2017年05月25日
長谷工コーポレーションと野村不動産、ブリヂストンの3社は、5月24日、(一社)建築設備綜合協会主催の「第15回環境・設備デザイン賞(※1)」授与式にて、共同開発した「スマートサイホン(サイホン排水システム)」(※2)について設備器具・システムデザイン部門の最優秀賞を受賞しました。
環境・設備デザイン賞は、建築設備分野において従来あまり意識されることのなかった審美性などの「感性」に関する要素に焦点をあて、これに「機能性」「経済性」と環境問題も視野に入れた「社会性」を加えた4つの評価軸により、総合的かつ客観的な評価を通して選出されます。今回、最優秀賞を受賞した「スマートサイホン」は、従来より小口径の排水管を使用し、1つ下の階で排水立て管(建物の各階を縦に貫通して下水に通じる排水管)に合流させることでサイホン力(水が落ちることで発生する引く力)を利用して排水する新しいシステムです。マンションなどで今まで以上に柔軟な平面計画を可能にする点が評価され、最優秀賞に選ばれました。
審査委員長の古谷 誠章氏(建築家・早稲田大学教授)から「住生活の多様化に応える今日のニーズにあった技術」と講評を頂きました。
(※1)詳細は建築設備綜合協会のホームページ(http://abee.or.jp/designaward/)をご覧ください。
(※2)「スマートサイホン」とは、サイホンカ(水が落ちることで発生する引く力)を利用する新しい排水システム、サイホン排水システムのための商品です。当該商品を採用することで、マンションの床下空間を従来より低く設計でき、台所や浴室等の水回りの配置の自由度が向上します。
<従来の排水システムと「サイホン排水システム」の違い>
排水管に勾配をつけることで水流を発生させる従来の重力式排水には、勾配を確保するために一定の床下空間が必要で、排水立て管から水廻り設備の距離を大きくとれない、といった制限がありました。「サイホン排水システム」を採用することでそれらを軽減することができます。
<「サイホン排水システム」により期待できるメリット>
キッチンの配置の自由度向上
1.新築時のレイアウトの自由度向上
2.ライフスタイルの変化に応じた間取りの変更が可能
3.リニューアルが容易で建物の資産価値を維持・向上
<導入実績の物件>
「プラウドシティ武蔵野三鷹」 (ホームページ:http://www.pc-mm334.com)
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