2020年09月24日

 長谷工ライブネットは、近畿圏(※)沿線・駅別の賃料相場を分析し、「近畿圏賃貸マンション賃料相場マップ2020年版(THE RENT MARKET RATE)」(以下、「近畿圏賃料相場マップ」)を完成させました。
 今回の調査では、当社が近畿圏で管理している約2.8万戸の賃貸マンションの成約データ他、当社が信頼できると判断した情報に基づく2019年1~12月の賃貸募集データ約37万件を基に、当社独自の分析調査によりまとめたものです。(対象:77沿線、延べ636駅)
 今回はレイアウトの大幅リニューアルを行い、大阪市・京都市・神戸市の中心部を拡大することで、より見やすいマップ構成へとブラッシュアップいたしました。
 今回の調査結果を市区別でみると、平均賃料相場は、各間取りタイプにおいて大阪市中心エリア(北区・中央区)の賃料水準が最も高い結果となりました。
 間取りタイプ別に賃料相場ランキングをみると、単身者世帯タイプでは「淀屋橋」・「大江橋」(82,000円)、2人世帯タイプでは「淀屋橋」・「大江橋」(132,000円)、ファミリー世帯タイプでは「中之島」(220,000円)がそれぞれ1位という結果になりました。特にファミリー世帯タイプの大阪市中心エリアにおける賃料水準・賃料上昇率はともに高く、分譲タワーマンションが賃貸市場に流通している影響が大きいことが窺えました。
 今後は「うめきたエリア」の大規模再開発や新駅・新路線開設、更には2025年の大阪・関西万博開催等による近畿圏の更なる発展に伴い、賃料上昇が予測されます。
 今後も、各エリア(首都圏版・近畿圏版・東海圏版・中核都市版)の賃料相場マップの作成を継続ブラッシュアップさせ、全国における当社支店エリアのマーケティングを強化する事で、お客様の資産有効活用と健全な資産運用に貢献して参ります。

■近畿圏賃貸マンション賃料相場マップ2020年版

1)賃料相場概観
各間取りタイプで大阪市中心エリア(北区、中央区)の賃料水準が高い。次いで西区・福島区や、京都及び兵庫の中心エリアが高く、北摂・阪神間は大阪の南~東エリアよりも水準が高い。


【単身者世帯タイプ(基準面積25㎡)】 ・・・近畿圏全体の平均賃料は6.2万円。
・大阪府全体の平均賃料は6.1万円で、大阪市内は6.7万円、大阪市外は5.5万円。兵庫県は6.4万円、京都府5.9万円。
・市区別の平均賃料をみると、大阪市北区(7.6万円)が最も高く、次いで大阪市中央区(7.4万円)。いずれも近畿圏中心点より5km圏内で、JR環状線の内側・周辺に位置する大阪の中心エリアにあたる。
・北摂エリアでは6万円台前半の水準で、吹田市(6.3万円)が最も高い。一方で大阪東~南部では水準が低い。
・京阪間では、京都市中心エリア(左京区・6.7万円)で大阪市内と同等の水準となっている。
・阪神間では、西宮市・芦屋市(6.6万円)で大阪市内と同等の賃料水準。神戸市中心エリア(中央区・7.1万円)に近づくにつれて大阪市中心エリアに近い水準となっている。
 

 

【2人世帯タイプ(基準面積40㎡)】 ・・・近畿圏全体の平均賃料は9.0万円。
・大阪府全体の平均賃料は8.8万円で、大阪市内は9.8万円、大阪市外は7.8万円。兵庫県は9.0万円、京都府は9.2万円。
・市区別の平均賃料をみると、大阪市北区(11.9万円)が最も高く、次いで大阪市中央区(11.6万円)。
・他のエリアをみると、北摂エリアでは吹田市(10.0万円)、京都市中心エリアでは下京区(10.9万円)、阪神間では芦屋市(10.1万円)、神戸市中心エリアでは中央区(10.9万円)がそれぞれ大阪市内と同等の賃料水準。
 

 

【ファミリー世帯タイプ(基準面積60㎡)】 ・・・近畿圏全体の平均賃料は11.8万円。
・大阪府全体の平均賃料は11.6万円、大阪市内は13.6万円、大阪市外は9.5万円。兵庫県は11.9万円、京都府は12.0万円。
・市区別の平均賃料をみると、大阪市北区(17.5万円)が最も高く、次いで大阪市中央区(16.9万円)。
・他のエリアをみると、北摂で最も高いエリアは吹田市(12.0万円)、京都府では京都市左京区(15.0万円)、兵庫県では芦屋市(13.1万円)、神戸市中央区(14.8万円)。
・他の間取りタイプと比べ、ファミリータイプでは大阪市内の賃料水準の高さが顕著。

 

 

 

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