2025年05月28日
株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:熊野 聡)は、自社が推進する脱炭素社会を目指した賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」(以下、「本物件」)が、このたび一般社団法人 建築設備綜合協会※1が主催する「第23回環境・設備デザイン賞」の「建築・設備統合デザイン部門」※2において、「優秀賞」を受賞いたしました。なお、表彰式は5月22日に東京都内で行われ、表彰状が授与されました。
本物件は、既存マンションの価値向上と、新たな住まい価値創造に向けた研究・技術開発の更なる推進を目的とし、既存企業社宅を賃貸マンションに全面改修し、既存リノベーションとして国内で初めて※3建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現したプロジェクトです。屋根・外壁・バルコニー手摺へ太陽光発電設備を設置し、純水素燃料電池を採用。余剰電力はセントラルエコキュートを活用するなど「グリーンリノベーション」の先端技術を結集しています。全面改修による強化外皮基準(UA値)向上およびZEH-M Oriented相当の一次エネルギー消費量低減を実現することでBELS認証を取得しています。さらに、一部住戸は未来をつくる居住型実験住宅「レジデンスラボ」とし、再生可能エネルギーの利用、省エネルギー、快適性など多角的な視点から居住データを収集し、IoTやAIを活用したライフスタイルの最適化に向けた研究・技術開発の貴重な基盤となっています。今後マンションが抱える課題を解決するものである点と、また外断熱工法と壁付け太陽光パネルを組み合わせた外観が機能とデザインを兼ね備えていることなどが評価され、受賞に至りました。
本物件の改修工事は、多くの大規模修繕・改修実績を誇る株式会社長谷工リフォームが設計・施工を担当。今後は、長谷工グループ全体で本物件から得た知見を活かして、新たなマンションづくりに果敢に挑戦していきます。

※1…昭和13年に社団法人建築設備研究会とし認可され、建築及び設備の綜合的進歩発展を目的に協会誌の発行や環境・設備デザイン賞を運営する団体。
※2…設備機器、システムが調和的、機能的に統合化されている環境建築を対象とする部門。
※3…2022年6月13日時点 ㈱ESP総研調べ(調査期間:2022年5月23日~6月6日、調査方法:「集合住宅またはマンション」「再生可能エネルギー」「リノベーションまたは改修」のキーワードによる公開情報検索および多面的な市場調査による)
■ 第23回環境・設備デザイン賞 第Ⅱ部門:建築・設備統合デザイン部門「優秀賞」 講評
審査委員 株式会社エクスナレッジ 建築知識ビルダーズ 編集長 木藤 阿由子氏
既存マンションを改修して建物運用時CO2排出量を実質ゼロにする試みは、環境負荷の低減だけでなく、平成時代に大量に建設されたマンションが今後抱えるであろう課題を解決するものといえる。また、国産木材の端材を使ったオフセットサイティングによる外断熱工法と、壁付け太陽光パネルを組み合わせた外観は、機能とデザインを兼ね備えた新しさと魅力がある。長谷工コーポレーションが、経験とノウハウを生かして実践・公表する姿勢を評価するとともに、この1棟の試みが世の中に広く波及することを期待したい。

「サステナブランシェ本行徳」概要
所在地:千葉県市川市本行徳5-16、 交通:東京メトロ東西線「妙典」駅 徒歩6分
敷地面積:1,651.83㎡、 延床面積:3,071.06㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造、地上5階建て、 総戸数:36戸
既存建物竣工年:1990年2月、 改修後竣工時期:2023年9月
設計・施工:株式会社長谷工リフォーム、 事業主:株式会社長谷工コーポレーション
URL:https://www.haseko.co.jp/sustainabranche/
≪「サステナブランシェ本行徳」過去のプレスリリース資料≫
国内初 建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現
https://www.haseko.co.jp/hc/information/press/20231101_1.html
LIM(Living Information Modeling)で暮らしの最適化
https://www.haseko.co.jp/hc/information/press/20230829_1.html
ハードとソフトを融合した「快眠のための家」の検証を開始
https://www.haseko.co.jp/hc/information/press/20230831_1.html
令和6年度 気候変動アクション環境大臣表彰を受賞:
https://www.haseko.co.jp/hc/information/press/20241203_1.html
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