自分でエアコン掃除をする方法は?簡単にきれいにする方法
ご家庭で行なえるエアコン掃除の方法についてご紹介します。
■ご注意
エアコン内部を自分で行なうと故障につながる恐れがあるのでご注意ください。なお、エアコンは精密機械でもあるため本記事でご紹介している掃除方法を行なう際は、慎重に掃除してください。
エアコン掃除は自分でできる?
エアコンは、夏は冷房・冬は暖房と出番の多い家電製品です。つい、掃除をサボったまま使い続けてしまいがちですが、掃除せずにいると、内部でカビが発生してニオイの原因になったり、エアコンフィルター(フィルター)にほこりが詰まって運転効率が悪くなったりといった問題が出てくる可能性があります。
また、エアコンには「掃除機能」「内部クリーン機能」の2種類の機能が付いているタイプがあります。これらの機能を利用することで、フィルター部分のほこりの自動清掃や、内部の乾燥が行なわれます。しかし、タバコのニオイや、キッチンから来る油汚れなどは落とせません。エアコンを快適に使うには、家庭での定期的なお手入れが必要です。
なお、エアコンには、自分で掃除ができる部分とできない部分があります。特にエアコン内部を自分で掃除すると故障してしまうリスクがあるため、自分で掃除をするのはできるだけ避け、専門業者に依頼するようにしましょう。
今回は、エアコン掃除のなかでも自分でできる部分に絞って、掃除方法を解説します。
プロならエアコン内部まできれいに!
自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!
エアコンクリーニング
詳しくはこちら自分でエアコン掃除できる部分は4か所!
エアコンの掃除のなかでも自分でできる部分は、全部で4か所です。これらは、どのような部分なのか、具体的に見ていきましょう。
自分で掃除できる範囲は4か所
エアコンの各部分のうち、自分で掃除を行なえるのは「本体カバー」「フィルター」「吹き出し口」「ルーバー」の4か所です。
●本体カバー
エアコンの本体カバーには、ほこりが付着しがちです。ハンディワイパー(ハンディモップ)で付着しているほこりを取り除きましょう。本体カバーには、ほこりがたまりやすいので、週に1回掃除するのがおすすめです。
●フィルター
フィルターとは、吸い込んだ空気のちりやほこりを取り除いてくれるパーツのことです。本体のフロントパネルを開けた所に付いています。
エアコンを使えば使うほどフィルターには汚れが詰まってしまうため、夏や冬など毎日使うシーズンは、2週に1回のお手入れをおすすめします。ただし、ご家庭の使用状況によって掃除頻度は異なりますので、あくまでも目安とするようにしましょう。
●ルーバー
ルーバーとは、エアコンの吹き出し口に付いている横長の板のことです。上下に動いて風向きを変えてくれます。この部分も1か月に1回程度の掃除がおすすめです。
●吹き出し口
吹き出し口とは、エアコンの風の出口にあたる部分です。エアコン内部と外部の間で寒暖差があるため、結露が起きやすい部分でもあります。また、フィルター掃除を怠ると風がせき止められるため、より結露が起きやすくなってしまうので注意しましょう。
夏や冬などのシーズン中は、1か月に1回の頻度で掃除をするのがおすすめです。
内部の汚れは業者に依頼
自分で掃除できる4か所は、いずれもエアコンの外側部分です。この4か所以外のエアコン内部については、自分で掃除することはできません。エアコンは精密機械なので、内部洗浄するときは専門知識に基づいて分解しなければならないためです。具体的には、次のような部分が挙げられます。
●フィン(熱交換器)
フィルターの奥にある、アルミ板で構成されたパーツです。室温を調節する役目を果たします。
●ファン
エアコン内部にある、風を送るためのパーツです。
●ドレンパン
フィンの下にあり、エアコン内部で発生した結露を受け止めて排出するためのパーツです。
これらを誤った方法で分解したり、高圧洗浄機やスチームクリーナーで無理に掃除したりすると、故障してしまう場合があります。
自分では行なわず、プロに依頼するようにしましょう。なお、市販のエアコンクリーナー(エアコン専用の洗浄スプレー)を使用する掃除方法もありますが、こちらも機器の故障につながる恐れがあるため、自分での掃除は控えるほうがよいでしょう。
また、エアコンクリーナーでも内部の汚れまで全て落とせるわけではありません。汚れが飛ばないように周囲の壁や天井を養生する必要があり、手間もかかります。エアコン内部は洗い流せないので、エアコンクリーナーを使用した後は、残った泡がサビや故障の原因になってしまうこともあります。使用には十分注意しましょう。
自分でできるエアコン掃除3ステップ
それでは、自分でエアコン掃除を行なう手順をご紹介しましょう!各部分とも、取り外したり掃除したりする際は、メーカーの取扱説明書に従う必要があります。掃除を始める前に、手元に用意しておきましょう。
エアコン掃除の準備
エアコン掃除を行なう際は、安全のために電源プラグを抜きましょう。また、電源部分やコンセントに養生テープを貼ったりシートを貼ったりし、ほこりが入るのを防ぐようにしておくとよいでしょう。
道具は、次のものを準備します。
・ 掃除機
・ 新聞紙
・ 割りばし
・ スポンジ
・ 養生テープ
・ アルコール
・ タオル2~4枚
・ ハンディワイパー
・ 水で薄めた少量のせっけん
・ やわらかめのブラシ(使い古した歯ブラシなど)
フィルターの掃除
フィルターの掃除は、エアコン掃除の基本です!これだけでもかなり清潔になりますよ。
■所要時間:20分〜
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:2週に1回
エアコン本体の上のほこりを、ハンディワイパーで取り除いてからフロントパネルを開けます。フィルターにほこりが大量に付いている場合は、外す前に掃除機でほこりをある程度吸い取りましょう。
フィルターを外して、床に敷いた新聞紙の上に置きます。
フィルターの表面から掃除機をかけます。
裏面からかけると、ほこりがフィルターの目に詰まって吸い取りにくくなってしまうため、必ず表面から吸い取るようにしましょう。
ほこりを吸い取ったら、フィルターの裏面からシャワーで水圧をかけるように水洗いします。
細かいほこりが残った場合は、スポンジでそっとこすって落としましょう。
フィルターが油汚れでベタついている場合はせっけんを使うのがおすすめです。なお、エアコンのフィルターに油汚れが付いている場合は、キッチン換気扇の掃除不足のサインかもしれません。時間があるときに、キッチン換気扇の汚れをチェックし、汚れていたら掃除をしましょう。
タオルを2枚用意し、1枚のタオルの上にフィルターを置き、その上から2枚目のタオルで覆い、手で優しく押さえて水気を取ります。ここでよく水気を取ると、乾かす時間を短縮できますよ。水気が取れたら、洗濯物を干すピンチハンガーなどでフィルターをつるして、完全に乾燥させましょう。フィルターが乾燥したら、アルコール水でスプレーをして再度乾かすことでカビ予防にもつながります。
このとき、よく乾かさないと、カビやニオイの原因になってしまうので水分を残さないことが注意点です。
ルーバーの掃除
ルーバーは、無理に外さずに取り付けた状態のまま掃除を行ないましょう。ルーバーは力を加えると壊れやすいため、無理に外そうとすると閉じなくなる恐れがあります。
■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:1か月に1回
ルーバーは、軽い汚れであればハンディワイパーで十分落とせます。落ちにくい場合は、固く絞ったタオルにアルコール水をスプレーして、表面を拭きます。
吹き出し口の掃除
吹き出し口に付いたほこりや汚れを、できる範囲で掃除します。デリケートで壊れやすい部分なので、無理に力を加えたり、奥まで掃除道具を入れたりしないように注意しましょう。
■所要時間:10分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:1か月に1回
手の届く範囲で、ハンディワイパーを使ってほこりを落とします。
その後、水で薄めたアルコールをタオルに吹きかけ、指に巻いたり、割りばしに巻き付けたりして吹き出し口を丁寧に拭きます。
割りばしが大活躍!
狭い吹き出し口を掃除するには、割りばしにタオルを巻き付けると便利です。こうすると、くぼんだ部分や細かい部分も拭きやすくなりますよ。
外したパーツを取り付ける
各部分の掃除が終わったら、外したパーツを元に戻しましょう。
フィルターが、よく乾いていることを確認してからセッティングします。
その後、エアコンを「送風」にして20〜30分程度運転しましょう。水を使って掃除をした後、エアコンの中に残った水気をしっかり乾かすためです。十分に送風運転をしたら、お手入れは完了です。
室外機の掃除も忘れずに!
■所要時間:30分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:年に1回
エアコンは、室内機と室外機でひとつのセットになっています。室内機だけでなく、外に置いてあり汚れが多くたまりやすい室外機も掃除するようにしましょう。
室外機の役割は、室内機から送られた熱を室外に逃したり、熱を室内に取り込んだりすることです。そのため、室内のエアコン自体がきれいでも、室外機が汚れているとエアコンの効き目が悪くなる場合もあります。エアコンを効率よく使用するためにも、エアコン本体(室内機)だけでなく、室外機も掃除するようにしましょう。
ただし、室外機も室内機同様、徹底的に掃除をする場合は、専門業者に依頼する必要があります。室外機の設置場所によっては、掃除をしにくい場合もありますが、そんなときには無理に室外機を動かすのではなく、手が届いて見える範囲での掃除にとどめましょう。無理に動かしてしまうと室外機内のガス漏れの原因となり、大事故につながる場合があります。
自分でできる室外機の掃除の手順は、以下の通りです。
また、作業に入る前に室外機の電源を切り、電源プラグを抜くようにしましょう。
まず、ほうきを使い、室外機の外カバーに付いた砂ぼこりやごみを取り除きます。ほうきで払い切れずに残った汚れは、固く絞った濡れ雑巾で拭き掃除をしましょう。
外カバーの掃除が終わったら、熱交換器(フィンまたはファン)の掃除をします。熱交換器は、汚れがたまりやすいですが、温度調整を行なうために大切な部品です。フィンを傷つけないように丁寧に掃除をしましょう。まず、掃除機のヘッドの部分をブラシタイプのヘッドに換えて、汚れを吸い取ります。その後、取り切れなかった汚れを歯ブラシでかき出していきましょう。歯ブラシで掃除をするときも強くこすって傷つけないようにしましょう。
最後に、ドレンホース(排水ホース)の掃除をします。ドレンホースの中や出口まわりを、使い古した歯ブラシを使って汚れをかき出すようにしましょう。
エアコンをきれいに保つために!
掃除をしてせっかくきれいにしたエアコン。できるだけ長くきれいに保ちたいですよね。そこで、最後にエアコンをきれいに保つための3つのポイントをご紹介します。
フィルターを定期的に掃除する
フィルターを定期的に掃除しましょう。フィルターの汚れをこまめに取り除くことでカビの繁殖を防ぐことができます。2~3週間に1回、フィルター掃除をするのがおすすめです。掃除方法は、前述した通りです。
こまめな換気を心がける
フィルターの掃除をするだけでなく、こまめな換気も大切です。エアコンは、仕組みとして空気を吸い込んでそれを内部で温めたり冷やしたりして吐き出すことで、室内を暖かくしたり涼しくしたりしています。そのため、室内の湿度が高いとエアコン内にカビが発生しやすくなるのです。室内の空気をきれいに保つために、こまめに換気をしましょう。
冷房使用後は、内部を乾燥させる
先に述べたように、冷房を使った後は、内部クリーン機能による乾燥を行なうか、内部クリーン機能が付いていないタイプなら送風運転にして内部を乾燥させてから電源をオフにしましょう。急に電源を切り放置すると、外の気温との差でエアコン内部に結露ができ、カビの原因となります。そのため、冷房を使用したら、エアコン内部を乾燥させるようにしましょう。
プロならエアコン内部まできれいに!
自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!
エアコンクリーニング
詳しくはこちらエアコンが見違えるようにきれいになった〜!
ニオイもしなくなったみたい♪
ニオイの原因のほとんどはカビなのニャ。
たまったほこりに付着した汚れが栄養源になるため、ほこりをこまめに取り除こう!
ほかにも、「冷房」や「除湿」を使った後は、エアコン内部が結露で濡れた状態になるから、1時間ほど「送風」して内部を乾かすと防カビ効果があるのニャ〜。
そうなんだ!今年の梅雨の時期や夏場にエアコンを使うときは、送風も忘れないようにしようっと!
エアコンをつけると、なんだか変なニオイがする…。
クーラーもあんまり効いてないみたい。
掃除しなくちゃとは思うけど、エアコンってどこまで自分で掃除していいのかな?
エアコンは、自分で掃除できる部分とプロにお願いすべき部分に分かれているニャ。
自分で掃除できる部分なら、家にあるものだけで簡単にきれいにできるからさっそく始めよう!