2020年01月06日

 明けましておめでとうございます。

 昨年を振り返ると、一昨年と同様に大きな災害が発生した年でした。首都圏においては台風19号による河川の氾濫等で膨大な数の家屋が浸水する被害が発生しました。また、タワーマンションが浸水による停電で生活ができなくなる被害を受けるなど、今までの地震対策に重きをおいてきたマンションの災害対策に一石を投じることになりました。一昨年の西日本豪雨や関西国際空港が浸水した台風21号などと併せて自然災害が激甚化しています。改めて安全・安心な住まい、災害に強い住まいとしてのマンションの提供という、長谷工グループが行う事業の社会的意義を強く感じる年となりました。

 マンション市場については、2018年は首都圏で約3万7千戸のマンションが新規供給されましたが、2019年は約3万1千戸と15%減少した模様です。関西圏についても約1万7千戸と20%の減少となっており、市場の縮小傾向は顕著となっています。
 デベロッパー各社は新築分譲マンション市場が徐々に小さくなることを踏まえて、学生マンション、民泊、シニア分譲などの分野拡大やベンチャー企業との協業によるAIなど最新技術の活用など、事業環境の変化に対して様々な手を打っています。当社グループにおいても、他社に負けないスピードと創意工夫で時代の変化に対応していく必要があります。

 今年のキーワードは、"迅速果断(じんそくかだん)"とします。その意味は「何においても素早く決断し、思い切って物事を行う」ということです。
 時代の変化が激しい時にあまり一つのことを考えすぎるのではなく、素早く行動に移す。グループの成長に伴い組織も大きくなり、会社・部署により程度の差がありますが、全般的に意思決定や行動のスピードが遅くなってきていると感じています。上下間でコミュニケーションを密に取り、上司は部下からの報告・相談があったときに素早く方針を出して行動してください。
 当社グループには「走りながら考える」文化があります。全員でこの文化に磨きをかけられるようにそれぞれの立場で考えて欲しいと思います。

これから数年は我慢の時期になると思いますが、新しい事業の種を蒔いて、再び成長を描けるように、今年一年"迅速果断"に皆で頑張りましょう。

株式会社 長谷工コーポレーション
代表取締役社長   範明
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