針生姜（はりしょうが）とは、針のように細く刻んだ生姜のこと。薬味として、炊き込みごはんや麺料理、煮物、和え物などに散らして使います。コツを覚えて、細く綺麗に仕上げましょう！

包丁で生姜の皮をむきます。

生姜の繊維の方向に沿って、約1mmの厚さに切っていきます。

切った生姜を、少しずつずらした状態で並べます。

端から約1mmの幅になるように切っていきます。切り方の要領は、千切りと同じです。

千切りまで行なったら、最後の仕上げをします。

ボウルに水を張り、水の中に切った生姜を入れます。こうすることで、生姜の辛味とアクを抜き、シャキッとした食感になります。

10分程度さらしたら、ざるに上げます。水を切って完成です。

針生姜を2日～3日以内に使い切るのが難しい場合は、冷凍保存するのがおすすめ。1回分ずつラップに包んでから、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍しておくと便利です。保存期間の目安は、約1か月です。

冷凍した針生姜は、基本的に凍った状態のまま料理に入れるようにしましょう。余分な水分が出るのを防げます。酢の物など冷たい料理に使う場合は、料理にのせた状態で15分～30分程度置くと自然に解凍できます。

すぐに使う場合は、冷蔵保存するとよいでしょう。1回分ずつキッチンペーパーに包んでからラップで覆い、冷蔵庫に入れます。保存期間の目安は、約3日〜4日です。なるべく早めに使い切りましょう。

料理の味わいを、グッと引き立ててくれる針生姜。なかでも、生姜の風味と相性ぴったりのおすすめレシピをご紹介します！

炊き込みごはん

米は洗ってざるに上げ、15分程度おいたら炊飯器の内釜に入れます。針生姜を水に10分程度さらして水気を切り、油揚げを5mm程度の長さの千切りにします。だし、酒、醤油、塩を合わせて米とともに入れて混ぜ、平らにしましょう。生姜と油揚げを加えて、炊けば完成です。炊き上がったごはんに針生姜をトッピングしても美味。ほたるいか、さんまといった季節の海の幸、豚肉などを合わせるのもおすすめです。

煮魚

かれいや鯛などの甘辛い煮魚には、針生姜を添えると味のアクセントになります。醤油、酒、砂糖、みりんと、魚の切り身を鍋に入れ、強めの中火で煮汁を回しかけながら煮ます。豆腐やごぼうと一緒に煮ても◎。皿に盛った後に、針生姜をのせます。

酢の物

もう一品欲しいとき、サッと作ることができる酢の物。薄い輪切りにして塩を振り、水気を絞ったきゅうりを、だし汁、酢、醤油、みりんで和えます。ここに、カットしたわかめと、一口大に切ったゆでだこを混ぜ合わせます。針生姜は上に飾っても、和えるときに加えて混ぜてもOK。

ここからは、針生姜に関するよくある質問をご紹介します。

針生姜と千切りの生姜の違いは？

針生姜と千切り生姜の違いは細さです。針生姜は一般的な千切りよりも細く、極細の1mm程度です。より細く切ることで繊細な仕上がりになり、料理を引き立てます。

えぐみを消すにはどうすればいい？

調理前に10分程度水にさらすことでえぐみが和らぎます。ただし、水にさらす時間が長過ぎると、生姜の持つ風味も抜けてしまうため気を付けましょう。また、生姜をゆでても、えぐみは抜けます。特にひね生姜の場合、辛味やアクが強いため、水にさらしたり、ゆでたりするとよいでしょう。

スライサーでも針生姜は作れる？

スライサーでも針生姜は作れます。特に、均一な厚さの薄切りにしたいときは、皮をむいた後、1mmの厚さにする工程をスライサーで行なうのがおすすめです。ただし、この後の細切り（千切り）は包丁を使う必要があります。全く包丁を使わずに作りたい場合は、生姜専用のスライサーを使いましょう。均一な極細の千切りができるので便利です。

生姜の皮むきを簡単に行なうには？

包丁の代わりにスプーンを利用すると簡単にできます。スプーンのフチを生姜に当て、こそげるように動かすと、簡単に皮がむけます。包丁やピーラーを使用したときのように、厚くむけすぎてしまうこともないのでおすすめです。

なお、「こそげる」とは、包丁の背や刃などを使って、食材の表面を削るようにこすり落とすことを指します。ごぼうの皮や生姜の皮を落とすときによく使われる言葉です。

針生姜って、そうめん以外のお料理にも合うのね！
今日はぶり大根に添えてみた♪

どんなメニューも一気にレベルアップするね！
ピリッとした風味がアクセントになって、箸が進むなあ。

鍋料理に散らすのも合うし、生姜焼きにも使えるんだ♪
炊き込みご飯や焼きなす、もちろんお刺身にのせても美味しいぞー！
いろいろな料理に使ってみてくれ！