2003年08月21日
長谷工コーポレーションは、この度、井戸水を飲料水として使用できる非常用飲料水生成システム「E WELL」をエポック、柴田科学)と共同で開発しました。これは震災時等における上水道の断水時に飲料水を供給するためのシステムで、井戸・RO(逆浸透膜)装置・発電機からなるものです(特許出願中)。
RO膜は海水の淡水化を目的として開発された分離膜で、水は通すが微粒子やイオン物質などを通過させない性質を持っており、完璧な純水を必要とする医療現場などでも使用されています。このRO膜を利用した水の浄化装置であるRO装置を使用することにより、純水に近い水の生成が可能となります。またキャスターが付いていて持ち運び可能で、非常時に敷地内のわずかな面積で設置が可能です※。1台の給水能力は24時間15トンで、これは被災時に約4,800人が1日に必要とする飲料水の総量にあたります。また動力源は発電機を使用しているため、万一電気の供給が途絶えても運転には問題ありません。
1995年の阪神淡路大震災で問題になったように、非常時の水の確保の問題は、平時から考えておく必要があります。また単に地下水を汲み上げるだけでなく、飲料水として安全でなくてはなりません。そして非常時には多くの人にスピーディーに供給する必要があります。E WELLはこの問題をクリアした、非常用飲料水供給システムです。
1当社は本社ビル敷地内に井戸を掘削し、非常災害時にはE WELLを活用し、本社従業員のみならず周辺地域の方へ供給することで社会貢献を目指しております。また今後はE WELLシステムの普及のため、新築マンションへの採用促進、既築マンション管理組合、地方自治体などに向けて販売活動を行ってまいります。
なお9/1の防災の日には、芝小学校から小学生120名他をお招きし、E WELLの見学会を行います。ご多忙中とは存じますが、ぜひご出席頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
【E WELL見学会】
日 時:9/1(月) 9:00~11:15
場 所:株式会社長谷工コーポレーション 芝本社ビル(地図別添)


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