2006年06月15日
長谷工コミュニティは、自社が首都圏で管理するマンションのうち、築25年以上の34物件4,364戸を対象に「築25年以上の分譲マンションに住まう居住者意識に関するアンケート調査」を実施いたしました。
今回のアンケート調査結果をみると、回答世帯の約半数の世帯主が60歳以上で、居住年数も20年以上と、マンション全体で高齢化が進み、そのため高齢者対応のサービス・共用施設へのニーズが強くなっていることなどが改めて確認されました。他方で、新たに入居した若い世代も一定割合を占め、世代を超えていかに円滑に意思決定していくかが管理組合として益々重要な課題となりつつある現実も再認識されました。長谷工コミュニティは、本結果を参考に、共用部、専有部の区別なく管理組合・居住者の方々に喜んでいただけるサービスの開発・提供に引き続き努めてまいります。
<アンケート結果の概要>
【回答者の年齢・家族】~世帯主60歳以上が47%と予想以上に高齢化が進行(グラフ1)
回答者の持ち家比率は93%。世帯主の年齢分布では、60歳以上の世帯が47%と居住者の高齢化が顕著。また家族構成は、全体では「世帯主のみ」と「夫婦」で42%を占め、65歳以上の世帯に限ると65%を占める。居住年数では、「20年以上」が54%と半数を越える一方、「10年以下」も25%を上回り、一定の割合で居住者は入れ替わっている。
【将来の住まいについて】~永住志向は70%と非常に高い(グラフ2)
今後の住宅の改善・住替えの予定については、「このまま永住する」が52%で、「リフォームして住みやすくする」18%と合せると70%となり、永住志向は非常に高くなっている。また、将来の身体的に不安を感じはじめた場合の住まいについても、「そのまま住み続ける」と「現在の住宅をリフォームして住みやすくする」が計46%あり、永住志向は根強いものがある。その一方で、「公的・民間のケア付住宅」、「特別養護老人ホーム」、「介護型有料老人ホーム」などへの入居希望も合せて15%あり、『介護の必要な時期』を見据えている居住者も一定割合存在する。
【現在の住まいでの不安・不満について】~建物の老朽化に不安、狭さに不満(グラフ3)
「建物が老朽化し、将来の耐久年数に不安を感じる」が最多。また、優先度の高い項目(1位選択項目)は、「台所・トイレ・浴室の設備が古く、使いにくい」、「住宅(部屋)が狭すぎる」等の専有部分への不満に関する回答が多い。(3項目まで複数回答)
【欲しいサービス・施設について】~高齢化を背景としたサービス・施設を要望(グラフ4)
費用が生じても欲しいサービスは、「小修繕サービス」が最多。優先度の高い項目(1位選択項目)としては、「ハウスクリーニングサービス」、「宅配便の発送・受取りなど」の要望が多い。
欲しい施設では、「来客用駐車場」が最多で、次いで「コンビニエンスストア」、「高齢者を対象にした訪問介護待機場所」となっている。また、「ゲストルーム」も優先度は高くなっている。(複数回答)
【コミュニティ形成について】~必要性を強く認識し、災害時・防犯に有効と考える(グラフ5)
高齢化・小家族化の進行から、73%が近所づきあいやコミュニティ形成の必要性を認識。また、緊急時・災害時・防犯等における有効性を89%が感じている。
※詳細につきましては長谷工総合研究所発行の「CRI7月号」(6/23発行)に掲載いたします。
【長谷工コミュニティ 築25年以上マンションにおける居住者意識アンケート】
[調査概要]
| 調査対象物件 | 長谷工コミュニティ管理物件 築25年以上マンション 34物件-4,363戸 (東京都15棟-1543戸 神奈川県10棟-1,224戸 埼玉県7棟-899戸 千葉県2棟-697戸) |
|---|---|
| 調査手法 | 承諾を得た管理組合を通じて各戸に配布、回収箱等の直接回収及び郵便にて回収 |
| 調査実施日 | 2005年11月~12月 |
| 有効回答数 | 1,601戸(回収率36.7%) |
■回答者の年齢構成・家族構成 (グラフ1)




■住まいについての将来の考え方 (グラフ2)

■現在のマンションで困っていること、不安な点について (グラフ3)

■費用が生じても欲しい「サービス」「施設」(グラフ4)

■マンション内のコミュニティ形成について(グラフ5)


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