2021年01月04日

 明けましておめでとうございます。

 昨年は、新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界経済が大きく低迷した1年でした。国内においても感染拡大の収束は見通せず、今後の景気動向については予断を許さない状況が続いています。
 国内のマンション市場は、新型コロナウイルスの影響で4~6月の販売が止まったため、年初予測を下回る供給となりましたが、7月以降は堅調な需要に支えられ、前年と変わらない売れ行きを見せており、デベロッパーの事業意欲も依然として旺盛です。

 昨年4月から長谷工グループの中期経営計画「NS計画」をスタートしました。当社グループは住宅供給とそれに関連したサービスという生活に不可欠な事業を展開していることから、感染予防対策をしっかり行いながら事業を止めることなく継続しました。その結果、収益面ではサービス関連が緊急事態宣言の影響を受けたものの、上期はほぼ期初予定通りの決算発表ができました。しかしながら、通期の利益目標と受注目標の達成のためにはもう一段の努力が必要です。

 このような状況を鑑み、今年のキーワードは、"勇往邁進(ゆうおうまいしん)"とします。「勇往」は勇んで前進すること、「邁進」は臆することなく突き進むことを表し、二つを重ねると、どんな困難にも負けず、自分の目的、目標に向かって前へ突き進むこと、という意味になります。新型コロナウイルスの感染拡大によりネガティブな面が多く感じられますが、こういう時こそ立ち止まることなく、着実に一歩ずつ前に進んでもらいたいと思います。
 住まい方という視点から捉えるとポジティブな面も見えてきます。学校や学童に行けなくなった子供がマンション共用部のコワーキングスペースで宿題や読書をすることで多世代のコミュニティ形成が進むなど、マンションならではの設えが暮らしの豊かさにつながっていきます。また、既に非接触でエントランスから住戸までいけるマンションが出現していますが、今後はセンシング技術による入居者の健康管理や遠隔診療なども近いうちに実用化されるのではないでしょうか。住まいの豊かさと様々なデジタル技術による便利さが急速に向上していくと思われます。

 環境面においては、脱炭素社会の実現に向けた変革がますます求められるようになっています。当社においてもCO2排出量を抑制する環境配慮型コンクリートや再生可能エネルギーの活用などに取り組んでいますが、これまで以上に環境配慮技術の開発を含めて脱炭素の取組みを推進していきます。

 当社グループは住まいのトップメーカーとして、変化の予兆を見逃さず、時代を先回りした商品やサービスを提供していきたいと思います。 今年も皆さんと一緒に力一杯、明るく元気よく頑張っていきましょう。

株式会社 長谷工コーポレーション
代表取締役社長 池上 一夫
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