住まいのお掃除

ドラム式洗濯機の掃除方法は?各パーツの手順や頻度も併せて解説

更新日 2025年05月07日

ドラム式洗濯機の掃除方法を解説します。

Question

洗濯物にほこりが付いているよ!

たしかに、最近洗濯物にちょっとした汚れが付いている気がする。

洗濯機が汚れているのかな。でも、洗濯機ってきれいにするの、大変だよね...。

Answer

パーツによって掃除の頻度を分けるのがおすすめだニャ!フィルターやゴムパッキンは使うたびに掃除できると理想だニャ!掃除機やブラシ、拭き掃除でお手入れ可能なんだニャ!

■ご注意

掃除の前に、メーカーの取扱説明書を確認するようにしてください。メーカー指定の洗剤などが記載されている場合があります。また、ドラム式洗濯機を掃除し終えた後は、排水ホースと排水口などの接続部分が接続されているか、しっかり確認しましょう。接続部分がゆるんでいると水漏れの原因になります。

目次

ドラム式洗濯機の自分で掃除できる箇所は?

ドラム式洗濯機は、長時間掃除をしないと洗濯槽の裏側にカビが生えたり、ほこりなどが蓄積したりします。さらに、それらを放置することで、洗濯物にニオイが付く原因にもなります。服を洗ったつもりなのに汚れが付いてしまった、という状態を防ぐためにも、定期的な掃除を行ないましょう。

以下は、特別な分解が不要な箇所で、自分で掃除できるパーツの一覧です。

  • 乾燥フィルター
  • 排水フィルター
  • ゴムパッキン
  • 洗濯機の上面
  • 洗濯機の下
  • 洗剤投入ケース
  • 洗濯槽
  • 排水口

乾燥フィルターと排水フィルター、ゴムパッキンは、洗濯機を使うたびに掃除するとよいでしょう。これらは汚れがたまりやすく、手入れにはそれほど手間がかからないため、毎回きれいにすることが大切です。また、洗濯機の上面や下のほこり取りは週に1回、洗剤投入ケースと洗濯槽は月に1回、排水口は半年に1回を掃除の目安にすると、ドラム式洗濯機をきれいに保てます。

水垢汚れもプロにお任せ!

毎日の歯磨きや手洗いうがいに使う洗面台は、意外に汚れが付きやすく、掃除がしづらい箇所ですよね。長年の蓄積した汚れは、自分で掃除するのもなかなか大変です。そんな時には、プロによるハウスクリーニングを試してみては?長谷工がご案内する洗面化粧台クリーニングでは、プロの技術を駆使して、すみずみまできれいに仕上げます。

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ドラム式洗濯機の乾燥フィルターのほこりは毎回取り除こう

■所要時間:10分~

■難易度:★☆☆☆☆

■掃除頻度の目安:使用するたび

ドラム式洗濯機の乾燥経路には、乾燥フィルターとその奥に内部フィルターがあります。

まず、乾燥フィルターを取り外して掃除機でほこりを吸い取ります。次に、内部フィルターが取り外せるなら、乾燥フィルターと一緒に水洗いしますが、取り外せない仕様であれば、水で濡らした布を絞って汚れを拭き取りましょう。

汚れが落ちにくい場合は、水を張った洗面器にフィルターを浸け、使い古した歯ブラシでこすって汚れを洗い流します。水洗いしたフィルターは、カビが生えないように、しっかり乾燥させてから元に戻してください。

乾燥フィルターは、ほこりがたまると雑菌が繁殖しやすくなるため、使用するたびに掃除することをおすすめします。

ドラム式洗濯機の排水フィルターは水洗いでぬめりを除去

■所要時間:5分~

■難易度:★☆☆☆☆

■掃除頻度の目安:使用するたび

排水フィルターは、洗濯機下部に設置されています。衣類に付いたほこりや糸くずは、洗濯によって洗い落されて排水フィルターにたまるため、都度の清掃が必要です。

排水フィルターにたまるごみは、だいたいが手で取れますが、こびり付いた汚れやぬめりがあれば水洗いしましょう。クシ状、あるいは網目状のフィルターに入り込んだ汚れは、使い古した歯ブラシを使って、やさしくこすり落とします。

ドラム式洗濯機のゴムパッキンはクロスでやさしくお手入れ

■所要時間:5分~

■難易度:★☆☆☆☆

■掃除頻度の目安:使用するたび

ゴムパッキンは構造上、ほこりや細かい糸くずがどうしてもたまってしまう場所です。たとえばマイクロファイバークロスなど、なるべく糸くずが出ない布で、ゴムパッキンに付いたほこりを拭き取ります。その後、少量の水で濡らした布でゴムパッキンの内側を拭き掃除しましょう。

ドラム式洗濯機の下はハンガーとストッキングで掃除

■所要時間:10分~

■難易度:★☆☆☆☆

■掃除頻度の目安:週に1回

洗濯パンや洗濯機の下を掃除する際、重いドラム式洗濯機を移動させるのは難しく、かといって移動させずに奥まできれいにするのも容易ではないでしょう。そんな手の届きにくい場所の掃除で活躍するのが、針金ハンガーとストッキングです。この2つはお手頃価格で購入できるので、ぜひ試してみてください。

狭い隙間の汚れや、掃除機で吸い取れないほこりは針金ハンガーにストッキングを被せたもので掃除します。左右に動かすだけで、簡単にごみをからめ取れるでしょう。

洗濯機下の洗濯パンは、定期的に掃除することがほこりや髪の毛などのごみをためないコツです。針金ハンガーとストッキングが手元にない場合は、隙間掃除用のワイパーでも問題ありません。

なお、ドラム式は手前にドアが付いているため、洗濯機上部にほこりがたまりやすくなります。週に1回、あるいは気付いたときにサッと拭き掃除するとよいでしょう。

ドラム式洗濯機の洗剤投入ケースはブラシできれいに

■所要時間:5分~

■難易度:★☆☆☆☆

■掃除頻度の目安:月に1回

洗剤投入ケースには洗剤カスや水垢がたまり、カビの繁殖原因にもなるため、清潔な状態を保ちましょう。

取扱説明書をよく確認してから、洗剤投入ケースを外します。水垢や洗剤カスの汚れは使い古した歯ブラシやサッシブラシを使って、水かぬるま湯で落としましょう。

ドラム式洗濯機の洗濯槽をクリーナーで除菌

■所要時間:6時間~

■難易度:★★★★★

■掃除頻度の目安:月に1回

洗濯槽のクリーナーは「酸素系クリーナー」「塩素系クリーナー」の2つがあります。

酸素系クリーナー

酸素系クリーナーは、塩素系のものに比べると除菌力は少々弱いですが、汚れを落とす力が強いのが特徴です。

ドラム式洗濯機の場合、最初に洗濯槽の中をチェックして、ほこりやごみなど目立つ汚れを取り除きましょう。ドラム式対応の洗濯槽クリーナー1カップ(200ml)を洗濯槽に入れて、「槽洗浄コース」を選択し、洗濯機を回します。ただ、洗浄に必要なクリーナーの量はメーカーによって多少異なるので、除菌する前に適量を確認しておくと安心です。

もし、「槽洗浄コース」や「洗濯槽洗浄モード」などの機能がない場合は、標準コースで掃除できます。脱水まで終わったら、ドアを開けて内部をよく乾燥させてください。
なお、機種が違えば洗濯槽の洗浄機能も違ってくるため、詳細については取扱説明書を読むと間違いがないでしょう。

塩素系クリーナー

塩素系クリーナーは、ニオイや刺激は強いものの、その分除菌力に優れているのが特徴です。洗濯機の機種によって推奨されるクリーナーは異なるため、酸素系クリーナーが使用できない場合は塩素系クリーナーを使用するとよいでしょう。ただし、塩素系クリーナーで洗浄する場合は、塩素系ガスを吸わないよう、しっかり換気を行なうことが大切です。

手順は先述の酸素系クリーナーと同様で、掃除終了後にツンとした塩素のニオイがまだ残るなら、洗剤を入れずにもう一度標準コースを選び、洗濯機を回しましょう。

ドラム式洗濯機の排水口は過炭酸ナトリウムでつけ置き

■所要時間:30分~

■難易度:★★★★☆

■掃除頻度の目安:半年に1回

まず洗濯機から排水ホースを外します。洗濯機の機種によって外し方が異なるため、取扱説明書に従って外してください。一般的には、ホースクリップをゆるめるとホースが抜けます。このとき、ホース内に残っている水がこぼれる可能性があるため、接続口の下に雑巾などを敷いておきましょう。

次に、ゴム手袋を着用して洗濯機の排水口の蓋を取り外します。このとき、一緒に排水口内部にある筒状の排水トラップも取り外して洗いましょう。黒ずみやぬめりがこびり付く場合、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を入れたお湯につけ置きし、その後サッシブラシやスポンジでこすり洗いします。清掃終了後は、各部品を元の位置に戻して完了です。

ドラム式洗濯機のカビや水垢汚れを予防するには?

ドラム式洗濯機は使うたびに汚れがたまり、カビが繁殖してしまいがちです。きれいな状態を保つためには、カビが繁殖しにくい環境を整え、維持することが大切です。ドラム式洗濯機の汚れを予防する方法4選をご紹介します。

洗濯機の中に洗濯物をためない

洗濯物を洗濯機にため込んだままにしている人は多いかもしれません。着用した衣服などには皮脂や汗が付いていて、カビが発生しやすい状態になっています。洗う予定の汚れたものは、洗濯機の中に放置しないようにしましょう。

使い終わった後は洗濯機の蓋を開ける

使用後の洗濯機の中は多湿環境であり、カビが繁殖しやすくなります。洗濯後は蓋を開け、できるだけ早く中を乾燥させましょう。設置場所のスペースが足りず蓋を解放できない場合は、使用後に槽乾燥機能を使うのがおすすめです。

洗剤・柔軟剤の量に気を付ける

洗剤や柔軟剤は量が多過ぎるとすすぎ残しとして洗濯槽に残ってしまい、カビの繁殖につながります。洗剤や柔軟剤は、洗濯物の量に合わせた適量を使用することが重要です。また、すすぎの回数を増やすとすすぎ残しを減らせるでしょう。

お風呂の残り湯を使わない

洗濯にお風呂の残り湯を使う人もいるでしょうが、お風呂の残り湯には皮脂や汗が含まれています。使用すれば、洗濯槽はもちろん、吸水ホースにも汚れがたまってしまうでしょう。きれいな水道水を使用することで、洗濯機をむやみに汚すことがなくなります。

水垢汚れもプロにお任せ!

毎日の歯磨きや手洗いうがいに使う洗面台は、意外に汚れが付きやすく、掃除がしづらい箇所ですよね。長年の蓄積した汚れは、自分で掃除するのもなかなか大変です。そんな時には、プロによるハウスクリーニングを試してみては?長谷工がご案内する洗面化粧台クリーニングでは、プロの技術を駆使して、すみずみまできれいに仕上げます。

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わー!ドラム式の洗濯機がピカピカになった!

洗濯物も心なしかいつもよりきれいな気がするね。

これからは、部分別で定期的に掃除をするようにみんなで気を付けたいな。

ドラム式洗濯機は服をきれいにしてくれるものだからこそ、常にきれいな状態を保っておくことが大事なんだニャ!

本橋 ひろえ

監 修

本橋 ひろえ

ナチュラルクリーニング講師

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。