2018年08月27日

 長谷工コーポレーションと三菱ケミカルインフラテック、コロナは、3社の 技術をコラボレーションした、集合住宅ZEH(ZEH-M)向けのエアコン付ヒートポンプ床暖房を商品化しました。


<開発背景>
 2014年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」において、「住宅については、2020年までに標準的な 新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEH(※1)(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の実現を   目指す」という目標が設定されています。また、2018年度から集合住宅向けZEH支援事業がスタートし、要件を満たした集合住宅に対して一定の補助金が交付される予定です。集合住宅のZEH評価として、「ZEH-M」「Nearly ZEH-M」「ZEH-M Ready」及び、太陽光発電が不要な「ZEH-M Oriented」の4つが挙げられています。
 一方、省エネルギー性能の高い技術としてヒートポンプ(※2)は注目されてきましたが、集合住宅においては室外ユニットの設置条件等により、普及がそれほど進んできませんでした。そこで、3社の技術とノウハウを  活かしてZEH対応と省スペース化を実現する商品化に取り組むことになりました。
(※1)ZEHとは、躯体の高断熱化、高効率設備及び太陽光発電の導入により、年間での一次エネルギー消費量が正味 (ネット)でゼロになる住宅のことです。戸建て住宅のZEHビルダーは年々増加し、補助金交付件数は延べ28,953件と増加傾向にあります。(2017年度末時点。一般社団法人 環境共創イニシアチブ公開データより)
(※2)少ないエネルギーで大きな熱エネルギーを生み出す技術

<『ZEH-M』向けエアコン付ヒートポンプ床暖房の概要>
 本商品は、ヒートポンプを内蔵した室外ユニットにエアコンと床暖房を組み合わせたもので、夏はエアコン冷房、冬は床暖房とエアコン暖房の併用が可能です。

<『ZEH-M』向けエアコン付ヒートポンプ床暖房のメリット>
・「ZEH-M」の要件を満たし易い省エネ性能の高さ
・オリジナルの床暖房パネルにより、低温の温水でも省エネ性・速暖性・快適性を実現
・1シーズンの暖房にかかるランニングコストを抑制(電気ヒーター床暖房使用時の約1/4)
・室外ユニット設置場所の省スペース化を図ることが可能

<今後の展開>
本商品は、長谷工コーポレーションが設計・施工する新築分譲マンションに積極的に採用提案するとともに、コロナが外販します。また、3社は今後も省エネルギーで、環境に配慮した製品・サービスの開発と普及に取り組んで参ります。

<ZEH-Mの定義>

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