急処置として、運転開始直後の換気が挙げられます。エアコンの運転開始から10分間換気をすることで、エアコンから放出されたカビの胞子を部屋の外に出すことができます。最初の10分間程度が、カビの胞子の流出度合いが大きいため、この間は換気をしておくことがおすすめです。これによりある程度カビ臭さを防ぐことができます。また、換気をするときは窓を全開にしましょう。
運転開始直後10分間の換気はあくまで応急処置にすぎません。根本的な解決にはならないため、カビ臭いと感じたらすぐに対処しましょう。
エアコンがカビ臭いときの掃除方法
カビ臭さを除去するためには、清潔に保つことが大切です。根本的な解決をするためにもカビを除去する掃除をしましょう。ここでは自分でできるエアコン掃除の方法をご紹介します。

エアコン本体の内部はさまざまなパーツで構成されていますが、自分で掃除を行なえるのは「本体カバー」「フィルター」「ルーバー」「吹き出し口」の4か所です。これに加え、ドレンホースも自分で掃除することができます。
掃除方法はパーツごとに異なりますので、パーツ別にそれぞれの掃除方法をご紹介します。
本体カバー
■所要時間:10分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安: 週に1回

エアコンの本体カバーには、ほこりや汚れが付着しがちです。ハンディワイパー(ハンディモップ)で付着したほこりをこまめに取り除きましょう。カビのすみかとなるほこりを取り除くことで、内部のカビの予防にもなります。
エアコンフィルター
■所要時間:20分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:2週に1回
掃除機を使って汚れを吸い取っておくとラクですが、掃除機を使用するとカビの胞子をまき散らす可能性があるため避けましょう。

シャワーでエアコンフィルターの裏面から水洗いをします。ほこりやカビが残っていたら、スポンジや使い古した歯ブラシなどで軽くこすって落としましょう。フィルターの素材はやわらかいため、強くこすらないようにしてください。

水洗いが終わったら、タオルで水気をやさしく拭き取ります。その後、2枚のタオルでフィルターを挟み、水気を取りましょう。挟んで拭くことによって、乾燥時間を短縮できます。
乾燥後、アルコール水をスプレーし、再び完全に乾かしてから、フィルターをエアコン本体に戻すと、カビ予防にもなります。
ルーバー
■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:2週に1回
カビが生えてしまった場合は、以下の掃除方法を試してみてください。

雑巾などで掃除のしにくいルーバーには、簡易掃除棒がおすすめです。割りばしに薄い布やキッチンペーパーを巻き付け、輪ゴムで固定したら完成です。使用する際は、簡易掃除棒に揮発性の高いアルコール水を吹きかけて、細かい部分のカビも隅々まで取りましょう。
吹き出し口
■所要時間:10分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:2週に1回

ハンディワイパーでほこりを取り除いた後に、先にご紹介した簡易掃除棒で吹き出し口を丁寧に掃除します。
ドレンホース
■所要時間:30分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:年に1回

最後は室外機のそばにあるドレンホースの掃除です。使い古した歯ブラシで行なうことができます。ドレンホースの中や出口まわりを、歯ブラシで汚れをかき出すように掃除します。
なお、室外機の内部もエアコン内部と同様に精密機器なので、自分で無理に掃除をするのではなく、プロの業者に任せるのが安心です。
簡単にできるエアコンのカビ予防
ここでは簡単にできるエアコンのカビ対策をご紹介します。全てに共通することは、コツコツとしたこまめな予防が大きな手間を省いてくれるということです。
換気で空気の通り道を作る
エアコンは部屋の内部の空気を吸い込んで排出します。こまめな部屋の換気・通気によって、室内のカビを減らすことができ、結果的にエアコンのカビも減らすことにつながります。
内部クリーン機能を活用する
最近のエアコンには、内部クリーン機能が搭載されている機種もあります。この機能を用いることで、エアコン内部を比較的きれいに保つことができます。エアコンの使用後すぐに電源を切ってしまうと、エアコン内部と外の温度差で結露ができ、カビが発生する原因になります。特に冷房を使用した後は内部クリーン機能を活用しましょう。内部クリーン機能がない機種の場合、送風運転が代わりの役割を果たしてくれます。ただし、あくまでもカビが発生するのを予防する機能であって、カビ臭くなってから使用する機能ではありません。
キッチンのレンジフードや換気扇も掃除する
キッチンから流出する油を含む蒸気がエアコン内に入ると、カビの原因になることがあります。キッチンのレンジフード・換気扇掃除をこまめに行なうことがエアコン内部の汚れを防ぎ、カビ予防につながります。
ここでは重曹を用いた掃除方法をご紹介しますが、シロッコファンなどのアルミニウム製の部品に重曹を使用すると変色してしまう恐れがあるので、避けましょう。その場合は、中性洗剤(台所用洗剤)がおすすめです。

まず、換気扇のファンとフィルターを取り外します。その後、50度~60度のお湯に重曹を溶かし、つけ置きします。お湯が冷めるまで放置し、汚れがふやけてきたらスポンジや歯ブラシなどでこすり落とし、最後に水ですすぎ洗いしましょう。

ファンとフィルターをつけ置きしている間にレンジフード本体を掃除します。重曹水を雑巾やキッチンペーパーに浸して絞り、水拭きします。汚れが拭き取れたら、固く絞った雑巾で水拭きをしましょう。最後に乾いたファンとフィルターを取り付けたら完成です。

エアコンがカビ臭いときに冷暖房をするといいって本当?

エアコンがカビ臭いときの対策として、冷房(16度)でエアコン内部に結露を発生させたり、暖房(30度)でカビを死滅させたりするという話を耳にします。これらの処置は本当にカビに効果があるのでしょうか?
結論からいうと、冷暖房はカビには効果がありません。冷房運転によってエアコン内部に結露を発生させ、汚れを排出するという方法は、一見効果があるように思えますが、内部の湿度が上がり、むしろカビの繁殖を増長してしまうリスクがあります。また、暖房運転によってカビを死滅させる方法も、残念ながら有効ではありません。多くのエアコンの設定温度の上限は30度で、カビが死滅する温度は環境にもより、50度以上です。むしろ30度は、カビの繁殖に適した温度になっています。

カーエアコンのカビも同じ?
エアコンは部屋だけでなく、車にも設置されていることが多く、カビが繁殖する原理も同様です。エアコン内部にたまっているほこりに冷房などで発生した結露が残り、カビの繁殖につながります。自分で掃除するのは難しいため、カビ臭さを感じたらプロに点検や清掃を依頼しましょう。

プロならエアコン内部まできれいに!
自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!
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わー!エアコンの空気がカビ臭くないよ!

なんだか気持ちがいい空気になった気がするね。

これからは掃除はもちろん、換気や送風などで対策をしていきましょう。
ヒカリのいうとおり、コツコツとした工夫でカビの繁殖は防ぐことができるんだニャ!
