2025年11月04日
株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:熊野 聡、以下「当社」)は、2025年10月31日に農林水産省と「住まいの木造木質化における建築物木材利用促進協定」(以下、本協定)(※1)を締結したことをお知らせします。

本協定は、当社と農林水産省が連携・協力することで、当社の「建築物の木材の促進に関する構想」(以下、「建築物木材利用促進構想」という。)に基づく以下の取り組みを促進し、その達成に寄与することを目的としております。
■ 建築物木材利用促進構想の内容
・マンションから戸建てまで様々な規模の住まいの建設における木材利用や環境等に配慮した木材の調達を通じ、2050年カーボンニュートラルの達成、循環型森林利用システムの構築、住まい手のウェルビーイングの実現等への貢献。
■ 建築物木材利用促進構想の達成に向けた取り組み内容
・自社事業におけるRC造と木造のハイブリッドマンションや純木造のマンション共用棟建設の促進および積極的な展開
・木造木質化の要素技術開発とその技術の様々な規模の住まいへの採用による木材利用の促進
・住まいのライフサイクル全体におけるCO2の削減への積極的な取り組み
・グループ会社と連携した植林・森林管理・伐採・製材加工・建設・管理・修繕・解体・再利用の循環型森林利用システムの構築促進
・木造や木質化したマンション等の建築事例や木材利用に関する研究技術開発等における、プレスリリース等での積極的な広報活動の実施
長谷工グループでは、環境負荷の低減と居住空間の質的向上を同時に実現する重要な施策として、木造化および木質化の推進に注力しています。この取り組みは、単なるCO2削減といった環境面での効果にとどまらず、居住者の心身の健康や幸福感の向上にも大きく寄与するものと考えています。
当社では2021年12月に、長谷工グループ気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission(※2)」を制定しております。また、本対応方針に則り、温室効果ガス(CO2) の排出量削減目標を設定し、SBT(Science Based Targets)イニシアチブより認定を受けております。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、マンションの木造化・木質化およびZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化を積極的に推進しており、共用棟の木造化や、住棟の鉄筋コンクリート造と木造のハイブリッド構造の採用を進めてまいります。
さらに2025年7月には、東海エリアにて林業から戸建て建築・販売までを一貫して行う株式会社ウッドフレンズを100%子会社化しました。これにより、長谷工グループのシナジーを活かし、今後、より多くのプロジェクトへの木造化・木質化の導入を進めるとともに、中層マンションならびに戸建て事業における木造・木質ハイブリッド構造の研究開発にも注力してまいります。
当社は地域資源の利活用にも注力しており、奈良県明日香村での竹林整備では、伐採した竹を建設汚泥の固化材として利用するなど竹資源の有効活用を模索しております。また、国産スギを利用する造作軸材の製造を目的とした自社工場を建設中です。サステナビリティ活動としては、社員とその家族が参加する森林保全活動を長野県茅野市および和歌山県田辺市にて実施し、自然環境の保護と地域との共生を図っています。
今後も「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する。」という企業理念のもと、事業を通した課題解決に取り組み、企業価値向上を目指しながら持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1 …「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づき締結するもの。
※2 …https://www.haseko.co.jp/hc/csr/environment/climate.html


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