フローリングや床の傷を補修するには?自分でできるお手入れ方法を解説
この記事でわかること
傷の種類や補修方法
フローリングの傷は、主に「凹み傷」「えぐれ傷」「引きずり傷」の3つです。凹み傷とえぐれ傷はパテやシェラックスティックで補修し、引きずり傷は専用のクレヨンやペンで補修します。
■ご注意
傷が深く、大き過ぎる場合、ご自身で修繕しようとしても傷が広がって、逆に目立ってしまう恐れがあります。自分で修繕することが難しく感じたら、専門の業者に依頼しましょう。
目次
フローリングに付く傷の種類やその原因は?
傷ができる主な原因は、ものを落としたり、引きずったり、経年による劣化や小さい傷が悪化したりとさまざまです。深い傷の場合、補修がかえって傷を目立たせてしまうこともあります。床の補修を行なう際は、床の素材や傷の状態に応じて、使用するアイテムと補修方法を選ぶことが重要です。まずは、フローリングの床に付きやすい傷の種類とその原因を解説します。
凹み傷
凹み傷とは、木目は残っているものの、凹みが生じてしまった傷です。重いものを落とす、長期間にわたって重い家具・家電を置くことが原因となり、表面がへこんだ状態をいいます。
えぐれ傷(削れた傷)
えぐれ傷とは、木目が消えてえぐれた状態をいいます。フローリングに穴が開いたように見えるものもあり、凹み傷と似ていますが、床の表面がささくれ立っているかどうかが違いです。原因としては、ものを落とすことや、重い家電や家具を引きずって床の表面が削り取られることが挙げられます。
引きずり傷(引っかき傷・すり傷)
引きずり傷とは、表面(クリア層)が白くすれて変色したり、色が落ちたりする状態、または、床材(クリア層の下の素材)が見えてしまう傷です。椅子やテーブルなど比較的軽い家具を引きずる、乱暴に掃除機をかける、ペットの爪が床を引っかくといったことが原因になります。
フローリングの凹み傷やえぐれ傷ならパテ・スティックで補修
凹み傷やえぐれ傷には、シェラックスティック(パテ)と専用の電気ごてが有効です。どちらもホームセンターで購入できます。
修繕方法は次の通りです。最初は傷口部分をなめらかにするため、ボールペンの柄などを軽く押し付けますが、表面がけば立っている場合はカッターでバリ(余分なとげ)を取り除きます。その後、シェラックスティックを専用の電気ごてで溶かしながら、色味を調整していきます。このとき、凹み傷の場合はフローリングの表面が削れていないため、透明のパテでも違和感なく、修繕することが可能です。
盛り上がりが少しできるようにシェラックスティックを流し入れたら、ヘラや先端が薄く平たい工具、スクレーパーで表面を平らにならしていきます。表面が平らになった後に補修用のペンやクレヨンでフローリングの模様を描きます。最後に、補修箇所のまわりを布で拭き取れば完了です。
なお、大きく削れてしまった場合や深く凹んでしまった場合は、専門の業者に補修を依頼するようにしましょう。
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フローリングの引きずり傷にはクレヨンやペンで補修
細く引きずった傷には専用のクレヨンやペンが有効です。フローリングの色味に合うものを選び、傷の上から塗っていきます。最後に、乾いた布を使って傷口周辺を拭いたら完成です。
ただし、毎日歩く場所の場合、すれて薄くなったり、掃除で薄れてしまったりするので定期的に補修することをおすすめします。
フローリングの傷は賃貸ではどう扱う?
賃貸物件に住む場合、修繕の費用をどこまで自己負担すべきかご存じですか?日常生活を送るうえで自然発生したものは、大家さん・管理会社の負担になりますが、入居者の過失による傷は修繕費を支払う必要があります。傷の原因によって費用の負担者が変わるので注意しましょう。
なお、修繕費は基本的に、退去する際に敷金で清算されます。ただ、修繕費が敷金を上回るときと、敷金なしの物件に住んでいた場合は、追加で支払うことになります。もし、賃貸物件のフローリングに傷を付けてしまったら、どこまで敷金で清算されるのか、あるいは自己負担しなければならないのかを管理会社や大家さんと相談しましょう。
フローリングの傷を防止するには?
フローリングに傷を付けないための対策を3つご紹介します。
椅子脚キャップ
フローリングの引きずり傷を防ぐには、椅子脚キャップが有効です。椅子は毎日動かし、床との摩擦が最も多いため、椅子脚キャップを付けるだけで引きずり傷を軽減できるでしょう。
ラグ・カーペット
凹み傷を付けないためには、マットやラグ、カーペットなどを床に敷くとよいでしょう。特に、重い家電や家具の下には、重さを吸収できるマットを敷いておくと安心です。子どもやペットがいる家庭では、おもちゃをぶつけたり、爪で引っかいたりしても大丈夫なように、厚みのあるジョイントマットを敷き詰めるとよいかもしれません。
軽量な掃除機
フローリングの傷は、毎日の掃除でも付く可能性があります。一般的にモーターヘッドの付いた掃除機は吸引力が強いとされていますが、その分重量があり、床を傷付けやすいでしょう。床がやわらかい素材であれば、コードレスで軽量のものをおすすめします。また、フローリングワイパーでほこりを拭き取る習慣を作り、掃除機をかける頻度を少なくするのも、床に傷を付けない対策のひとつです。
自分で補修できない傷の場合の対処法は?
深過ぎる傷や凹みを無理に自分で修繕しようとすると、かえって傷が広がり、目立ってしまうことがあります。自分で直せないと感じた場合はプロに依頼しましょう。傷の状態が悪くなると、フローリングの張り替えが必要になるかもしれません。
フローリングの傷みが全体にわたる場合は、長谷工リフォームにご相談を。フローリングの張り替えをはじめとして、各種リフォームに対応しています。フローリングの張り替えは、単に床がきれいになるだけでなく、ワントーン明るくすることで部屋が広く見えたり、ダークトーンに変えることで落ち着いた印象になるといった、インテリアの面での効果もあります。「傷だらけの床が気になる」「内装の古さが気になってきた」とお困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください。具体的にどのようなことができるのかを詳しくご説明し、暮らしやすい住まいづくりをお手伝いいたします。
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