間取り変更の自由度を向上させた内装床床先行二重床HBYSシステム

概要

一般的な二重床工法は、間仕切壁を作ったあとに二重床を作成(=壁先行工法)しますが、間仕切壁を撤去したり少しだけ移動したりといった簡単なリフォーム工事でも二重床の解体工事が伴います。そこで長谷工では床を作ったあとに間仕切壁を作成(=床先行二重床)し、さらに床下地材の剛性アップと細かな支持脚配置により従来よりもしっかりとした床を作り、補強なしでどこにでも間仕切壁を設置可能にした「床先行二重床HBYSシステム」を開発しました。間取りの可変性や遮音性能が向上し、ライフスタイルや家族構成の変化にも柔軟に対応可能です。長期優良住宅やSI住宅に適した新しい二重床工法です。

採用メリット

間取り可変性の向上

床先行工法+床下地の剛性アップ(パーティクルボード25mm+制振ボード)+支持脚の増加(単位面積あたり1.5倍)によって自由な間仕切配置が可能。これにより間取りの可変性が向上しました。

遮音性能や歩行感の向上と安定化

下地材の厚み増加と制振ボードの追加で床の剛性が高まり、また衝撃が分散されます。さらに、これまで間仕切壁や補強脚によって伝播していた音の経路が、床先行工法によって減少します。これにより、遮音性能や歩行感が向上・安定化します。

環境配慮

間取り可変性の向上によりリフォーム時の廃材が減り、環境負荷を低減します。

開発の目的・背景

当初は、お客さまの希望に応じてメニュープランの中から間取りやカラーを変更できる商品企画「Sel-Fit」の要素技術として開発し、住戸の一部に採用されました。その後、可変性や遮音性などのメリットを生かした高品質な住まいづくりの一部として、当社の全面二重床物件で提案・採用しています。