軽量土で地盤沈下を防ぐHLS地盤改良工法
概要
現場から発生する土に、水、固化材、気泡を混合した軽量土を活用する新たな地盤改良工法「HLS(Haseko Light Soil) 地盤改良工法」(特許出願中)を開発いたしました。
採用メリット
本工法の特徴
- 1.材料の配合を変化させることによって、強度と比重を制御可能。
- 2.既製品の軽量土を購入する場合と比べ、コストダウンが可能。
- 3.建設現場で発生する土を活用することで残土処分量を削減。
- 4.バイオ炭※を添加することもでき、CO2の地中貯留が可能。
- ※バイオ炭...生物由来の有機物を炭化させたもの
本工法の施工手順
① 建設現場で発生する土と、水、固化材、気泡を混合し、連続式モバイルコンクリートミキサーまたはバッチ式ミキサーにて材料を撹拌し、気泡混合軽量土を製造。
② 固まる前の状態で、適切に配合されているか品質を確認。
③ ポンプ車で圧送し、気泡混合軽量土を所定の場所に打設。
④ 打設後、コアを採取し強度を確認。
開発の目的・背景
集合住宅等を建設する際、集中豪雨などの自然災害による冠水対策として盛土を行う場合がありますが、地盤が軟弱な敷地においては、盛土の荷重によって圧密沈下※を引き起こす可能性があります。これまでは、比重が小さい盛土材を購入することで圧密沈下しないように盛土をしていました。
本工法では、建設現場で発生する土を活用し、水、固化材、気泡を混ぜ合わせた「気泡混合軽量土」を利用することで、盛土材を購入するよりも安価に盛土できるとともに、建設現場で発生する処分残土量を減らすことが可能となります。
- ※圧密沈下...土と土の間の水が徐々に排水されて体積が減少することで起こる地盤沈下
詳細情報
技術審査証明取得
適用範囲において本工法が適切に施工できること、ならびに、本工法における施工指針が適切なものであることについて、2024年10月15日付にて一般財団法人ベターリビングによる技術審査証明書を取得しています。


