2003年09月05日

  長谷工コーポレーションは、再生骨材を使ったコンクリートを土壌汚染対策工事などに利用する取り組みを開始いたしました。今後、建物の構造躯体以外への利用に限定し、環境保全活動の取り組みの一環として、全社的に再生骨材の採用を促進していきます。安価な再生骨材の利用によって、コンクリート材料費のコスト削減も実現可能となります。

  現在、建物の解体工事などで発生するコンクリート塊の再資源化が建設業界の大きな問題になっています。建設リサイクル法の規定以外にも自治体の取り組みも活発化しており、例えば東京都では環境確保条例・建築物環境計画書制度によって延べ床面積が1万平方メートルを超える新築工事では、計画書の提出を義務づけています。一方、コンクリート塊を受入れる処理施設のキャパシティは飽和状態に近く、信頼して処理委託できる工場の確保も大きなテーマになっています。

  当社では立石建設工業(本社:東京都世田谷区、社長:立石勲)に処理を委託するとともに、同社が製造した安価な再生骨材を土壌汚染対策工事などに採用することにしました。再生コンクリートは、粗骨材として再生粗骨材を、細骨材として再生細骨材または再生細骨材と普通細骨材を混ぜ合わせたものを使用します。こうして製造した再生コンクリートを、捨てコンクリートなど非構造体の部分に採用していくことにしました。これによりコンクリート工事のコスト削減も実現します。

  第1号として、東京都江東区に建設予定の大規模マンション用地の土壌汚染対策工事に採用しました。この工事では、超高圧水を地中に噴射して汚染物質を浄化する「地層汚染曝気洗浄工法」(注)を採用しています。再生コンクリートは超高圧水によって、汚染土を地表面まで洗浄するため、洗浄効果を高める目的と、作業床の安定化のために仮設コンクリートとして採用しました。約900m3の再生コンクリートを打設し、洗浄効果やコスト削減効果も確認しています。さらに都内の別のマンション工事でも捨てコンクリートとして打設し良好な結果を得ました。

  コンクリート塊の発生は、今後もますます増加していくものと予想され、信頼できる再資源化処理施設の確保は事業活動を営む上で極めて重要なテーマとなってきました。長谷工では、再生コンクリートの採用を促進することで処理施設を確保し、循環型社会の構築に貢献していきたいと考えています。当面は東京地区を中心に採用する予定です。

※注)地層汚染曝気洗浄工法
  汚染土壌から有害物質を除去するための工法の1つとして開発された技術で
  す。汚染土壌中に超高 圧水を噴射して土壌を切削・洗浄し、VOCや重金属
  などを地下水中に溶出させ、有害物質を地下 水と共に揚水して汚染土を処
  理し、汚染土壌を浄化します。超高圧水の多面的な浄化作用により、 効率的
  で経済的な浄化ができるのが特徴です

 

 

【土壌汚染対策工事用押さえコンクリート(再生骨材コンクリート)打設 
実施風景】

 

 

【土壌汚染対策工事 実施風景】

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