シャワーヘッドの掃除方法とは?原因や対策方法も紹介 シャワーヘッドの掃除方法とは?原因や対策方法も紹介

シャワーヘッドの掃除方法とは?原因や対策方法も紹介

目詰まりを起こしてしまったシャワーヘッドの掃除方法についてご紹介します。


question

ママ~。水がでないよ~。

シャワーの出が以前より悪くなっているね…。もう替え時なのかも。

answer

ちょっと待ってニャ!水圧が弱くなっている場合はシャワーヘッドが目詰まりを起こしている場合が多いニャ!実はクエン酸を使うことで、簡単に掃除できるんだニャ!

■ご注意
シャワーヘッドの掃除を行なう際には、部品を無理に分解しないようにしましょう。また、シャワーヘッドの材質と使用する洗剤によっては、変色することもあるため、事前に取扱説明書を確認してください。

シャワーヘッドが汚れる2つの主な原因とは?

シャワーヘッド

汚れが見えにくいため、つい掃除を忘れてしまいがちなシャワーヘッド。表面的には汚れていなくても、「最近水の出が悪い」や「水流が変な方向に飛ぶ」といった不具合を感じたら、シャワーヘッドの内部が目詰まりを起こしている可能性があります。シャワーヘッドはなぜ目詰まりを起こしてしまうのでしょうか?その原因は大きく2つの汚れに分けられます。

水垢

シャワーヘッドに付着する汚れの多くは水垢です。水垢は特にシャワーヘッドの散水板(お湯が出る穴)に付着しやすい傾向があります。水垢は、シャワー使用後に残った水滴が蒸発し、ミネラル成分だけが残って固まることで発生します。長時間放置し、白く結晶化すると落としにくくなるため、水滴が付いた時点で拭き取るのが水垢を防ぐポイントです。結晶化した水垢は散水板の穴をふさぎ、水の出が悪くなる原因にもなり得るため定期的な掃除を行なうようにしましょう。

水垢以外の汚れ

水垢以外の汚れで付着しやすいのは、主にせっけんカスと皮脂汚れの2つです。これらはもともとシャワーヘッドには付着しにくい汚れですが、水垢が付いているとそこにせっけんカスと皮脂汚れも付着しやすくなります。

[ 1 ] せっけんカス
体や頭を洗ったときに使うシャンプーやせっけんなども、シャワーヘッドの汚れの原因になります。せっけんカスも水垢と同様に白色の汚れですが、水垢と比べると粒子が細かく粉っぽいという特徴があります。

[ 2 ] 皮脂汚れ
シャワーを浴びる際にはねて付着する皮脂も、シャワーヘッドの汚れの原因のひとつです。皮脂は脂が主成分のため、水では簡単に落としにくいといった特徴があります。

上記の汚れと水分を長期的に放置すると、雑菌と合わさり黒カビが発生しやすくなります。特に、浴室湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい環境です。黒カビを発生させないためには、これらの汚れが付いた際になるべく早く取り除くことが大切です。せっけんカスや皮脂といった汚れは、水垢汚れを取り除く過程で一緒に取り去れます。後ほど、シャワーヘッドの掃除方法で詳しく解説します。

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シャワーヘッド掃除を怠ると発生する2つの弊害とは?

シャワーヘッドの汚れを掃除する人

シャワーヘッドを汚れた状態で放置すると、さまざまな弊害を引き起こします。どのような弊害があるのか見ていきましょう。

水の出が悪くなる

前述した通り、シャワーヘッドに汚れが蓄積すると、散水板の穴をふさいでしまうことがあります。散水板の穴がふさがってしまうと、シャワーの水の出が悪くなる原因になり、必要以上に水を流してしまったり、シャワー中のストレスにもつながるでしょう。

まっすぐ散水されなくなる

シャワーヘッドの一部の水が四方八方に飛んで十分にすすぎ切れない…という経験はありませんか?その原因はシャワーヘッドの目詰まりです。まっすぐ散水されなくなることで洗いたい箇所を十分に洗えなかったり、シャワーの水勢にムラを感じるようになったりします。シャワーの水がまっすぐ散水されなくなったら、一度掃除を検討しましょう。

シャワーヘッドの掃除方法

シャワーヘッドはつけ置きをすることで、汚れを落としやすくなります。また、前述した通り水垢汚れを落とすことでそのほかの汚れもまとめて一緒に落とすことも可能です。水垢汚れを落とすついでにほかの汚れもまとめて落としましょう。

また、水垢はアルカリ性の汚れのため、クエン酸を使用するのがおすすめです。クエン酸は食品にも使われるナチュラルな洗剤のため、万が一すすぎ残しがあって口に入ってしまっても安心ですよ。

シャワーヘッドは「分解せずに汚れを落とす方法」と「分解して汚れを落とす方法」の2種類があります。日頃の掃除は分解しない掃除方法、汚れがたまってしまったときや大掃除のときなどは分解する掃除方法といったように、掃除方法を使い分けるとよいでしょう。

分解せずに掃除する場合

■所要時間(置き時間も含む):約20分
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回

シャワーヘッドを分解せずに掃除する方法は以下の通りです。

シャワーヘッドの分解しない掃除方法

洗面器にシャワーヘッドがつかるくらいのぬるま湯をため、1Lに対し大さじ1杯のクエン酸を入れます。シャワーヘッドを洗面器の中に入れ、10分程度つけ置きします。その後、スポンジや使い古した歯ブラシを使って気になる汚れをこすり洗いしましょう。

終わったら、シャワーヘッドを水ですすぎ洗いし、水分が残らないよう乾拭きしたら完了です。

お掃除のミカタ シャワーホースも一緒に洗おう!

シャワーホースも一緒に洗おう!

シャワーヘッドをつけ置いている時間にホースも同時に掃除すると効率アップです。シャワーホースはシャワーヘッドと異なり、水垢は付きにくく、雑菌繁殖によるカビが付着しやすいです。そのため、除菌掃除が重要になります。掃除方法は次の通りです。

シャワーのホースの掃除方法

過炭酸ナトリウムかセスキ炭酸ソーダをお湯で溶かし、ペーパータオルを濡らします。作った水にペーパータオルを浸した後、シャワーホースに貼り付け、しばらくパックしましょう。パックが終わったら水を流し、乾いた布で拭き取って完了です。

分解して掃除する場合

■所要時間(置き時間も含む):1時間~
■難易度:★★★★☆
■掃除頻度の目安:半年に1回

まずはシャワーヘッドを取り外しましょう。シャワーヘッドの下部を回しヘッドをホースから取り外します。シャワーヘッドの多くはこの方法で取り外せますが、お手持ちのシャワーヘッドの取扱説明書に則って取り外してください。

シャワーヘッドの分解方法

次に、散水板を取り外します。ネジで留まっている場合は、ドライバーを使って外しましょう。細かいごみを受け止める「ストレーナー」や、塩素やカルシウムイオンを減らす「カートリッジ」、接続部の「ゴムパッキン」といった分解できるパーツも一緒に取り外しましょう。

細かい部品はなくさないように小物入れなどに入れて保管してください。また、細かい部品のつけ置きは、洗濯ネットなどに入れ、まとめた状態でつけ置くと便利です。

掃除方法は次の通りです。まず、洗面器にぬるま湯をため、1Lあたり大さじ1杯のクエン酸を入れます。

シャワーヘッドの分解した掃除方法

そうしたら、先ほど分解したシャワーヘッドや、散水板、取り外したパーツなどを入れ、30分程度放置します。放置し終わったパーツに汚れが残っていた場合は、スポンジや使い古した歯ブラシを使ってこすり洗いしましょう。散水板の穴に付着した細かい汚れは、つまようじでつつくことで取り除けます。

汚れが落ちたら、シャワーヘッド全体をすすぎ洗いして、水分を残さないよう乾拭きしたら完了です。

シャワーヘッド掃除の注意点

シャワーヘッドを分解する人

シャワーヘッドの掃除を行なう際には、以下のような点に注意しましょう。

・ヘッドの部品を無理に分解しない
・有害なガスが発生する可能性もあるため、掃除用洗剤をむやみに混ぜない
・アルミ製のシャワーヘッドの掃除には、重曹を使わない

シャワーヘッドを無理に分解して掃除をすると、元に戻すのが難しくなることもあります。また、アルミ、銅を使った製品に重曹を使って掃除をすると、変色することもあるため、使用しているシャワーヘッドの素材を調べてから始めるようにしましょう。

シャワーヘッドを汚さずきれいに保つポイント

浴室

湿気がたまりやすい浴室で使用するシャワーヘッドは、前述した通り、水垢やせっけんカスといった汚れに加え、黒カビも発生しやすい部分です。黒カビは一度生えると落とすのが難しいのでなるべく発生させないよう日々意識しましょう。ポイントは「浴室の使用後は水気を切る」こと。さっそく、シャワーヘッドをきれいに保つ方法について見ていきましょう。

使用後は水を切る

シャワー使用後の水滴や洗い流し切れなかったせっけんカス、皮脂はシャワーヘッドを汚す原因になります。そのため浴室を使用した後は、使い終わったらシャワーヘッドを上下に振って水を切り、その後にタオルを使って水分を拭き取るようにしましょう。水滴を残さないことで、水道水に含まれるミネラルの蓄積を予防し、水垢の発生を軽減できます。

換気扇を回す

浴室の湿気は浴室全体の黒カビの発生の原因になります。湿度20度以上の環境は雑菌が繁殖しやすいといわれているため、湿度の高い浴室は特に黒カビの生えやすい場所であるといえるでしょう。浴室の湿気を抑えるために大切なのは、湿気をなるべく取り除き、浴室内に黒カビを発生させない環境を整えること。浴室の使用後は、換気扇を回したり、を開けたりととにかく湿気がこもらない環境づくりを心がけましょう。

また、シャワーヘッド掃除に限らず排水口など、浴室全体の掃除をする際も換気・通気が重要です。湿気を抑えるための対策は、結果的に浴室全体のカビの繁殖を予防することができます。

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水でた~!

シャワーヘッドを掃除するとカビや汚れが一掃されて安心してお風呂に入れるね。

シャワーヘッドは見えない汚れがたまりやすいから定期的に掃除をしていこうニャ!

監修 本橋 ひろえ ナチュラルクリーニング講師

本橋 ひろえ

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。