お料理レシピ・基本

オクラの下処理を解説!ゆで方やレンジでの時短方法、人気のレシピも!

更新日 2025年11月25日

お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。今回は、「オクラの下処理」について動画でご紹介します。

今日は珍しくオクラを買ってきたよ!
オクラ納豆を作りたいんだけど、下処理が必要だったよね。
どうやるんだっけ?

お~い!オクラの下処理、忘れちゃったのか?
じゃあ、ちょうどいい歯ごたえが楽しめる下処理のポイントを伝授するぜ!

目次

フラッキーのHow To

オクラの下処理!基本は板ずりしてゆでる

ネバネバした食感が魅力のオクラは栄養満点!カルシウムやカリウムが豊富に含まれており、体にやさしい食材です。そんなオクラを美味しく食べるには、ゆでる前の下処理がポイント!きちんと下処理すると、オクラ独特の食感や粘りを失わずに味わえます。

材料と手順は次の通りです。

<材料>

オクラ
1袋(約100g)
適量

<手順>

ヘタの黒い部分を切り落とします。

ガク(ヘタの下のギザギザの部分)を、包丁でぐるりと回してむきます。むき方は、野菜の皮むきと同様です。

オクラに軽くをまぶし、表面の産毛を手でこするか、板ずりして取ります。

で水を沸かし、オクラを入れて約1分半〜2分ゆでます。

ざるに上げたら、冷水に浸けて冷まします。キッチンペーパーで水分を拭き取れば、下処理完了です。

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【オクラの下処理】ネットに入れたまま塩でこすれば板ずり不要

ネットに入って売られているオクラなら、買ってきたままの状態で、板ずりせずに産毛が取れます。ネット入りのまま、オクラに適量の塩を振り、両手で挟み込むようにやさしくオクラ同士をこすり合わせると、板ずりと同じ効果があります。ただし、強くこするとオクラが傷ついてしまうので気を付けましょう。

このひと手間により、表面をなめらかにしたり、色を鮮やかにしたりするほか、調味料を染み込みやすくさせる、アクを抜くといった効果があります。

簡単!電子レンジを使ったオクラの下処理

オクラの産毛を取るために、塩をまぶして手でこするか、板ずりして水で洗います。ヘタのかたい部分を切り落とし、耐熱皿に並べてラップをふんわりかけてレンジで加熱します。オクラ1袋の場合、600Wの電子レンジであれば、約1分~1分30秒加熱して完了です。オクラの量や大きさによって加熱時間は変わってくるため、少しずつ火の通り具合を見ながら加熱しましょう。

また、熱することでオクラの水分が膨張して破裂することがあります。電子レンジで下処理をする際は、水分を逃がすための切り込みを入れてください。つまようじで穴を開けるのも、破裂防止になります。

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オクラは下ゆでせずに生でも食べられる?

オクラは生でも食べられます。6月から8月が旬で風味がよいため、生で食べるならこの期間がおすすめです。しっかりと水洗いして、ガクとヘタを切り取り、板ずりをして塩を水で洗い流せば生食もできます。かたい場合は細かく切り刻むとより食べやすくなるでしょう。

人気のキーワード

下処理したオクラの冷凍保存

加熱したオクラはあまり日持ちしないため、基本的には翌日までに食べ切ってください。余ったオクラは冷凍保存すると安全に食べられます。

下処理(下ゆで)したオクラは、ファスナー付き保存袋で冷凍保存します。
保存期間は約2週間が目安です。
小口切りにしたものも冷凍できます。

おひたしや薬味で食べるなら、冷蔵庫で自然に解凍させ、火を通す料理には凍ったまま使います。

下処理したオクラのアレンジレシピ

オクラはいろいろなメニューに使える野菜です。ここではオクラのおすすめレシピをご紹介します。

シンプルで美味しい!焼きオクラ

オクラの下処理方法はゆでるのが一般的ですが、焼く方法もあるのをご存じですか?焼けば、そのまま一品料理として出すこともできるのでおすすめです。

まず、オクラを板ずりし、オリーブオイルをひいたフライパンに入れて、弱火でじっくりと火を通します。トースターや魚焼きグリルでも簡単に火が通せるでしょう。お好みで黒こしょうやかつお節醤油を垂らせば焼きオクラの完成です。

野菜たっぷりカレー

夏野菜をたくさん入れたカレーの仕上げに、ゆでて輪切りにしたオクラを散らします。彩りがよくなるのに加えて、オクラの歯ごたえがアクセントになります。

とろみのあるオクラ味噌汁

オクラは汁物にすることで青臭さがなくなり、とろみが汁に溶け出て飲みやすくなるため、味噌汁もおすすめです。
ガクとヘタを切り落とし、板ずりしてサッと水洗いしたオクラを、1cm幅の小口切りにします。鍋に水と顆粒だしを入れて中火で煮立たせ、オクラを入れて弱火で1分程度煮ます。火を止めて味噌を溶き入れ、再び中火で熱して、沸騰する前に火を止めて完成です。オクラ以外にも、油揚げを加えるとコクが出て、なめこを足すとトロトロ感がさらに増します。

サクッ!トロッ!オクラの天ぷら

トロッした舌触りのオクラですが、揚げることでサクサクした食感も楽しめます。

ガクとヘタを取り、板ずりしたオクラには、実の中心部に包丁で小さく切り込みを入れます。これは、油で揚げることで実が膨らみ、破裂することを避けるためのものです。
また、オクラは小麦粉を薄くまぶした後で天ぷら粉の衣にくぐらせ、170度以上に熱した油で1分~2分揚げます。衣にくぐらせる前に小麦粉をまぶす(打ち粉)のは、衣をまんべんなくきれいに付けるためで、打ち粉をしないと揚げている間に衣がはがれてしまうこともあるでしょう。
揚がったオクラはバットで油を切り、器に盛って塩でいただきます。

「オクラの下処理」に関するよくある質問

オクラの下処理に関するよくある質問をご紹介します。

オクラの下処理で気を付けるべきことは何ですか?

オクラは熱すると、内部の水分が膨らんで破裂することがあります。電子レンジで下処理をする場合や、オクラを丸ごと天ぷらにする場合は、必ず切り込みを入れましょう。つまようじで穴を開けたり、包丁で真ん中に切り込みを入れたりすると破裂を防げます。

生のオクラとゆでたオクラの違いは?

オクラは生で食べてもゆでて食べても、栄養価に違いはほとんどありません。ゆで野菜の多くは、水溶性ビタミンや水溶性食物繊維、カリウムが流出しやすくなりますが、オクラはもともと細胞構造がしっかりしているので、心配するほど栄養が流れ出ることはないでしょう。

生でオクラを食べるときの注意点は?

オクラは生でも食べられますが、一度に食べるのは3本~5本を目安にするとよいでしょう。オクラは食物繊維が多く、生で食べると消化に時間がかかるため、食べ過ぎると消化不良を起こす可能性があります。子どもや胃腸が弱い人は生食を避けたり、食べるのは少量にとどめておいたりするとよいでしょう。

オクラを離乳食に使う場合はどうしたらいい?

オクラはペースト状にしにくいため、赤ちゃんに与えるなら食べ物に慣れてからがよいでしょう。離乳食中期からがおすすめです。刻んだオクラはとろみがあり、歯が生えそろっていない赤ちゃんにも食べやすい食材といえます。

中期~後期
やわらかくゆでたオクラの種を取り、細かく刻んで使います。やわらかさは舌で潰せる程度が目安です。

後期~完了期
やわらかくゆでたオクラの種を取り除き、細かく刻むほか、薄い小口切りにしてもよいでしょう。星の形の飾りとしても使えます。

サイズが大きいオクラは果肉や種がかためなので、赤ちゃんには不向きです。小さめのオクラを選んだほうがよいでしょう。

オクラと納豆を混ぜて、オクラ納豆を作ったよ!

まよねーずつけて、まるごとたべるのもおいしい~!

ちゃんと下処理すると、こんなに美味しくなるんだね♪

だろ?
ちなみに、オクラはお店に行けば年中あるけど、旬は夏!
一番美味しく食べられる季節を知っておくといいぜ。

森崎 繭香

監 修

森崎 繭香

お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。 書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。 「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。