2022年01月04日

 明けましておめでとうございます。

 昨年は、新型コロナウイルスによる複数回の行動制限やオミクロン株の急速な感染拡大などがあった一方、東京オリンピック・パラリンピックの開催による明るいニュースもありました。個人消費の落ち込みや、世界的な原油・資源価格の高騰などの影響等が下押し圧力となり、景気の先行きについては予断を許さないものの、そろそろ危機的な状況から脱し、ウィズコロナの社会が現実味を帯びてきたと感じています。

 国内のマンション市場は、新型コロナウイルスの影響による供給戸数の落ち込みから回復し、首都圏で32,000戸、近畿圏で18,000戸とコロナ前の水準に戻る見込みです。

 中期経営計画「NS計画」は2年目も終盤となっていますが、ここまでは順調に進捗しています。不動産分譲事業が好調に推移したことに加え、長谷工コミュニティや長谷工リフォームなどのサービス関連事業も大きく挽回してくれました。

 環境面においては、昨年末に「長谷工グループ気候変動対応方針~HASEKO ZERO-Emission~」を制定しました。TCFDへの賛同も表明し、SBTの認証申請も実施していく予定です。当社グループの建設現場への再生可能エネルギー導入と、CO2排出量を抑制する環境配慮型のH-BAコンクリートの採用提案をはじめ、これまで以上に環境配慮技術の開発を含めた脱炭素の取組みを推進していきます。

 DXについては、基礎的DXとしてまずは当社グループ全体でデジタル化に取り組み、RPAなどのデジタルツールを積極的に活用した社内手続きの電子化など、環境を整備してきました。グループ各社においてはシステム開発プロジェクトも具体化してきています。設計においてBIMを補完するデータベース構築などの環境整備や、作業所業務におけるDX推進を加速させるべく、これまでの取り組みを導入し現場検証を実施している案件もあります。このような効果検証により更なる業務改善を実現し、生産性向上による当社の競争力向上に期待しています。また、全社員向けに実施したDXアカデミー等の機会を活かし、日頃から新しい気づきを意識して業務に取り組んでください。

 ホスピタリティ推進については、昨年よりサンキューカードを導入するなど、働きたいと思う職場環境の醸成に努めてきました。今般、当社グループ全体で「あいさつキャンペーン」を始めることで、職場内での挨拶はもちろん、社外のお客様への挨拶を習慣づけ、当社グループのホスピタリティをワンランクあげていきたいと思います。

 激動する世界情勢の中、どのような意識で日々過ごしたらいいかと考え、今年のキーワードは、"格致果敢(かくちかかん)"とします。物事の道理や本質を追い求め、知識を深め日々向上していくという意味の「格致日新」と、大きな決断力を持って失敗を恐れずに取り組むという意味の「進取果敢」の2つをとって、本質を追い求め日々向上し、失敗を恐れずに挑戦していくという意味です。是非皆さん積極的にチャレンジしてほしいと思います。

 徐々に日常に戻りつつありますが、オミクロン株のパンデミックにも最大限の警戒が必要です。当社グループでも、3回目の職域接種の準備を進めていますが、個人でもコロナ対策を行い、自分自身だけでなく周囲の関係者にも配慮しながら日々業務を行ってください。

 今年も皆さんと一緒に力一杯、明るく元気よく頑張っていきましょう。

株式会社 長谷工コーポレーション

代表取締役社長 池上 一夫

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