マンションライフをサポートするメディア「くらしちゃん」。その活動内容や担当者の思いに触れるとともに、実際に「くらしちゃん」によって暮らしが大きく変わったご家族を取材しました。
マンションを買った後の暮らしをより良いものに
――はじめに「くらしちゃん」とは、どのようなメディアなのでしょうか?
ひらた(「くらしちゃん」編集長):「くらしちゃん」は長谷工グループのデベロップジャパンが運営する「暮らし探求メディア」です。共働きの子育て世帯はとても忙しく、多くの方が家事の悩みを抱えていらっしゃいます。目の前のことに追われてしまって家の片付けもままならず、気持ちも晴れない。そんな状況から抜け出し、より良い暮らしへの希望を見出せるような提案をしていきたいと考えています。YouTube動画を中心に、各種SNSでも情報を発信しています。
▲ひらたさん。「くらしちゃん」編集長※所属・肩書は取材当時のもの
――ひらたさんはこれまでの動画の中で、生活のお悩みを抱える多くの家庭を訪問されています。共働き世帯から「くらしちゃん」に寄せられるお悩みとして、特に多いものは何でしょうか?
ひらた:YouTubeで最初に大きな反響があったのが、「おもちゃで溢れた狭い子ども部屋を、整理収納アドバイザーの村上直子さんと一緒に理想の空間につくり変えていく」という内容の動画でした。現時点(2025年12月)で14万回再生を記録している動画です。それもあって、特にここ1年は同様のお悩みを抱えるご家族からの相談が増えましたね。子どもの成長に合わせて個室を与えてあげたいけど、部屋数が足りない。整理整頓して部屋を一つ確保しようにも、忙しすぎて手が回らない。そんな声は本当に多いです。
――「くらしちゃん」の整理収納系の動画を見ていると、とりあえず片付けて見栄えを良くするというよりも、そもそも散らからない仕組みを提案するなど、根本からの解決を目指すアプローチを大事にされている印象です。
ひらた:そうですね。生活動線を考慮することで日々の暮らしやすさは大きく変わりますし、どこに何を置くかでしまいやすさ、取り出しやすさはまったく違ってきます。また、片付けて終わりではなく、そこからたとえば照明を入れたり、新しい家具を選んだり、壁紙を貼ってみたりと、最終的におしゃれな空間に生まれ変わらせることで毎日がわくわくするような提案を行うのも「くらしちゃん」の特徴だと思います。
▲「くらしちゃん」の整理収納サービスでは「子どもでもできる」「無理せずしまえる」ことを大切にしているそうだ
――そもそも、なぜこうしたメディアを展開しているのでしょうか? 狙いや思いを教えてください。
ひらた:マンションを買う際、多くの方はモデルルームを見学するなどして「理想の暮らし」のイメージを膨らませると思うんです。ただ、実際に生活がスタートすると、どうしても子育て優先で家事や片付けに多くの時間を割くことが難しくなり、散らかった部屋で納得していないまま日々がどんどん進んでいってしまう。すると、ちょっとしたことからいらいらが募って夫婦げんかに発展したり、子ども同士が仲良く過ごせなくなったりするかもしれません。心地よい空間で生活することはそれくらい大事なものですし、マンションを買った後に始まる暮らしがより幸せなものに近づくようサポートしたいという思いがあります。
実際、私たちが訪問したお宅は、片付けをすることで夫婦仲が良くなったり、子どもがきょうだいげんかをしなくなったりと、住環境の改善にとどまらない変化を何度も目の当たりにしてきました。その度に、家は人生とつながっているということを実感します。
片付けに悩む4児のママ。「くらしちゃん」の提案で何が変わった?
――ヒナさんは半年前に「くらしちゃん」にお悩みを寄せられ、整理収納アドバイザーの村上さんと一緒にリビングなどの改善に取り組まれました。もともと日々の生活の中で、どのような課題を感じていたのでしょうか?
ヒナさん: 私たちは夫婦と4人の子どもの6人家族なのですが、忙しい日々の中でもなるべく気持ち良い空間で暮らしたいという思いがありました。ただ、私ばかりが片付けをしているような気持ちになったり、「部屋が汚いことに対してストレスを感じているのは私だけなのかな?」という思いが膨らんでしまうようになって……。それでも、そんな私の気持ちをそのまま家族に怒りとしてぶつけることは、なるべくしたくありませんでした。
▲「きれいにしたいけれど、収納の仕組みを考えることが苦手だった」というヒナさんご家族。「くらしちゃん」訪問後は不要な収納ケースが9個も出たそう
――お子さんはすべて男の子。しかも下の二人は1歳に満たない双子(訪問時)ということで、本当に大変な時期かと思います……。
ヒナさん:そうですね。育休中の今ですらそんな状況なのに、復職して家事の時間がとれなくなったらどうなるんだろうという不安もありました。復職してバタバタする前に、また、双子が部屋の中を動き回る月齢になる前に、なんとか家の中を整えられないだろうかと思っていたんです。
――そこで、「くらしちゃん」に相談してみようと思われたわけですね。動画ではリビングや子ども部屋、キッチンなどの改善を行っていましたが、その後の暮らしはいかがですか?
ヒナさん:物を使った後にしまう場所ができたことで、子どもたちも積極的に片付けをしてくれるようになりました。村上さんは子どもの年齢や家での過ごし方、家事のやり方などを事前にヒアリングしてくれて、私たちにフィットする収納の仕組みを考えてくださったんです。結果的に、散らかってもリセットしやすい環境になったと感じています。
▲特に変わった箇所として「納戸」が挙げられるそう。お菓子などの頻繁に取り出したいものは手の届きやすい位置に収められている
正直、片付けていただいた直後は、これをキープできるか不安もあったんです。たとえばキッチンも、村上さんは調理道具や容器、調味料、消耗品などすべての物を引き出しや戸棚の中にしまってくれました。きれいになって有り難い半面、私はどちらかというと、使用頻度の高いものは出しっぱなしでもいいのかなと思っていたタイプ。「こんなにすべてを収納してしまって、使いづらくならないかな?」という不安な気持ちもありました。ただ、使ってみると本当に“使う人のことを考えた仕組み”になっていて、必要な物の取り出しやすさ、片付けのしやすさに驚きました。
▲取材でヒナさん宅に伺った時点で「くらしちゃん」の整理収納サービス実施から半年が経過していたが、キッチンはすっきりと整っていた
――確かに、今でもキッチンの上にはほとんど何もない状態がキープされています。散らかりにくくなったこと以外で、変化を感じる点があれば教えてください。
ヒナさん:夫にもこれまで以上に「きれいにしたい」という気持ちが芽生えたようです。仕事柄、家を空けることも多い夫ですが、そんな中でも率先して掃除をしたり、朝の家事をパパッと終わらせたりしてくれます。
結果的に、私が子どもたちと一緒に過ごせる時間も多くとれるようになりました。子どもたちも嬉しそうにしていますし、部屋が片付いたことで、「これが団らんなんだな」と思える時間が増えましたね。家庭内の空気が明らかに変わったと思います。
家族がストレスなく過ごすために、家事代行サービスを利用
――ヒナさんは片付けだけでなく、「くらしちゃん」を通じて「料理の作り置き代行サービス」も利用されていましたよね。
ヒナさん: はい。下の子どもたちは常にくっついてくる時期なので、今は危なくてキッチンになかなか入れません。それでも、みんなでおいしいご飯を食べたい気持ちもあって。
じつは、これまでにも家事代行サービスの利用を検討したことはありました。ただ、散らかった家に来てもらうことに抵抗があって、なかなか一歩を踏み出せなかったんです。そういう意味では「くらしちゃん」が良いきっかけを作ってくれたと思っています。
――実際に利用されてみて、いかがでしたか?
ヒナさん:もう「さすがプロ!」の一言ですね。何日ぶんものおいしくて栄養のあるご飯を、短時間で作ってもらいました。作り置きがあることで心に余裕ができますし、空いた時間を子どもたちとのコミュニケーションに回すこともできます。家族がストレスなく、穏やかに過ごすためにも家事代行サービスをうまく活用するのはアリなんだなと実感できました。ちなみに、「くらしちゃん」からご紹介いただいた家事代行サービスは、今も継続的に利用しています。毎回10品以上の料理を作ってくださるので、とても助かっていますよ。
▲取材中も整った空間の中で、笑みがこぼれる場面が多いのが印象的だった
「くらしちゃん」が悩める家庭の救世主に
――「くらしちゃん」への相談をきっかけに片付けの仕組みを見直し、家事代行サービスも利用されるようになったことで、復職後の暮らしのイメージにはどんな変化がありましたか?
ヒナさん:正直、まだ不安はあります。ただ、仮に以前の状態のままで復職していたら、常にいらいらして過ごすことになっていたのではないかと思います。最近はママ友からも「前よりも心に余裕を感じていそう」と言ってもらえることが増えましたが、それはやはり家の中が片付いていることが大きく影響しているのかなと感じますね。
▲ヒナさん宅は、キッチンの濃紺のタイルが印象的。じつはタイルシートを貼ったもので、整理収納サービスで自宅が整ってから、こうしたDIYにも取り組んでみようという気持ちが芽生えたのだそう
――では、最後にひらたさんにお聞きします。これから「くらしちゃん」というメディアを通じて、どんなことを発信し、世の中の暮らしをどう変えていきたいか、改めて教えてください。
ひらた:これまでたくさんのお宅に訪問してきましたが、今でも忘れられないのは私たちが伺った瞬間に涙を流した方です。「これで助かるんだ」という安堵感から、思わず涙が込み上げてきたのだとおっしゃっていました。それくらい、世の中には今の“暮らし疲れ”から抜け出す糸口が見つからず、悩んでいる方がいるのだと実感しました。
もちろん、相談をいただくすべてのご家庭に訪問してアドバイスすることは難しいのですが、動画などの形で伝えていくことで、「うちもできるかもしれない」という希望が見えてくるかもしれません。今後はさらに更新頻度を高めて、多くのご家庭の暮らしを少しでもハッピーなものにできるよう頑張りたいですね。
▲今後も“暮らしの救世主”となれるよう、「くらしちゃん」の活動を積極的に行っていきたいと目を輝かせるひらたさん
取材・文:榎並紀行 撮影:岩田慶(fort)
WRITER
編集者・ライター。編集プロダクション「やじろべえ」代表。住まい・暮らし系のメディア、グルメ、旅行、ビジネス、マネー系の取材記事・インタビュー記事などを手がけている。X:@noriyukienami
おまけのQ&A
- Q.「くらしちゃん」には多くの相談が舞い込んでいるということですが、最終的な「訪問するお宅の決め手」はなんですか?
- A.ひらた:「変えたいという気持ちがどれだけ強いか」でしょうか。整理を行うときに私たちももちろんお手伝いしますが、依頼者様にも物の選別などを行っていただくことになります。そこで「これもあれも残しておきたい」となると、難しい部分があるんです。依頼者様のマインドが大事だなと感じます。
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