2025年08月22日

 株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:熊野 聡、以下「当社」)は、この度、既存の石積擁壁の石材を再利用・組み直し、新たな重力式石積擁壁※1として復元する新工法(中村石材工業(株)との共同特許出願済、以下「同工法」)を開発しましたのでお知らせします。同工法の採用により、復元した石積擁壁の安全性向上と周辺の景観保全の両立が可能で、都市計画法の技術基準に準拠した擁壁としての許可取得は国内初となります。同工法は当社グループの長谷工不動産(本社:東京都港区、代表取締役社長:松本 健)および東京建物株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:小澤 克人)が鹿児島市内において販売予定の新築分譲マンション「ブランシエラ南洲門前通り」(以下「本物件」)において採用されております。

 本物件は、鹿児島市内でも古くからの伝統ある街並みが残る「上町エリア」に位置する越前島津家の上屋敷跡地に誕生する物件となっており、周辺エリアは鹿児島市が景観条例に基づき石垣を保全してきました。本物件の施工に当たり、景観保全の観点から当初は既存の石積擁壁(1個200㎏×1,600個)を残置させるべく計画を進めておりました。しかし既存の石積擁壁が都市計画法上の安全性基準を満たしていないことから、同工法を開発したうえで鹿児島市から承認を得たことで本物件の計画を進行することが可能となりました。

 当社は今後も分譲事業における地方展開の更なる深化を実現するとともに「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する。」という企業理念のもと、事業を通じた課題解決に取り組み、企業価値向上を目指しながら持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 ※1...擁壁自身の重さを利用することで鉄筋を使わずに背面の土の圧力を支える構造

 【重力式石積擁壁の新工法の施工手順】
① 既存の石積擁壁の石材1,600個の一つ一つに番号を付与、記録画像を作成し現状を把握。
② 既存の石積擁壁を解体。
③ 従前の石材を再度組み直すことで、新たな重力式石積擁壁として完全復元。
この過程で、擁壁の背面に打ち込むアンカーボルトの一部を石材に、残りの部分を石材背面のコンクリート擁壁に埋設して固定することで、安全性を向上。


 ■物件概要
所在地 鹿児島県鹿児島市春日町4-7、4-8、4-16(地番)
交通  JR日豊本線「鹿児島」駅徒歩8分
構造・規模   鉄筋コンクリート造 地下1階地上14階建
販売開始予定時期 2025年10月
竣工時期 2027年1月
入居予定時期 2027年3月
敷地面積 6,429.96㎡
総戸数  159戸(他、フロントオフィス(管理事務室)1戸)
間取り 2LDK~4LDK
専有面積  66.97㎡~150.46㎡
売主  株式会社長谷工不動産、東京建物株式会社
設計・監理  株式会社サニム建築事務所
施工  吉原建設株式会社
公式サイト https://www.branchera.com/ms/kasuga159/

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