住まいの修理ガイド

窓の断熱性能を高めるには?自分でできる対策や注意点を併せてご紹介!

更新日 2026年08月19日

この記事でわかること

窓の断熱性能がもたらすメリット
窓の断熱性能を高めることは、1年を通して快適な室内環境を維持しやすくなるほか、結露の防止やヒートショックのリスク低減につながるなどのメリットがあります。また、断熱性能は冷暖房効率の向上にもつながるため、光熱費の削減ができるというメリットもあります。

自分で窓の断熱性能を高める方法
窓の断熱性能を高めるには、断熱シートやテープを貼る方法に加え、内窓を設置したり、プラスチックダンボールで二重窓を再現したりする方法があります。これらの方法はDIY初心者の方でも簡単に実践可能です。

■ご注意

断熱シートは日差しによって劣化するため、半年に一回程度の交換が必要です。また、複層ガラスや網入り板ガラスに断熱シートを貼ると、ガラスが熱割れする可能性があります。なお、窓周りに関してはマンションによって別途管理規約に定めがある場合もあるため、事前に確認しておきましょう。迷った場合は管理会社へ相談してください。

目次

窓の断熱性能の効果

断熱性能が高い住宅は、夏は比較的涼しく、冬は暖かく過ごしやすくなります。住宅の断熱は、窓やドアといった開口部の断熱性能を高めることが重要です。以下の図で分かるように、窓は特に熱の出入りが大きいため、窓の断熱性能を向上させることが快適な生活につながります。

「開口部の断熱」(資源エネルギー庁)
(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/)を加工して作成

窓の断熱は、室内の気温を安定させる以外にも効果があります。窓の断熱性能がもたらすメリットは主に以下の4つです。

  • 年中通して快適に過ごせる
  • 結露を抑えられる
  • 光熱費の節約につながる
  • ヒートショックのリスク低減につながる

それぞれ詳しく解説していきます。

年中通して快適に過ごせる

窓の断熱性能を高めることで、室内の気温安定に大きく役立ちます。冬は、断熱効果によって室外に熱が逃げるのを抑えられるため、暖かく過ごせるでしょう。また、夏は外気の熱の伝わりを抑えられるため、涼しく快適に過ごせます。

窓は壁に比べて熱が伝わりやすいため、外気の影響を受けやすい部分です。しかし、断熱性能の高い窓にすることで、外気の影響を受けにくくなり、1年を通して快適な室温を保ちやすくなります。

結露を抑えられる

窓の断熱性能を高めることで、窓の室内側の表面温度が外気の影響を受けにくくなり、結露の発生を抑えられます。結露は特に冬場や梅雨の時期に発生しやすく、放置するとカビやダニの発生原因になる恐れがあります。断熱性能の高い窓や内窓を設置することで、結露が発生しにくくなる可能性があります。

光熱費の節約につながる

窓の断熱性能が高まると冷暖房効率が向上し、光熱費の節約につながります。そのため、断熱性能の高い窓を新たに設置したり、窓の断熱性能を高める対策を行なったりするための初期費用はかかるものの、長期的に見れば光熱費を抑えられ、トータルのコスト削減が期待できるでしょう。

また、エネルギー消費を抑えながら室内の温度を快適な状態に保てるため、環境への負荷も軽減できます。

ヒートショックのリスク軽減につながる

断熱性能の高い窓の設置は、ヒートショックのリスク低減にもつながります。ヒートショックは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、脳や心臓の病気を引き起こす恐れのある状態です。

冬場は、暖かい部屋と浴室やトイレなどの気温の低い部屋との行き来によってヒートショックが起こりやすいため、家全体の温度差をできるだけ小さくすることが重要です。窓の断熱性能を高めることで、部屋間の急激な温度変化を抑えられ、ヒートショックのリスク低減が期待できるでしょう。

自分でできる窓の断熱対策

窓の断熱性能を高めるためには、窓周辺に断熱効果の高いシートやテープを貼ったり、内窓を設置したりするなど自分でできる手軽なものもいくつかあります。簡単に実践できるDIYの主な方法は以下の4つです。

  • 断熱シート
  • 断熱テープ
  • プラスチックダンボール
  • 内窓

それぞれ詳しく解説していきます。

断熱シート

窓に貼るだけで断熱性能を高められるシートです。直接窓に貼るシールタイプや水でガラス面を濡らして貼り付ける吸着タイプがあります。シールタイプはしっかり貼り付けられますが、吸着タイプに比べて剥がしにくく、跡が残りやすい点には注意が必要です。ミラータイプの断熱シートは、断熱性能を上げるだけでなく、外からの視線を遮る簡易的なブラインドとしても機能します。

断熱テープ

窓のサッシに断熱テープを貼ることでも、熱の出入りを防ぎ、断熱性能を高めることに役立ちます。特に、冷えやすい窓枠の下部は、断熱テープの効果を得やすい部分です。また、窓ガラスに貼るわけではないため、見た目の違和感を抑えられる点もメリットといえます。

プラスチックダンボール

プラスチックダンボールはポリプロピレンでできており、窓ガラスの約3倍の断熱性能があります。窓に直接貼り付けるだけでも効果を得られますが、簡易的な窓レールを作って二重窓のようにすると利便性を維持したまま断熱効果を上げることが可能です。

プラスチックダンボールは白濁した色のものが一般的ですが、透明タイプを選ぶことで、光も取り入れられます。

内窓

内窓を設置することでも断熱効果が得られます。冬は暖房の熱を逃がさず部屋を暖かく保ち、夏は直射日光の熱を遮ってくれます。

ホームセンターで購入できる内窓セットなら必要な材料が全て含まれており、かつDIY初心者でも取り付けやすくなっています。最適なサイズのセットを選び、窓の大きさに合わせてカットして設置しましょう。

内窓リフォームについてはこちら

断熱シートの選び方

断熱シートは厚みや貼り付け方法によってさまざまな種類があるため、それぞれのニーズにあったものを選びましょう。

断熱シートは、厚いほど断熱性能は高くなりますが、厚過ぎると窓の開閉の妨げになる可能性があります。目安は夏は約3mm、冬は5mm以上です。また、日光をよく遮断して、冷房の効きをよくするアルミ製のものがおすすめです。

水のみで貼れるタイプは手軽に使えて作業も簡単です。霧吹きで水をかけると窓ガラスに密着することに加え、簡単に貼り直すことができ、剥がす際ものりが残らないというメリットがあります。

一方で、シールタイプは貼り付けやすいのですが、剥がしにくく、跡が残ることがあります。また、気泡が入ってしまった場合に貼り直さなくてはならないですが、水のみで貼れる吸着タイプなら、跡が残りにくく、気泡も簡単に押し出せます。

また、ステンドグラスの柄などデザイン性のあるものを選ぶと見た目の違和感も緩和されるでしょう。

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自分で窓の断熱対策をするときの注意点

窓の断熱対策をするときには、いくつか気を付けるポイントがあります。主な注意点を3つご紹介します。

  • 適切な断熱シートを選択する
  • サイズに注意して作業する
  • 断熱シートは定期的に交換する

適切な断熱シートを選択する

複層ガラスや網入り板ガラスなどに断熱シートを貼ると熱割れが起きる可能性があります。熱割れとは、ガラスの一部が太陽光によって高温になり、温度の差が生じることで膨張してヒビが入る現象のことです。事前にガラスの種類を確認してから作業しましょう。

また、片側のガラスに模様がある窓は、一般的な断熱シートを貼り付けにくくなっています。この場合は、「凹凸ガラス用」の断熱シートを使用するようにしましょう。

サイズに注意して作業する

断熱シートやプラスチックダンボール、内窓などは事前に窓のサイズを把握してから購入しましょう。また窓のサイズに合わせてカットする場合は、丁寧に作業するように心がけましょう。隙間があるとそこから熱が出入りしてしまい、断熱効果が軽減してしまいます

業者によっては、指定した大きさにカットしてくれるケースもあるので、自分でカットするのが不安な方は、活用するようにしましょう。

断熱シートは定期的に交換する

断熱シートは強い日差しによって劣化するため、半年に1回程度の目安で定期的に貼り替えるようにしましょう。そうすることで、断熱効果がある状態を維持できます。シールタイプは窓ガラスに跡が残りやすいため、掃除をしてから新しい断熱シートを貼るのがおすすめです。

窓の断熱対策で業者に任せるべきなのは?

窓の断熱は、自分で行なうには限界があります。熱性能の高い窓への取り換えや樹脂製サッシの交換などのリフォームは業者にお願いしましょう。また、マンションの場合、一般的に窓は共用部分にあたるため、業者に依頼する前に管理会社への相談が必要となります。後々のトラブルを避けるためにも必ず事前に確認するようにしましょう。

窓のリフォームには大きく以下の2つがあります。

  • 断熱ガラスの交換
  • 樹脂製サッシの交換

断熱ガラスの交換

断熱性能の高い窓ガラスにリフォームすることで、年中快適な室温で生活できます。断熱ガラスは、2枚のガラスを貼り合わせた「複層ガラス」や、3枚の「トリプルガラス」などがあり、厚みを持たせることで熱が出入りするのを抑えられます。

断熱ガラスへの交換は、比較的コストを抑えてできる点がメリットです。また、防犯の面でも空き巣の対策になるため、効果的といえます。

樹脂製サッシの交換

サッシを、熱伝導率が低い樹脂製のサッシへ交換することで窓の断熱性能も上がります。交換には、樹脂製サッシの内窓を新たに取り付ける方法や、既存のサッシを樹脂製のものに付け替える方法があります。また樹脂製サッシは気密性が高いため、防音の観点でも期待できます。

【アンケート調査結果】「結露」は室内のどの場所に発生していますか?

実際に結露が発生した場所について、独自に実施したアンケートの結果をご紹介します。

【アンケート概要】
回答期間:2025年9月17日(水)~2025年9月24日(水)
回答者数:4,194名
対象者:長谷工IDをお持ちで、住まいの中の結露に悩んでいる方
集計方法:ブランシエラクラブサイトでのアンケート

このアンケートによると、結露が発生した場所の1位として「窓ガラス」、2位に「窓枠・サッシ」が挙げられており、約77%の方が窓周りでの結露の発生に悩んでいたことがわかります。結露の発生は、窓の断熱対策をすることで発生を抑えられます。結露はカビやダニの原因になるため、断熱対策ができるグッズを使ったり、内窓を設置したりするなど早めに対策しておきましょう。

窓の断熱以外にも気になるところが増えてきたら

窓の断熱性能の低さだけでなく、防音性能や換気性能など今の住宅環境に気になるところが増えてきたら、住み替えを検討するのもひとつの手です。たとえば、リノベーションされたマンションなら、新築のようなきれいさと最新の設備が備わったマンションを比較的に手の届きやすい価格で購入できます。

「長谷工のリノベ」では、新しい内装や設備にリノベーションした中古マンションをリーズナブルな価格で、仲介手数料不要※で購入できます。今の住まいをフルリフォームするよりお得になる可能性もありますので、住み替えを検討している方は、ぜひ長谷工のリノベにご相談ください。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。