耐候性・耐衝撃性に優れ軽量化と施工性、配管洗浄が容易にオール樹脂製屋上通気システム

概要

2006年より屋上通気システムにGRC製のRハット(屋上用)及びBハット(ルーフバルコニー用)を標準採用としていましたが、CO2削減・施工性・配管洗浄容易性・避雷針設備の簡略化を目的に、オール樹脂製屋上通気システムHC-VC(屋上用)・HC-VCR(ルーフバルコニー用)を開発しました。

HC-VC
HC-VCR

採用メリット

オール樹脂製

  • 耐候性・耐衝撃性に優れたASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)を採用。ASA樹脂は耐候性に優れた高性能樹脂であり、屋外での使用に適しており、紫外線や気候変動に強く、長期間に亘って耐久性を保つ材料。耐候性カラーパイプ等屋外ハウジング部品や建材、車用外装部品などに使用されている。
  • 適度な剛性を持ち、機械的強度と耐衝撃性のバランスが取れているため耐衝撃性に優れた材料で割れの可能性は少ない。
  • 従来製品に比べ、屋上用は1/20、R-BAL用は1/23と大幅な軽量化を達成。施工時の荷揚げ間配りの省施工化に寄与。
HC-VC
HC-VCR

配管洗浄性の向上

  • HC-VCは、取り外し不要でASA樹脂被覆固定ボルトを外し、回転蓋を90°回転させ通気管直上より配管洗浄が可能となり屋上からの配管洗浄性が大幅に向上。
  • HV-VCRは、通気立上り上部掃除口(CO)を外して通気管直上より配管洗浄が可能となり、屋上からの配管洗浄性が大幅に向上。
HC-VC
HC-VCR

避雷針設備の簡略化

  • Rハットは接続金物が金属の為、避雷導線から距離1.5m以内のボンドアースが必要だが、HC-VCはオール樹脂製の為ボンドアースが不要となり避雷針工事の簡略化が可能。但し、避雷針の保護角から外れている場合は突針は必要。
  • 避雷針の新JIS規格化により棟上げ導体が大幅に増加するため、Rハットに比べHC-VCを採用する事により避雷設備の簡略化が可能。
Rハットボンドアース事例
HC-VC金属部樹脂被覆

開発の目的・背景

開発目標は、CO2削減・施工性・配管洗浄容易性・避雷針設備の簡略化とした。