かぼちゃの下処理をメニュー別に解説!保存方法も紹介
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第31回は「かぼちゃの下処理・下ごしらえ」です。簡単にできる方法をご紹介します。
フラッキー~、助けて!
かぼちゃが旬だから買ってみたけど、下処理の方法が分からなくて…。
お、秋らしくかぼちゃ料理の出番だな♪
かぼちゃの下処理はちょっとハードルが高いけど、コツさえつかめば簡単だぜ!
私でもできる下処理ってあるかな~。
任せろ!俺がかぼちゃの下処理の方法を教えてやるぜ♪
目次
【かぼちゃの下処理】基本は水で洗って種とワタ、ヘタを取る
かぼちゃは、どのような料理を作る場合にも、まず種とワタ、ヘタの処理をします。これが基本の下処理です。ヘタを取る際は、かたいので手を切らないように気を付けましょう。
かぼちゃの種とワタをスプーンで取り除きます。
きれいに取り除いたら水で洗います。
平らな面を下にしてヘタを取り除きます。
切りにくい場合は、包丁をV字に入れて取り除きましょう。
後の工程で使いやすくするため、刃全体で力が均等に入るようにして、1/4の大きさに切ります。
ここまでが、どのような料理にも共通するかぼちゃの基本の下処理です。ここからは、実際にメニューそれぞれに適した下処理の方法を見ていきましょう。
【かぼちゃの下処理】簡単に切るなら電子レンジで加熱!

かたくて切りにくい場合は、600Wの電子レンジで約2分間加熱すると切りやすくなります。
加熱後すぐにかぼちゃに触ると、熱くてやけどをしてしまう危険性もあるため、ある程度冷めてから扱うようにしましょう。また、加熱したかぼちゃは日持ちしないため、1回で使い切る分だけ加熱することを意識してください。
【かぼちゃの下処理】味を染み込ませたい料理なら皮をむく!
かぼちゃの皮は厚く、皮が付いたままだと味が染み込みにくくなっています。そのため、煮物やカレー、シチュー、ほうとうなど、かぼちゃに味を染み込ませたほうが美味しく食べられる料理に使う場合は、皮をむくとよいでしょう。
基本の下処理をした後、皮を削ぎ落します。
かぼちゃをまな板に置き、かぼちゃの皮を削ぎ落としていきます。平らな面を下にして安定させてから、包丁で少しずつ削ぎ落としてください。
※料理によって皮を全てむく場合と、所々むく場合があります。
一口大にする場合は、まず4等分に切ります。
4等分に切ったかぼちゃを約3cm幅に切っていきます。
煮物にして使う場合は、一口大に切ったかぼちゃを「面取り」しましょう。煮崩れしにくく、味が染み込みやすくなりますよ。
面取りとは、煮崩れを防ぐために、切り口の角を薄く切り取ること。皮だけでなく、果肉側の角も、まんべんなく切り取りましょう。
煮る際は、かぼちゃの皮を下にして、かぼちゃ同士が重ならないように鍋に並べます。その後、水やだしを注ぎ入れてください。弱火~中火で約10分~15分加熱すると、竹串がスッと刺さるくらいやわらかい状態になります。
【かぼちゃの下処理】天ぷらや焼肉、BBQに使うなら薄切り!
天ぷらや焼肉、BBQなどに使う場合は、薄切りのかぼちゃが使いやすくおすすめです。約5mm~7mmの厚さに切って使いましょう。
薄切りにする際は、手前から押し出すように、均一に切ってください。
かぼちゃの下処理の裏ワザ
ホクホクのかぼちゃを使ってコロッケやサラダを作る場合、熱いうちにマッシャーやフォークを使って潰し、下味を付けてしまうのがコツです。デンプン質を多く含むかぼちゃは、加熱して水分が抜けた後、冷める過程で味と水分を同時に吸収します。温かいうちに味付けすることで味が染み込みやすくなります。粗熱が取れた後、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍しておけば、さまざまなレシピに活用できるでしょう。
下処理したかぼちゃの冷凍・冷蔵保存方法は?
下処理まで終えたかぼちゃを保存する場合、冷凍保存または冷蔵保存をするのが一般的です。冷凍保存するか、冷蔵保存するかの判断はかぼちゃをどこまで処理しているかによります。ここでは、冷凍保存するか冷蔵保存するかの判断の基準から、それぞれの保存方法、保存期間の目安まで紹介します。
冷凍保存
切ったかぼちゃを使い切れずに保存するときは、冷凍保存するのが一般的です。冷凍保存する際は、まず軽くゆで、よく冷ましたら一食分ずつ小分けにして、それぞれかぼちゃ同士が重ならないようにラップに包みましょう。最後に数食分まとめてファスナー付き保存袋に入れて、冷凍庫へ入れてください。ゆでるのが手間になると感じる場合は、ゆでる代わりに電子レンジで温めるのもよいでしょう。保存期間の目安は、約2週間です。
冷蔵保存
スーパーなどでカット済みのものを買ったときは、冷蔵庫で保存するようにしましょう。種とワタの部分にカビが生えやすいため、冷蔵庫に入れる前に全て取り除いておきます。なるべく空気に触れないように、ぴったりとラップで包んで保存し、早めに使い切りましょう。保存期間の目安は、約5日間です。
また、まだ切っていない丸のままの状態のかぼちゃを保存する場合は、常温保存で問題ありません。直射日光の当たらない10度前後の冷暗所なら、約1か月~2か月保存が可能です。
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「かぼちゃの下処理」に関するよくある質問
かぼちゃの下処理に関するよくある質問をご紹介します。
かぼちゃがかたくて切れないときはどうすればいい?
かぼちゃがかたくて切れないときは、電子レンジで加熱するとよいでしょう。かぼちゃ半分程度の大きさであれば、600Wで2分~3分程度温めるのがおすすめです。しかし、かぼちゃの大きさやかたさによって適切な温度や時間は異なるため、適宜加熱温度と加熱時間を調整するようにしてください。ただし、加熱し過ぎるとかぼちゃがやわらかくなり過ぎてしまうため、注意が必要です。
かぼちゃは洗ってから下処理するほうがよい?
買ったばかりのかぼちゃには、土や虫などの汚れが付着していることもあるため、切る、ゆでるなどの下処理をする前に洗っておくほうがよいでしょう。
かぼちゃを離乳食で使うときの下処理方法は?
かぼちゃを離乳食で使うときの下処理方法は、離乳食の段階によって異なります。たとえば初期の離乳食であれば、電子レンジや鍋を使って蒸したかぼちゃをすり鉢で潰し、水分を加えてペースト状にするのがよいでしょう。その後、子どもの成長に伴い、離乳食が中期、後期と進むにつれて徐々にかぼちゃの大きさを大きくしていくのが一般的です。
何とか、かぼちゃの下処理が完了!
フラッキーのおかげだよ~ありがとう!
下処理がうまくいって、かぼちゃを美味しく食べられたなら俺もうれしいぜ!
国産のかぼちゃは秋から冬、輸入のかぼちゃは冬から春に多く出回るから、
いろいろな料理で味わってみてくれ!
もうすぐハロウィンだし、
かぼちゃを使って何か作ろうっと♪
