住まいの修理ガイド

内窓リフォームの方法は?リフォームするメリットや注意点についても解説

更新日 2026年08月05日

この記事でわかること

内窓リフォームの方法
内窓リフォームは、キットを購入することでご自身で簡単に行なうことができます。まずは窓の内寸を測り、順番通りにキットを設置しましょう。

内窓リフォームのメリット
内窓リフォームをすることで、断熱や防音の効果があったり、結露やカビの改善につながります。こうした対策を考えている方は内窓リフォームを検討してみるとよいでしょう。

■ご注意

窓の種類によって設置方法が異なるため、不安な方はプロの業者に依頼するようにしましょう。また、窓の内側は専有部分のため所有者の判断でリフォームできるケースが多いですが、マンションによっては管理規約で禁じているところもあります。作業する前に、念のため管理規約を確認するようにしてください。

目次

内窓とは?

内窓とは、既存の窓の内側に新たに取り付けられた窓のことです。二重窓やインナーサッシと呼ばれることもあります。断熱性や防音性を高める効果があり、ひとつの窓につき約1時間のリフォーム工事で簡単に取り付けられます。

似ているものに「ペアガラス」がありますが、これは内窓(二重窓)とは異なります。ペアガラスはひとつのサッシ枠にガラスが2枚はめ込まれているものを指し、窓自体が2枚あるわけではありません。

内窓リフォームをするメリット

内窓にリフォームする主なメリットとして、断熱性の向上、結露やカビの改善、防音性の向上などが挙げられます。こうした効果によって、一年を通して快適な室内環境を維持しやすくなる点も、内窓リフォームの魅力です。こちらでそれぞれ詳しく解説します。

断熱性の向上

内窓を設置することによって、今ある外側の窓と内窓との間に空気の層ができるため、外気温の影響を受けにくく、室内の温度を心地よく保てるでしょう。窓からの熱の出入りを抑制できるため、冬の寒さだけでなく、夏の暑さをやわらげる効果もあります。エアコン作動時の効率も上がるため、省エネ効果や光熱費削減といった効果も期待できるでしょう。

また、外壁や天井などに断熱対策が施されている住宅でも、窓は熱の出入りが大きい場所とされています。そのため、住まいの断熱性能を高めるには、窓の断熱性を向上させることも重要です。窓際で感じやすい冷気や熱気もやわらぎ、部屋ごとの温度差や室内の温度ムラが少なくなることで、より快適な住環境につながります。

結露やカビの改善

そもそも結露とは、空気中の水蒸気が、冷えた窓や壁に触れ、水滴となる現象です。特に冬場は、暖房で温められた室内の空気と、冷たい外気との温度差が大きくなるため、窓まわりに結露が発生しやすくなります。

内窓を設置すると、既存の窓との間に空気層が生まれ、外気の冷たさが室内側の窓へ伝わりにくくなります。その結果、室内側のガラス表面の温度が下がりにくくなり、結露の発生を軽減できます。

さらに、結露をそのまま放置すると、水分を好むカビやダニが発生しやすくなり、壁紙の劣化や室内環境の悪化につながることがあります。内窓によって窓まわりの結露を抑えることで、カビやダニの発生リスクを低減し、より清潔で快適な住環境づくりに役立つでしょう。

防音性の向上

内窓を設置して窓を二重にすることにより、防音性の向上も期待できます。特に、幹線道路沿いや線路沿いにお住まいで、騒音に日々悩まされている方にもおすすめです。

内窓と既存の窓との間にできる空気層には、音を伝わりにくくする効果があります。そのため、車の走行音や電車の音、近隣の生活音などの軽減が期待でき、在宅勤務や勉強に集中しやすい環境づくりにも役立つでしょう。

ただし、音の種類や建物の構造によっては期待できる効果に差があり、内窓を設置するだけでは防音対策として十分ではない場合もあります。より本格的な防音対策のためには、遮音カーテンを設置したり、隙間テープを併用したりするなど、ほかの対策と組み合わせることも検討してみるとよいでしょう。

窓の防音対策についてはこちら

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内窓リフォームの方法

続いては、内窓リフォームの方法について解説します。内窓リフォームはホームセンターやオンラインショップなどで購入できる専用キットを使用することで、短時間で簡単に行なうことができます。キットがあればカッターナイフとはさみだけで加工できるため、作業に慣れていない初心者でも手軽にできるのが魅力です。

キットに付属の説明書には、細かな作業手順が書かれています。必ず作業前に確認しておきましょう。詳しい手順は次の通りです。

1.窓枠の内寸を計測しておく
2.キットのカバー、レール、面材、フレームをカットする
3.上下左右のレール、カバーを両面テープ(ネジ)で取り付ける

4.面材にフレームを取り付けて、レールにはめ込むと完成

ただし、窓の種類やゆがみによってはDIYでの対応が難しく、かえって隙間ができて断熱や防音の効果が落ちてしまう場合もあります。ご自宅の窓がDIYで内窓を設置できるタイプなのかを事前に確認しておきましょう。

内窓リフォームをする際の注意点

断熱や衛生、防音の観点において、メリットも多い内窓リフォームですが、実際に設置を検討する際には先に知っておきたい注意点もあります。それは開閉の手間が増える点と、掃除の手間が増える点です。以下で詳しく見ていきましょう。

窓の開閉の手間が増える

内窓リフォームにより窓が二重になると、開閉の手間が増える点には注意が必要です。特に、頻繁に開け閉めする窓では不便に感じることが出てくるかもしれません。また、既存の窓についているクレセント錠も内側に隠れるため、戸締まりの確認をする際も設置前に比べて手間がかかってしまいます。頻繁に開閉を行う窓については、内窓の設置が本当に必要かどうかを事前に検討しておくとよいでしょう。

掃除の手間が増える

窓が二重になると、窓と窓の間にほこりやごみがたまりやすくなり、掃除の手間もかかります。外窓と内窓の間はかなり狭いため、手が届きにくく、掃除をしにくいと感じるかもしれません。また、窓が2枚になることで掃除するガラス面やサッシの数も増えるため、定期的な手入れにかかる時間も長くなります。なお、掃除する際は、ハンディワイパーのような道具を活用すると、狭い隙間も掃除がラクになります。

こうした注意点はあるものの、感じ方は人それぞれです。事前に注意点を理解したうえで、やはり断熱性や防音性を求めたいという方にとっては、内窓リフォームは有用な選択肢となるでしょう。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。