バーナーキャップの掃除方法とは?汚れの原因や交換についても解説 バーナーキャップの掃除方法とは?汚れの原因や交換についても解説

バーナーキャップの掃除方法とは?汚れの原因や交換についても解説

バーナーキャップの掃除方法をご紹介します。


question

ガスコンロの炎の色が、いつもは青いのに赤くなっているのはなぜかな?

不完全燃焼を起こすと、炎は赤くなるって聞くから不調なのかな...?

answer

バーナーキャップに蓄積した汚れが原因で起こる可能性があるニャ!でも、そんな汚れも重曹を使って簡単に掃除できるニャ!

■ご注意
バーナーキャップを取り出す際や掃除を行なう際には、取扱説明書の指示に従いながら行ないましょう。

バーナーキャップが汚れる原因は大きく3つ

点火しているガスコンロ

バーナーキャップとは、ガスコンロの炎が出る部分のパーツを指します。天板五徳などに比べると掃除を忘れがちなパーツですが、実は汚れがたまりやすいので「気が付いたら真っ黒だった…」なんていうこともあるかもしれません。バーナーキャップが汚れやすい理由は主に、「油汚れ」「食品による汚れ」「吹きこぼれの放置による焦げ付き」の3つです。それぞれの汚れの原因について詳しく見ていきましょう。

油汚れ

調理中に飛び散る油や、油を含んだ蒸気がバーナーキャップの汚れにつながります。特に油汚れは冷えると固まる特徴があるため、放置するとベタつき、ほこりを吸着しやすくなったり焦げ付きの原因になったりもします。

食品による汚れ

調理中にこぼれた食品や調味料が、バーナーキャップに汚れとして付いてしまうことがあります。それらが付着した後、すぐに汚れを拭き取れば簡単に落とすことができますが、放置したまま火をつけてしまうと焦げ付きの原因になったり、酸化して部分的にさびたりする場合があります。

吹きこぼれの放置による焦げ付き

食品の吹きこぼれがバーナーキャップに付着した状態で長時間放置すると、焦げ付いて固まった汚れになることがあります。この焦げ付きを落とさずに使い続けると、焦げがさらに付着してどんどん大きくなり、落とすのに手間がかかる頑固な汚れに変化します。

これらの汚れを放置していると、バーナーキャップの溝(バーナーリング)が目詰まりを起こしてしまい、ガスや空気の通りが悪くなる場合があります。ガスや空気の通りが悪くなると、点火不良や、不完全燃焼といったガスコンロ自体の故障を招く恐れもあるため十分に注意しましょう。

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バーナーキャップの交換時期は?

バーナーキャップを交換する人

落ちない汚れが付着していたり、破損していたりするバーナーキャップは交換が必要です。また、「炎の色や大きさが不均等」「キャップの取り付けが正しくできない」という状態も交換のサインになります。もともとバーナーキャップは消耗品であり、10年をすぎるとメーカーの修理部品がなくなることが多いため、約8~10年がガスコンロの交換目安といわれています。

ですが、掃除を怠ることでその寿命を縮めてしまうこともあるため、掃除は欠かさずに行なうようにしましょう。

バーナーキャップを交換する際の手順は以下の通りです。バーナーキャップは持ち上げると簡単に取り外せるため、工具は必要ありません。

[ 1 ] 古い部品を真上に引き上げて取り外し、新しい部品を真上から水平に取り付ける
[ 2 ] 正しく取り付けられているか確認し、点火・着火確認を行なう

ただし、バーナーキャップはメーカーや型番によって形状が異なるため、取り換え前には必ずメーカーや型番を確認しましょう。また、バーナーキャップ含めガスコンロは精密機器であるため、交換作業に不安を感じる方はプロの業者に依頼することをおすすめします。

なお、ガスコンロが点火しなくなる原因にはバーナーキャップのほか、点火プラグの不備、電池切れ、ガス栓が閉まっているといった原因も考えられます。バーナーキャップに不備がないのにガスコンロが点火しないという方は、一度確認してみるとよいでしょう。

バーナーキャップの掃除方法

■所要時間:20分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:気になったとき

それでは、焦げ付きやすいバーナーキャップの掃除方法について見ていきましょう。バーナーキャップの掃除に使うのは以下の道具です。バーナーキャップの汚れはナチュラル洗剤を使って落とすことができます。

重曹
・歯ブラシ
・スポンジ

ガスコンロからバーナーキャップを取り外している図

最初に五徳を外し、次にバーナーキャップを上に持ち上げると簡単に取り外しができます。

フライパンを使ってバーナーキャップを掃除する図

コーティングのないフライパンに取り外したバーナーキャップを入れ、重曹小さじ1杯とバーナーキャップが隠れる程度の水を加え、加熱します。お湯が沸騰したら火を止め、少し時間を置いて冷めるのを待ちましょう。お湯がぬるくなったら、バーナーキャップの溝や凹凸部分の汚れを歯ブラシを使ってこすり落とします。

溝や凹凸のない部分は、スポンジできれいにするとよいでしょう。最後に水洗いし、よく乾かしたら完了です。五徳も同じ方法で掃除できるので、バーナーキャップを掃除するときは一緒に行なうのがおすすめですよ。

裏技

頑固な汚れには重曹粉末がおすすめ!
きらりアイコン

頑固な汚れで、つけ置きとこすり洗いだけでは上手に落とせない場合は、重曹粉末を活用してみましょう。重曹粉末の使い方は簡単。汚れの部分に重曹粉末を直接かけ、少量の水を付けてクレンザーのようにこするだけです。重曹の粒子は細かいため、素材を傷付けずに汚れを落とすことができますよ。ただし重曹粉末は、使用後に跡が残ることもあるので、水でしっかり洗い流せる場所でのみ使うようにしましょう。

お掃除のミカタ 日頃のお手入れはアルコール水で!

日頃のお手入れはアルコール水で!

日々のこまめな掃除におすすめなのは、アルコール水を使用した拭き取りです。アルコール水には防カビや除菌、油汚れの除去といった効果があるのに加え、二度拭きがいらないので汚れが気になったときに気軽に掃除ができるというメリットがあります。
掃除方法は、汚れが気になる箇所にアルコール水を吹きかけて布で拭き取るだけ。掃除用には35%濃度のアルコール水が便利です。35%濃度のアルコール水は水110mlに対し、消毒用エタノール90mlを加えることで作れます。3か月ほど保存可能なので、アルコール対応のスプレーボトルに入れて使いたいときに使えるようにしておくとよいでしょう。
アルコール水には引火性があるので、ガスコンロの掃除に使用する際は必ず火を止めてから行なってください。

バーナーキャップ掃除の注意点

汚れたガスコンロ

バーナーキャップは火を扱うところで、精密な部品であるため掃除する際は細心の注意が必要です。誤って壊してしまうことがないよう、バーナーキャップを取り出す際や掃除を行なう際には取扱説明書の指示に従いながら行ないましょう

また、バーナーキャップの掃除後は水気を切り、しっかりと乾かすことが大切です。バーナーキャップに水分が残ったままだと点火不良の原因になる場合があります。掃除後はバーナーキャップだけでなく、コンロの五徳や天板にも水が残ったままになっていないかよく確認しましょう。

さらに、掃除用品の繊維の引っかかりにも注意しましょう。バーナーキャップの溝や穴に歯ブラシやスポンジなどの繊維が残ってしまうと、水が残った場合と同様に、点火不良の原因になる場合があります。バーナーキャップを乾かした後に、繊維の付着がないか一度確認してから取り付けるようにしましょう。

しかし、パーツの多いガスコンロまわりは自分で掃除しにくい場所ともいえます。ガスコンロまわりの掃除に不安がある方は、プロの業者に依頼することもおすすめです。

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バーナーキャップもお手入れが必要だったんだね!

今後は定期的にお手入れしないとね!

交換する前に、定期的に掃除をしていれば長持ちさせることができるんだニャ!

監修 本橋 ひろえ ナチュラルクリーニング講師

本橋 ひろえ

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。