ラジオや執筆に忙しい、タレントの山崎怜奈さん。愛猫と心地よく暮らすための部屋づくり。「帰るのが楽しくなる家」の秘訣とは?
“寝るだけ1K”から始まった一人暮らし
▲山崎怜奈(やまざき・れな)さん/タレント。1997年生まれ、東京都出身。2022年に乃木坂46を卒業。ラジオ『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM 毎週月〜木曜13:00~14:55)を担当中
Instagram:@rena_yamazaki.official
――山崎さんは大学時代に実家を出て、一人暮らしを始めたそうですね。
大学のキャンパスが結構遠かったので、実家から通うのは現実的じゃなくて。仕事場と大学、どちらにも通いやすい場所に引っ越しました。
――学業と人気アイドルの両立に加えて、慣れない一人暮らしは大変だったのでは?
両親が共働きだったので、子どもの頃から一人で留守番することがよくありました。自分でご飯を作って食べるような子どもだったので、実家を出ても特に不慣れなことはありませんでしたね。
ただ、グループで活動していた時は、あまりにも忙しくて毎日眠かったんです。帰ってそのまま玄関で寝ちゃったり、湯船に浸かりながら寝ちゃったりすることもよくありました。洗濯物もたまっちゃうし、生活はままならなかったです。
当時は1Kのマンションに住んでいましたが、ほとんど「寝に帰る」ような生活でした。家にはベッドとデスクくらいしか物がなくて、勉強も仕事も食事もキッチンのカウンターの隅っこに椅子を置いて済ませていました。
――ソファとテーブルは置いていなかったんですね。
ソファにゆっくり座る時間がなかったので、必要なかったんです。コロナ禍でおうち時間が増えた時期に、ようやく買いました。原稿を書いているパソコンや勉強中のノートを片付けないとご飯を食べるスペースがない状況だったので、「さすがにこれは良くないぞ」と思ったんです。それから、少しずつ生活を整え始めて今に至ります。
愛猫のために整えた「安心して走り回れる部屋」
▲保護団体から引き取った猫と暮らしているそう
――今は「家に帰るのが楽しくなる家を目指している」とラジオでお話されていました。今、お家で過ごす時間は楽しいですか?
楽しくなりました。ソファとテーブルを買ったことも部屋を整えるきっかけになりましたね。あと、猫を飼い始めたことも大きな転機だったと思います。
最初の1Kは結局すぐ引っ越して、その後は1DKの部屋にしばらく住んでいました。今はまた引っ越して、少しだけ広くなったのですが、猫がよく走り回るようになって。以前から周りの人に「夜になると猫が走り回るよね」なんて話を聞いていたんですけど、「うちの猫は違うな。大人しい性格だから走り回らないのかな?」と思っていました。でも、猫にとって今まではちょっと狭かっただけみたいです。家がちょっと広くなってからは元気に走り回るようになったので、「なんかごめんね」と思っています(笑)。
――猫と暮らす上で、インテリアなど何か工夫していることは?
デスクの隣にキャットタワーを立てています。倒れないように、突っ張り棒型のものを選びました。私が深夜に作業をしている時も、猫がキャットタワーの上から監視しているんですよ。「早く終わりませんかね?」みたいな視線を感じます。
――かわいらしいですね。読書家の山崎さんですが、本棚は置いていますか? 猫が登りそうですよね。
猫の安全確保のためにできることはしていますね。本棚自体も倒れないように固定しているし、地震が起きた時に本が落ちてこないように、落下防止テープを貼っています。
――猫ファーストの暮らしなんですね。
ローソファの下にも収納スペースがあるんですけど、その一部を猫用に空けています。
――なぜですか?
猫が落ち着いて過ごせるスペースを確保するためです。ロボット掃除機が稼働している時は、そこに潜り込んで一時的に避難していることが多いですね。
――さまざまな工夫から、猫への愛を感じます。
床にも、モルタル調のフロアタイルを敷いています。賃貸なので、床に傷をつけたり、デスクや椅子で床が凹んだりしないように、猫を飼う前からもともとフロアタイルを敷いていました。退去時にきれいな状態でお返ししたいと思っているんです。
きれいを保つ工夫と習慣
▲掃除もムダなく効率主義な山崎怜奈さん
――賃貸をきれいに使う。大事な心掛けですね。お掃除もこまめにするほうですか?
掃除はなるべく簡潔に済ませられるように、普段の使い方に気をつけています。たとえば、お風呂から上がったらすぐにバスルームの床や水栓器具を拭くようにしています。水垢が付いてから掃除するほうが大変なので。実家にいる時からの習慣なので、親の癖ですね(笑)。
――素晴らしいです。忙しい日々の中で、部屋をきれいに保つのは簡単ではないですよね。
あとは、なるべく機械に任せています。最初の1Kの部屋の時からずっとロボット掃除機を使っていますし、乾燥機能付き洗濯機も活用しています。
「部屋の乱れは心の乱れ」って言いますよね。本当にそう感じるので、部屋がなるべく散らからないように心掛けているんです。実家にいる時から「床に物を置かないように」と、親に言われていたので、今も気をつけています。
何よりヘアピンやレシート、ダンボールなど細々した物を床に置きっぱなしにすると猫がかじって誤飲してしまうリスクがあるし、ロボット掃除機が稼働できなくなるので。「ロボット掃除機や猫の邪魔にならないように」と日々意識して、なんとか片付いた部屋をキープできているのかもしれません。
――とても理にかなった習慣ですね。
他にも、生活の動線を意識して、収納場所や配置を考えています。たとえば、お風呂のたびにわざわざ着替えを取りにいきたくないので、寝る時に身に着けるものは脱衣所に収納するとか。靴箱の近くにアクセサリー類と鏡を置いて、出かける前に靴をはくタイミングでアクセサリーを身に着ける導線をつくったり。
以前は家具などの大きいものはレンタルしていました。引っ越しのたびに家具を買い換えたりするのは面倒だし、なるべく身軽でいたい気持ちもあります。
好きなものと心地よく暮らす山崎さん流インテリア
▲ようやく家具を購入し、部屋づくりを本格化
――物の所有欲よりも効率を重視されているんですね。山崎さんは「すっきりした部屋で暮らしたい派」と「好きなものに囲まれて暮らしたい派」、どちらのタイプですか?
すっきり暮らしたいけど、好きなものにも囲まれていたいので両方だと思います。旅先で出合った民芸品や、絵を飾ったりするのが大好きです。
――好きなものを飾りながらも、すっきり暮らすコツはあるのでしょうか?
テーブルや照明など、ベースとなる家具選びに統一感があると、好きなものを飾ってもごちゃごちゃ感が軽減されます。
――最近購入した家具で、特にお気に入りのアイテムは何ですか?
モスグリーンのテーブルが気に入っています。天板がFENIX NTM(フェニックス エヌティーエム)というアクリル樹脂でマットな質感なので、傷や皮脂汚れが目立たないんです。読んだ本や雑貨をSNSなどで紹介する時、背景がモスグリーンなので写真映えするところも気に入っています。
木の素材のほうが、温もりを感じるし落ち着くんですけど、家具の木目を色味まできれいに揃えるのは、意外と難しいですよね。インテリアコーディネーターの方に「木目を増やすと、インテリアの難易度が上がる」と教わったこともあります。
――確かに。部屋自体にあるカウンターや床などの木目と、家具の木目で、色がちぐはぐになってしまうことがあります。
そうですよね。自分でベースとアクセントカラーを決めた上で「相性のいい、おすすめのものはありますか?」と聞いて、大型家具を選びました。家具選びって、お洋服のコーディネートに近いですよね。
――収納はどうしていますか?
今のマンションは収納が充実しているほうではないので、収納付きのベッドを選んでスペースを確保しています。
山崎実業のキッチンラックや収納アイテムは使いやすいので、以前住んでいた家から使っています。ただ、ツルツルした黒い素材の表面に猫の白い毛が付いて目立つのが気になっていたので、ちょっとだけリメイクしたんです。
――リメイク、ですか?
マットな仕上がりになる塗料「アイアンペイント」を買ってきて、自分で塗りました。ベランダの床にダンボールを敷いて、コンロの排気口カバーからプラスティックのティッシュケースまでいろいろとペイントしています。アンティーク風なザラっとした仕上がりで、汚れが目立たなくなって、キッチンにも統一感が出ました。
――なるほど。統一感を出すために質感の似たアイテムをがんばって探すより、同じ塗料で塗ったほうが早いのかもしれない。いいアイデアですね。
同じ塗料で塗ってしまえば、“同じシリーズ”みたいに見えるかなと思って。ベースが統一できたおかげで好きなものをちょっとずつ集めて、飾れるようになりました。
――効率重視でありながら、情緒が感じられます。そんなふうに“帰るのが楽しくなる家”を構築しているんですね。
体をほぐしてオフモードに切り替える
▲窓辺でのストレッチが日課だそう
――自宅で執筆などのお仕事をすることもあると思います。仕事とオフの切り替えや、空間のゾーニングは何か意識されていますか?
それがあまりできていなくて、自分にとって課題ですね。
強いて言えば、ストレッチするスペースを窓側に設けています。ストレッチポールとか筋膜リリースの器具は、すぐに使える場所に置いていますね。最近、話題の「シャクティマット」(指圧マット)で背中をほぐすことでリラックスもできるので、オン/オフの切り替えになっている気がします。
あとは猫と触れ合ったりご飯をあげたりしている時は、仕事モードからオフモードに切り替えができます。猫が家にいてくれるだけでありがたいです。
住まい選びのポイントは「会話が弾む空間」と「自然」
▲立地の他、資産価値や安全性を意識してマンションを選ぶ
――住まいを選ぶ時に、重視しているポイントは何ですか?
日当たりや住む街の環境です。内見は必ず昼と夜に、その街を訪れるようにしています。その地域の人々の雰囲気や、昼夜の街の賑やかさは、やっぱり直接足を運んでこそ分かると思うので。
――先ほど「なるべく身軽に暮らしたい」というお話もありましたが、たとえばマンションを購入して、根を張って暮らすことに興味はありますか?
とても興味があります。買ったからといってずっと同じ場所に住まなくてもいいし、ちゃんと資産になるし、誰かに貸すこともできる。拠点を持つのもいいなあ、と思います。
――山崎さんにとっての理想のマンション像は?
現実的な話ですが、まずは立地が良いことですね。地盤の強さや、街の穏やかさを重視して決めると思います。
――間取りでいうと?
人とコミュニケーションを取りやすい間取りが理想的ですよね。最近伺った友人のお宅のリビングが、アイランドキッチンを中心にした広々とした空間で、とても素敵でした。ドアで仕切らず、壁の向きでゆるやかに区切られているので、いつでも会話が生まれるような開放的な間取りなんです。
あとは、大きな窓のあるマンションにも憧れますね。窓から見える景色がまるで「絵」のように美しい部屋に住んでいる友人がいるんです。春になると満開の桜を、秋になると紅葉を愛でることができる。「こんな部屋に住んでみたいな」と思いました。
――都心で暮らしながら、自然や季節が感じられるマンションは理想的ですよね。
そうですね。散歩が好きなので、これまでも自然を身近に感じられる環境を無意識に選んでいたかもしれません。
――今後、マンション暮らしをどう楽しんでいきたいですか?
活用しきれていないベランダをどうにか活かせないか考えているところです。今は“アイアンペイントなどを塗る場所”として使っているだけで、もったいなくて。いつかはベランダでハーブを育てたり、家庭菜園に挑戦したりしてみたいですね。
▲Hanako Webにて連載中のエッセイ『山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」』が書籍化され、『まっすぐ生きてきましたが』(マガジンハウス)として好評発売中
取材・構成:川崎絵美
撮影:武石早代
編集:小沢あや(ピース株式会社)
撮影場所協力:長谷工コーポレーション
WRITER
出版社、ニュースメディアなどで記者・編集者を経て独立。コンテンツ制作のディレクションやメディア運営、ライターとして活動中。 X:@emipop02
おまけのQ&A
- Q.部屋の中で、一番好きな場所は?
- A.玄関やキッチンにある、お気に入りのものを飾る“ちまっとしたスペース”です。うちの猫をモチーフにした招き猫を知人が作ってプレゼントしてくれたので、花瓶と一緒に玄関に飾っています。
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