【いまこそ、二拠点生活。vol.5】「週末は、海で心身をリセット。仕事も趣味も…を叶えた“サーフ動線”の部屋」

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読めて探せる不動産エンターテインメントサイト「物件ファン」と、マンションプラスによるコラボ企画第2弾は、「二拠点生活」をテーマに全6回で発信しています。シリーズ5回目は、都内の自宅と千葉・一宮の集合住宅を行き来するご夫妻のケースをお届けします。

プロフィール写真

▲ユウイチさん/神奈川県出身。大学卒業後はダイビングインストラクターとしてメキシコやタイなど海外で勤務。帰国後、IT業界に転身し、2026年にHarekaを設立。中小企業のDX事業を手がける。ナナエさん/神奈川県出身。新卒で外資系大手総合情報サービス会社に入社。現在は主に法人営業を担当する

千葉県・九十九里浜は、太平洋に面するコーストラインが長く続く日本屈指のサーフエリア。なかでも、東京2020オリンピック競技大会のサーフィン競技会場となった釣ヶ崎海岸を擁する一宮は、豊かな自然と暮らしの利便性を背景に、東京をはじめとする近隣地域から人を呼び込んでいます。

釣ヶ崎海岸_01

▲海のそばの別宅から、国内の代表的なサーフスポットのひとつである釣ヶ崎海岸までは車で約10分。その道中にもサーフポイントが点在し、多様な波を楽しめる

この地にやってくる人たちの多くがサーフィンやゴルフといった趣味を目的としているように、今回紹介するご夫妻が一宮に拠点を構えた理由もサーフィンでした。

 

「そもそもは独身時代から僕がこっちで一人暮らしをしていたんです。当時勤めていた会社がフルリモートだったので、趣味のサーフィンを日常的にできる場所に住もうと思って」

 

そう話すのはユウイチさん。コンスタントに波のある海、住宅地、特急の停車する駅が近接する一宮は、彼にとって理想的な環境だったといいます。

 

「なかでも魅力的だったのは、都心部へのアクセスの良さです。フルリモートとはいえ、たまには大手町のオフィスに出社する必要がありましたし、都内や地元・神奈川の友人たちと『飯でも行こうよ』となった場合も、集合場所はやっぱり都内。一宮なら、特急を使えば1時間ほどで東京駅に着きます」

玄関とサニタリー_01

▲玄関を入ってすぐのところに備え付けラックには、ギア(サーフィンなどの道具)が収まる

一方、ナナエさんがサーフィンを始めたのは社会人になってから。家族で訪れたハワイで、ゴルフに興じるお母さんを横目に「自分も何かしよう」と思い立ち、長い水泳歴を背景に、オーシャンスポーツであるサーフィンに挑戦してみたそうです。

 

「すぐにサーフィンに魅了され、帰国後も海に通い続けました。一層夢中になったのはコロナ禍で、初めて自分でサーフボードを買い、都内の自宅から湘南や千葉の海へ通いました。友達と行くこともあれば、時にはひとりで運転して行くことも。海に入ること自体に解放感を覚え、サーッと波の上を走っていく感覚がとても気持ち良かったんです」

ロフトから眺めたリビング

▲天高の空間は開放感にあふれ、彩光も抜群。こうした室内環境が、気持ちを自然と前向きにしてくれる

職場の同僚からの刺激もありました。ナナエさんが勤めるのは、丸の内にある外資系大手総合情報サービス会社。国際色豊かな顔ぶれにはワークライフバランス巧者が多く、たとえば冬になれば「日本にいるならパウダースノーを満喫しないと損!」と、休日のたびに雪山へ。そんなふうに日本の自然環境ならではの趣味にオフタイムを費やす人が少なくなかったのです。

 

「同僚たちのライフスタイルを見ていると、『自分も趣味があっていい』と思うようになり、がぜんサーフィンに夢中になっていきました」とナナエさん。

マガジンラック

▲愛読するサーフィン誌。マガジンラックからも潮風が漂う

そんな2人が出会ったのも、やはりサーフィンがきっかけでした。

 

「共通の友人を介して3年半ほど前に知り合い、お互いサーフィンとスノーボードが趣味だったことで、たちまち意気投合しました。それからインドネシアのスンバワ島にサーフトリップに行ったり、北海道にスノーボード目的で行ったり。充実した日々を経て、昨年結婚しました」

お気に入りのコーナー

▲2人のお気に入りコーナー。知人が手掛けたリースや、千葉・一宮で知り合った写真家による作品をコラージュしたフォトフレームなどが飾られている

結婚前の住まいは、ユウイチさんが千葉で、ナナエさんが都内。結婚するとなれば、千葉か東京のどちらかに新居を構えそうなものですが、2人の場合は千葉と東京の二拠点をそれぞれグレードアップ。

 

日常生活の場として都内にマンションを買った一方、サーフィンを目的とした千葉の拠点も手放さず、ユウイチさんが住んでいた一宮の部屋の近くに、2人用の住居を借りました。

 

 

2人が借りたのは、ロフト付きのテラスハウス。15帖のLDKに6帖の洋室が2つ、さらに12帖のロフトがあって、広さは計60㎡ほど。決め手は、内見時に心を掴まれた「開放感」でした。

リビング

▲ウッディーな雰囲気に気分が落ち着き、ソファでくつろぐ時間も多いという

「天井が高く、日当たりが良くて、木の温もりが室内の至るところに息づいていて。見るからに快適そうな空間だったので、内見の一軒目で即決しました。LDKの掃き出し窓を開けるとリビングとテラスがつながるところも気に入っています」

 

一番長い時間を過ごすのは、もちろんリビング。2部屋ある個室の1つは書斎として使い、もう1つは寝室として使用しているそうです。玄関に備わるラックと書斎には、計10本のサーフボードがずらりと並び、ロフトを覗くとスノーボードが6本も! 

ロフト

▲窓が備わる明るいロフト。豊富なスノーボード関連ギアを置いてもゆとりがある広さは魅力

ウェットスーツやスノーボード用のギアも、見せるスタイルの収納でそこかしこに飾られ、アウトドアスポーツ好き夫妻の家らしい空気が部屋中に漂っていました。聞けば、都内の家も60㎡ほど。どちらか片方だと明らかに容量をオーバーしてしまう“遊び道具”を分散して置けるところも、二拠点のメリットのようです。

玄関とサニタリー_02

▲玄関とバスルームの位置関係を別アングルで。「サーフボードを置いたらそのままお風呂」が叶う動線

さらに玄関からお風呂までの動線も気が利いていました。外構部に取り付けられたシャワーで潮を流し、玄関のラックにサーフボードを置いたら、そのままお風呂へ。そんな流れが備わっていたのです。

 

「まさにサーファー仕様で、すぐにお風呂に入れるから、寒い冬でもサーフィンに行こうと思えます」とナナエさん。加えて賃料に駐車スペース2台分が含まれているのも、この物件の気に入っているところだと教えてくれました。

ハシゴ下の収納

▲室内の至るところに遊び道具を収納。ゴルフ場も近く、波の良くない日や気分次第でラウンドすることもしばしば

2人が一宮の拠点を愛する理由は、立地や居心地の良さだけではありません。集合住宅内に、自分たちと同じように二拠点もしくは多拠点生活をする住人が複数いて、彼らとのご近所付き合いが楽しいのだと言います。

集合住宅外観

▲動線が横に広がるフラットハウスに暮らせるのも地方ならでは。平置き2台分の駐車スペースが、アウトドアを軸とした暮らしを力強くサポートする

「むしろ、それがこの家に住み続けている一番大きな理由かもしれません。趣味のサーフィンをきっかけにつながって、一緒に海に入ったり、夏はバーベキューをして楽しんだり。仕事とは無縁のフラットな友人関係は大人になると貴重なので、大切にしています」

 

屋外のテラスでそんな話を伺っていると、早速ユウイチさんの姿に気づいたご近所さんから「夕方一緒に海に入ろうよ」と声がかかります。

 

この日は朝から波が大きく、コンディションが良いとはいえませんでした。けれどもユウイチさんたちは、波の状態が良くなるまで、ゆっくりと待つことができる。それもまた、フィールドの近くに拠点を持つことのメリットなのです。

ご近所さんとおしゃべり

▲顔を見れば自然と会話が始まる隣人たちとはサーフィンが共通項。同じ趣味を持つから心の距離も縮まりやすい

週末は海で過ごして心身をリセットし、新たな一週間の始まりとともに都心へ戻る。会社員のナナエさんは、そんなサイクルをきれいに回しています。

 

「月曜の朝に一宮から出勤して、退勤後は都内の自宅へ。平日はそこからオフィスへ通い、一宮へは木曜の夜に戻ります。以前は、ユウイチは平日も一宮で過ごし、週末に一宮で合流するというパターンが多かったのですが、彼もフリーランス転向後は所用で都内に出る機会が増えて。一緒に過ごす時間が長くなりました」

Overview Coffee店内

▲夫妻が通うお気に入りの店「Overview Coffee Ichinomiya」は、コーヒーだけでなくパンや野菜もおいしい。同店のスタッフにとってもなじみの顔

2人とも仕事の領域はデジタル分野。シビアに数字を求め、対人力も必須となる日々は、ひたすら波を追うサーフィンとは真逆の世界です。だからこそ、両方の時間を大切にできているとナナエさんは考えています。

 

「海外とも連携する営業職のため、折衝事案が時間を問わずシームレスに続きがち。そうすると、どうしてもストレスを抱いてしまうのですが、仕事にまつわる諸事情をスパッと断ち切れるのが海での時間。おかげで月曜の朝はフレッシュさを取り戻して、『さぁ、今週もがんばろう!』と思える。週末を一宮で過ごすか過ごさないかで、気分は大きく変わりますね」

ビーチで波チェック

▲少しのドライブでサーフスポットに到着し、「あそこはどう?」とすかさず波チェック

海のそばに拠点を持っていなかった時代にも、ナナエさんはフィットネスジムでワークアウトをしたり、流行していた「暗闇ボクシング」を体験して汗を流したりと、さまざまなストレスの発散法を試みていたのだそうです。

 

その後、一宮に通うようになって気づいたのは、必ずしも体を動かす必要はなく、閑静な環境を散策するだけで、周囲をシャットダウンして内なる自分と向き合えるということ。それはメディテーションにも似た、自身をリセットするメソッドなのだと言います。

 

「どれだけ平日が忙しくて、『あのディールをまとめなきゃ』『KPIを達成しなきゃ』と慌ただしく過ごしていても、木曜の夜になれば、私はあの平和な世界に戻って自分を取り戻すことができる。その方法を確立していることが、心にゆとりを与えてくれるんです」

ナナエさん

▲海と共に時間を過ごせれば、それだけで素顔の自分を取り戻せる

一宮に通い始めた当初は、東京のようには便利でない環境に「よく彼女の口からグチがこぼれていましたね」とユウイチさんは笑って教えてくれます。

 

それでも時間を重ねるうちに、一宮での時間は欠かせないものになり、「いつかスノーボードの拠点を雪山の近くに構えたい」と、次なる野望さえのぞかせるユウイチさんとナナエさん。2人が実践する「都会と自然を行き交う暮らし」の純度は、この先もまだまだ高まっていきそうです。

釣ヶ崎海岸_02

▲海に近い生活は、もう手放せない。だから一宮の拠点は、これからも大切な場所であり続ける

物件DATA
所在地:千葉県長生郡一宮町
面積:58.79㎡

 

間取り

取材・文:小山内 隆 編集:岸良ゆか 撮影:朴 玉順

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WRITER

小山内 隆
サーフィン好きが高じて海洋保全やサステナブル領域の取材・執筆も。今春からは統合報告書の編集にチャレンジ中です。

おまけのQ&A

Q.これまでのサーフトリップで一番思い出深い場所は?
A.インドネシアのスンバワ島です! 天然ウェーブプールみたいなポイントで、たくさん良い波に乗れました。観光地として未開発なぶん、自然が豊かで、すごく癒されました(ナナエさん)。最近行った台湾の台東が最高でした。波の質はもちろん、ラインナップの空気感やアフターサーフの食事、現地の人の温かさなど、総合的に大変満足度の高い時間を過ごせました(ユウイチさん)。