住まいの修理ガイド

トイレの水漏れの対処方法は?原因や注意点、実際に困っている方の声もご紹介

更新日 2026年09月09日

この記事でわかること

トイレが水漏れしたときの応急処置
トイレで水漏れが起きたときは、被害の拡大を防ぐために、まず応急処置をしましょう。応急処置により、水漏れの原因や箇所が特定しやすくなる場合があります。

トイレの水漏れを対処するときの注意点
トイレの水漏れでは、状況によっては感電するリスクがあります。 漏れた水が電気機器やコンセントに触れないよう注意し、安全を確保したうえで対処しましょう。

■ご注意

賃貸の場合、トイレなどの備え付けの設備をオーナーや管理会社へ連絡せずに修理すると、トラブルになる事例があります。設備の交換については、マンションによって管理規約で定められている場合があります。事前に確認し、不明な点がある場合や判断に迷う場合は管理会社へ相談しましょう。

目次

トイレが水漏れしたときの応急処置

トイレが水漏れした場合には、被害を拡大させないために応急処置を行ないましょう。応急処置として、まず止水栓を閉めて給水を止めることが大切です。併せて、ナットやトイレタンクを確認することで、原因の特定につながる場合もあります。

自分でできる主な応急処置は以下の5つです。

  • 止水栓を閉める
  • 水を拭き取る
  • 電源プラグを抜く
  • ナットを確認する
  • トイレタンクの水位を確認する

それぞれについて詳しく解説していきましょう。

止水栓を閉める

トイレが水漏れを起こしたら、応急処置としてまず止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めることで、便器への給水が止まり、水漏れ被害の拡大を防げます。止水栓は、壁や床に設置されていることが多く、タンクにつながっている給水管をたどると見つけられるでしょう。

止水栓には、手で回して閉める「ハンドル式」とマイナスドライバーが必要な「内ネジ式」「外ネジ式」があります。いずれも、時計回りにひねることで閉められます。止水栓が固く、閉められないときは、無理に閉めようとせずに、家全体の元栓を閉めましょう。

水を拭き取る

止水栓を閉めたら、漏れた水を拭き取りましょう。濡れたまま放置した場合、床材の腐敗やカビの発生につながる可能性があります。このとき、古いタオルや雑巾などの使い捨てできるものを使うと後片付けがしやすくなります。床材にまで水が染み込んでいる場合は、ドライヤーで乾かすのも効果的です。ただし、床の材質によってはドライヤーの熱風で変形してしまう場合があるため、クールモードで乾かすか、扇風機やサーキュレーターなど、熱を発生させない機器のほうがよりおすすめです。

拭き取り終わったら、窓を開けるなどして換気しましょう。また、拭き取った場所は、アルコールなどで除菌すると雑菌の繁殖を抑えられます。

電源プラグを抜く

感電防止のため、温水洗浄便座の電源プラグを抜きましょう。温水洗浄便座は電気製品のため、漏れた水がかかると漏電や感電につながる恐れがあります。そのため、電源プラグを抜く際も慎重に行ない、抜いた電源プラグは水がかからないようにしておきましょう。

ナットを確認する

止水栓を閉めるなどの応急処置を行なった後は、ナットの状態を確認してみましょう。トイレタンクや便器はナットで固定されていることが多く、長年の使用によってナットがゆるむと、隙間から水漏れが発生することがあります。特にトイレのレバー部分から水漏れしているときは、レバーを内側から固定しているナットのゆるみや破損が原因の可能性が高いでしょう。原因がナットのゆるみであれば、締め直すことで水漏れが解決するかもしれません。

トイレタンクの水位を確認する

加えて、トイレタンクの中も確認しましょう。水位が極端に高かったり、低かったりしている場合は、トイレタンク内の部品の故障が考えられます。水位の目安は、「オーバーフロー管」を確認しましょう。オーバーフロー管は水面から垂直に出ている管のことで、先端から2〜3cm下が水位の目安です。トイレのメーカーによっては、オーバーフロー管に「WL(ウォーターレベル)」の印が刻まれていることもあります。

トイレタンクの中を確認して、異常を発見できれば、水漏れの原因を特定しやすくなるでしょう。

トイレの水漏れの原因と対処方法

トイレの水漏れは、発生箇所によって原因や対処方法が異なります。そのため、水漏れ箇所を確認し、原因に応じて対処することが大切です。

水漏れの原因に挙げられるのは、以下の5つです。

  • トイレタンク内の部品の故障
  • 給水管や止水栓の劣化やゆるみ
  • 温水洗浄便座の故障
  • 便器の破損
  • 排水経路の故障

それぞれの原因と対処方法について説明します。

トイレタンク内の部品の故障

トイレの水漏れの原因は、トイレタンク内の部品の故障が挙げられます。特にトイレタンクからの水漏れは、内部の部品の故障が主な原因です。故障が考えられる主な部品は以下の4つです。部品ごとの役割と一緒にご紹介します。

  • ゴムフロート(フロートバルブ・フロート弁)
    水洗レバーにチェーンでつながっているゴム製の栓で、便器内に水を流し、水量を調節します。
  • 浮き玉
    水位によって上下し、水量を管理する球状の装置です。
  • ボールタップ
    タンク内の水量を一定に保つ給水弁です。
  • オーバーフロー管
    タンク内にある安全装置です。タンク内の水があふれることを防ぐための排水管として機能します。

トイレタンク内の部品は自力でも交換できます。止水栓を止めて水を全部抜いたら、装置を新しいものに付け替えましょう。作業に不安がある人は業者に依頼しましょう。

給水管や止水栓の劣化やゆるみ

給水管や止水栓の劣化やゆるみも、トイレの水漏れを引き起こす原因となります。トイレタンクの下側から水漏れしている場合は、接続部のパッキンが劣化している可能性を考えましょう。パッキンの劣化やナットのゆるみであれば、交換や閉め直すことで解決します。

給水管や止水栓の作業時は、まず元栓を閉めてから実施しましょう。止水栓は劣化によって固くなってしまう場合があります。無理に回すと止水栓や接続部が破損し、水漏れにつながる恐れがあるため、動かない場合は業者に依頼しましょう。

温水洗浄便座の故障

温水洗浄便座から発生する水漏れの多くは、配管の破損や電気系統の故障、止水弁の故障などが原因です。電気系統の故障は自分で対処するのは危険なため、業者に依頼しましょう。

また、リモコンが電池切れで操作できず、水が止められなくなる場合もあります。この場合は、電池を交換することで解決します。

便器の破損

便器の破損も水漏れの原因となります。便器は陶器や樹脂でできていることが多いため、強い衝撃によってヒビが入ってしまうことがあります。

小さなヒビ割れであれば、市販の補修接着剤で応急処置が可能です。しかし、使い続けることでヒビが大きくなり、再度水漏れが発生することがあります。便器にヒビ割れや破損がある場合は、早めに業者へ相談し、交換を検討しましょう。

排水経路の故障

便器と床の隙間から水が漏れ出ている場合は、便器と配管をつなぐ排水経路の故障が考えられます。排水経路の異常は、便器を外さないと確認できません。また、修理には「床フランジ」と「排水ソケット」という専用の部品が必要であったり、初心者が自身で対応するには作業が複雑だったりするため、早めに業者に依頼しましょう。

また、排水管のつまりによって便器から水があふれることもあります。その場合には改めて対処の必要があります。

トイレの詰まり解消についてはこちら

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トイレの水漏れを対処するときの注意点

自分でトイレの水漏れを対処するときには、部品の種類やサイズ間違えなど、いくつかの注意点があります。作業の前に確認して、二度手間や追加で費用がかかってしまうことを防ぎましょう。

主な注意点は以下の2つです。

  • 賃貸住宅の場合はオーナーや管理会社に相談する
  • 正しい部品を購入する

それぞれ詳しく解説していきます。

賃貸住宅の場合はオーナーや管理会社に相談する

アパートやマンションなどの賃貸住宅の場合、無断修理してトラブルになる事例があります。そのため、自己判断でのDIY修理は控えましょう。

トイレなどの備え付け設備は、無断で修理すると契約違反になる可能性があります。経年劣化による故障であれば、修理費用はオーナーや管理会社が負担するケースが一般的です。まずは、オーナーや管理会社に相談しましょう。

正しい部品を購入する

トイレの部品はメーカーや型番によってサイズが異なることがあります。そのため、事前にメーカーの公式サイトで型番や対応部品を確認しましょう。また、購入前にスマホでトイレの品番シールを撮影したり、古い部品をホームセンターに持参したりして探すと効率がよいでしょう。

【アンケート調査結果】自宅のトイレで普段気になることは?

ここでは、実際に自宅のトイレで気になったことを、独自のアンケートの結果をもとに、水漏れに困っている方の意見をご紹介します。

【アンケート概要】
回答期間:2025年10月29日(水)~2025年11月5日(水)
回答者数:4,380名
対象者:長谷工IDをお持ちで、おうちの設備機器が古い方、機器の不調が気になる方
集計方法:ブランシエラクラブサイトでのアンケート

水漏れが起きている

トイレの水漏れが原因で、水道料金が上がったという声が上がりました。

【アンケート結果】
・水漏れで水道料金が上がった(60代男性)
・水漏れして床が濡れている(50代男性)
・温水洗浄便座を使うとたまに水漏れする(40代男性)

水漏れによって、水道料金は月単位で数千円、場合によっては数万円の追加料金が発生してしまいます。たとえば、直径1mmの水漏れであれば、月に約1,000円、5mmでは約6,000円、10mmであれば約3万6,000円の追加料金が発生します。早めに業者に依頼して、対処しましょう。

ニオイが気になる

ほかには、トイレからのニオイについても気になるという声が上がりました。

【アンケート結果】
・掃除はしているのにどこから臭うのか分からない(40代女性)
・芳香剤を置いてもすぐに効果がなくなり臭う(50代男性)
・ニオイがいつまでも残っている(60代男性)

トイレの水漏れに加えて、ニオイも気になる場合は業者に依頼して、トイレの交換を検討しましょう。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。