2004年05月06日
長谷工コーポレーションは、この度、マンション居住者向けに、老朽化したマンションの建替えの進め方を解説した書籍『わかりやすいマンション建替えの進め方』を出版しました。
ここ数年来、首都圏では年間8万戸強、近畿圏では年間3万戸強の新築マンションが供給されています。また、分譲マンション累計戸数は日本全国で約435万戸に達し、1,000万人以上が居住していると推定されます。しかしながら、マンションが都市における住居形態として定着した一方で、マンションは築年数の経過とともに老朽化への対応という課題に直面しています。建築後30年以上経過している分譲マンションは平成12年で12万戸、平成22年には93万戸になると推定(国土交通省)されていますが、これまでに建替えに成功した分譲マンションは全国でわずか80件余り、その築年数の平均は35年となっています(震災等を除く)。
老朽化マンションの建替えが今後大きな社会問題になると予測される中、法制度面では、平成14年12月にマンション建替え円滑化法(正式名称=マンションの建替えの円滑化等に関する法律)が施行され、また平成15年6月には区分所有法(正式名称=建物の区分所有等に関する法律)の改正も施行され、建替えを進めやすい環境が整いました。しかしながら、マンションの区分所有者の方々や管理組合がいざ建替えを検討しようとする際、どのようにマンションの建替えを進めたら良いのかを分かり易くアドバイスしてくれる書籍はあまり見当たりません。
そうした実情を踏まえ、長谷工コーポレーション建替え相談室のメンバーが、国内最多となる14件の建替え実績をもとに、マンション区分所有者や管理組合向けに『わかりやすいマンション建替えの進め方』を執筆しました。マンション管理組合がどのように建替えを成功させたのかなど具体的事例や図表などを交えながら、マンション居住者の視点に立ち、できるだけ分かり易い内容としています。
【『わかりやすいマンション建替えの進め方』概要】
■目 次:
【第一部】まず知っておきたいこと
[第1章]法律が変わってぐっと有利になったマンションの建替え
[第2章]改修か建替えか
[第3章]建替えが容易なマンションは?
[第4章]建替えをどのように進めるか
[第5章]建替えを成功させるポイント
[第6章]事業協力者の選び方
【第二部】どうする具体的な検討と計画づくり
[第1章]準備段階で行なうべきこと
[第2章]検討スタートから建替え推進決議まで
[第3章]計画はこうしてつくる
【第三部】建物竣工までのプロセス
[第1章]建替え組合の設立
[第2章]権利変換をどう進めるか
[第3章]重要課題への対応
[第4章]着工から竣工まで
■体 裁:A5判・175ページ
■編 著:株式会社長谷工コーポレーション 建替え相談室
■出版元:株式会社日刊建設工業新聞社
■定 価:1,500円(全国有名書店で販売)
【表 紙】

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