
いちじくの食べ方。簡単下ごしらえ&保存方法を紹介
生のいちじくの下ごしらえと保存方法をご紹介します。
いちじくの食べ方。簡単下ごしらえ&保存方法を紹介
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第105回は、「いちじくの食べ方」です。生のいちじくを美味しくいただくために、簡単な下ごしらえと保存方法についてご紹介します。
スーパーに並んでたから、いちじくを買ってきちゃった♪
秋を感じるね〜!ところでこれ、どうやって食べるの?
皮をむけば食べられると思うけど…
あれ?皮と実がくっついちゃってうまくむけない!どうしよう…
おいおい!そんなに乱暴に引っ張ったら、実が崩れちゃうぞ!
だって初めて買ってみたんだもん!フラッキー、どうすればきれいにむけるの?
よし!いちじくの皮のむき方と、美味しく食べる方法を教えてしんぜよう!
いちじくの食べ方
豊かな甘味、とろっとした食感が特徴のいちじく。いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花が無いわけではありません。実の内側に花が咲くため、外から見えないことが由来となっています。
そんないちじくの旬は、5月末〜6月ごろと8〜9月ごろ。初夏に実がなるものと、秋に実がなるものがあるため、旬が2回あります。また、いちじくは栄養豊富で、食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄分などの栄養素が含まれています。正しい食べ方を覚えて、ぜひ日々の食卓に取り入れてくださいね。
手で皮をむく方法
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- いちじくは洗っておきます。
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- ヘタをゆっくりと下に引っ張って、皮をむいていきます。残りの部分も同様に、上から下に引っ張って皮をむいていきましょう。
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- むききれなかった皮は、包丁でそぐように取り除いてください。
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- できあがりです。
包丁で皮をむく方法
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- いちじくは洗っておきます。
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- ヘタの付け根を切り落とします。
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- くし形切りにします。
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- 端から包丁を入れて、皮をむいていきます。
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- できあがりです。
いちじくの食べごろはどんな状態?
一般的な赤茶色のいちじくの場合、ヘタの部分まで赤くなり、軽く指で押すと、中の部分までやわらかくなっていることが分かる状態が食べごろです。実がふっくらしていて、皮に適度なハリがあるものを選びましょう。
ただし、完熟しても実が緑、または白っぽい色をしたままのいちじくもあります。「バナーネ」という品種です。この品種の場合、熟しても赤くなることはありません。完熟すると表面に亀裂が入るので、それを目安にしましょう。
いちじくの保存方法
いちじくは実がやわらかいため傷みやすく、鮮度が落ちやすい果物。常温で保存すると、すぐに熟して苦みが出てしまいます。美味しさを保つためには、冷蔵保存が適しています。数日で食べきれない分は、冷凍保存がおすすめです。それぞれの手順をご紹介します。
冷蔵保存方法
いちじくを1個ずつラップに包んで、バットに重ならないように並べて冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間の目安は、2~3日です。
冷凍保存方法
いちじくは洗った後、キッチンペーパーなどで水気を拭き取っておきます。
1個ずつラップで包み、数個まとめてファスナー付きの保存袋に入れてください。その状態で冷凍庫に入れて保存します。保存期間の目安は、約1ヵ月です。
解凍の方法は?
冷凍保存したいちじくは、常温で5分程度おけば解凍できます。
また、いちじくのお尻の部分に切り込みを入れて冷凍し、流水をあてて解凍すると皮がむきやすくなります。
完全に解凍してから食べるととろっとした食感を、半解凍の状態で食べると、シャリシャリしたシャーベットのような食感を楽しめますよ。
いちじくのおすすめレシピ
いちじくはそのまま食べても美味しいですが、少し手を加えてアレンジするのもおすすめです。手軽に作れるレシピをご紹介します。
いちじくとクリームチーズの生ハム巻き

いちじくはくし形切りにしておきます。生ハムを広げ、その上にクリームチーズを伸ばし、ルッコラを適量のせます。その上にいちじくをのせ、生ハムでくるっと巻いたら完成です。甘いいちじくと、塩味が効いた生ハムとの相性が抜群ですよ。
また、生ハムで巻かずに、いちじく、角切りにしたクリームチーズ、ルッコラやレタスを一緒に和えてサラダにアレンジするのもおすすめです。
いちじくのコンポート(甘露煮)
パパ、コウちゃん!おやつだよ~
おっ!いちじく、きれいにむけてるね!
わーい、とろとろ~♪あまくておいしい~
旬のいちじくを美味しく食べられてよかった♪次はコンポートを作ってみようかな~
いちじくのコンポートは、アイスクリームとの相性が抜群だぜ!
煮沸消毒した瓶に入れて冷蔵保存すれば、約2週間は持つぞ!
アイスクリームと一緒に食べてみたい!しかも、長持ちするなんて最高〜
まあ、2〜3日で全部食べ切っちゃいそうだけどね!
おいおい!ゆっくり味わって食べてくれよ〜!
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。