人的資本・人材育成

人的資本:基本的な考え方・方針

長谷工グループの総合力を支えているのはグループ社員や協力会社の社員であり、それら社員の持つノウハウや経験、新たな価値を生み出す知恵や活力こそが「人的資本」であると考えています。あらゆる社員が活躍できる環境づくりを通して、社員一人ひとりが成長機会に挑戦する勇気を後押しし、都市に最適な住まい・暮らしを提供する新たな価値創造を目指します。

長谷工グループ人事計画(2025年4月~2031年3月)

長谷工グループでは、中期経営計画に基づく人事計画を策定し、その進捗や課題について人事担当役員が取締役会に報告・協議することで、経営戦略と人材戦略の整合性を確保しています。
2025年度にスタートしたグループ中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」において人事戦略を刷新し、以下の「目指す姿」に向け取り組みを推進しています。

目指す姿

  • 経営計画の着実な遂行と、新規事業やDXの推進を可能にする厚みのある人材・組織づくり。
  • 組織と社員が生産性とエンゲージメントの向上を追求し、多様な社員が健康で活き活きと活躍できる企業グループへ。
  • 高成果=高処遇を実現することで社員の目標達成意欲を喚起。常に能力を最大限に発揮して、中長期的に成長する企業グループへ。
  • グループの社員一人ひとりがキャリアを通して成長し、変化にしなやかに対応しながら個と組織の力が最大発揮されている状態。

1.グループ経営基盤と強固な人員・組織体制の追求

取り組み項目 指標 2024年度実績
  • 中期経営計画達成に向けた受注・生産体制のさらなる強化
  • キャリア採用による専門人材の拡充
  • 既存社員に対し多様な教育プログラム(DX教育・グローバル人材育成 等)を提供、新たな事業領域の開拓を担う人材確保・育成を推進
  • 新卒採用計画達成率100%
  • 新卒採用計画達成率81.5%
  • 正社員離職率5.0%
  • 正社員離職率5.1%
  • DX推進人材比率20%(2030年度)
  • 2025年度実績数値より公開予定

取り組み

新卒・中途採用の拡大と退職率の改善により安定した受注・生産体制を確保し、経営計画の目標達成に貢献しました。一方で、グループ各社の採用、特に技術系人材の採用競争は激化していることから、アルムナイ採用・リファラル採用の導入や、多様なバックグラウンドを持つ人材(外国籍人材・留学生・高専卒など)の発掘を推進しています。また「HASEKO Evolution Plan」達成に向け、キャリア採用による専門人材の拡充や、既存社員に対し多様な教育プログラム(DX教育・グローバル人材育成 等)を提供、新たな事業領域の開拓を担う人材確保・育成を進めていきます。

国内連結会社 新卒・中途採用推移(人)
  • 2025年度の中途採用人数は計画値

2.多様な人材が健康に安心して働きやすい環境づくり

働きやすい環境づくり

取り組み項目 指標 2024年度実績
  • 社員個々の勤務状況・コンディションの可視化、労働時間管理の進化
  • 業務特性や社員の状況を踏まえた中でのアウトプットの量・質を向上させる働き方の推進
  • 全社的なDX推進、MOSt(モス)活動による働き方改革の継続
  • 労災事故撲滅への取組み徹底、安全管理・バリューアップ活動の更なる強化
  • 4週8閉所実施率100%(2027年度)
  • 4週8閉所実施率30.4%
  • 4週8休(年間104日休日)実施率100%
  • 4週8休(年間104日休日)実施率83.9%
  • 死亡・重大事故災害0件
  • 死亡・重大事故災害1件
  • 労働災害度数率0.06以下
  • 労働災害度数率0.28
  • 労働災害強度率0.01以下
  • 労働災害強度率0.26
  • 本指標は長谷工コーポレーションに適用されます。
取り組み

多様な社員が活躍できる環境づくり

取り組み項目 指標 2024年度実績
  • 「個性活躍」が進むような風土作りとして、管理職に向けたD&I研修を実施や社内ポータルサイト等を通じた、情報発信を積極的に実施
  • 取り組みの結果をサーベイ等で確認し、継続的な改善を推進
  • 新卒採用における女性採用比率30%
  • 新卒採用における女性採用比率36.5%
  • 女性社員比率30%以上
  • 女性社員比率33.3%
  • 女性管理職比率12%
  • 女性管理職比率10.6%
  • 男性労働者の育児参加制度利用率100%
    (育児休業と配偶者出産休暇の取得率)
  • 男性労働者の育児参加制度利用率81.1%
  • 男性労働者の育児休業取得率50%
  • 男性労働者の育児休業取得率59.4%
  • 障がい者雇用率2.5%
  • 障がい者雇用率2.48%
取り組み

健康経営の推進

取り組み項目 指標 2024年度実績
  • 社員および組織の「業務パフォーマンス(生産性)」や「エンゲージメント」向上に寄与する健康経営の追求・実践
  • 健康診断受診率100%
  • 健康診断受診率100%
  • ストレスチェック受検率100%
  • ストレスチェック受検率99.3%
  • 特定保健指導の対象となる割合15%以下
  • 特定保健指導の対象となる割合16.4%
  • 特定保健指導実施率55%
  • 特定保健指導実施率55.6%
  • 健康経営優良法人の認定取得:ホワイト500認定取得
  • 健康経営優良法人の認定取得:ホワイト500認定取得
取り組み

3.業績・成果・中長期的な成長への貢献に相応しい処遇

取り組み項目
  • グループ全体で各社の業態・収益力に応じた魅力ある賃金水準の確立
  • 採用競争力、人材定着度の向上により、更なる事業領域の拡大や新規事業への人材強化を図る

取り組み

長谷工グループでは、業績への貢献度や個人目標の達成度による評価を通して、高評価が処遇向上につながる仕組みとしています。さらに、2020年度には株式報酬制度を役職者全体に範囲を拡大し、経営意識の醸成を図ることで会社成長への主体的な関与を促しています。長谷工コーポレーションでは、人材獲得競争が激化する中、将来を担う人材の確保・定着を促進するため、4年間にわたり初任給と全体の処遇水準の引き上げを実施しました。
採用競争力、人材定着度の向上により、更なる事業領域の拡大や新規事業への人材強化を図っていきます。

大卒初任給及び平均年間給与の推移(長谷工コーポレーション)

(千円)

2022年 2023年 2024年 2025年
初任給 250 255 300 310
平均年間給与 9,418 9,634 10,578

4.個人の成長に繋がる学びとチャレンジを後押し

取り組み項目 指標 2024年度実績
  • キャリア実現に向けた自発的な能力開発を後押しし、グループの社員一人ひとりがキャリアを通して成長
  • 変化にしなやかに対応しながら個と組織の力が最大発揮されている状態で、経験と知の融合による新たな価値創造を目指し尽力する
  • 主要資格保有率100%
  • 主要資格保有率82.2%
  • 長谷工ビジネスカレッジ受講率30%
  • 長谷工ビジネスカレッジ受講率12.4%
  • 主要資格:宅地建物取引士、一級建築士、1級建築施工管理技士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、1級管工事施工管理技士、1級電気工事施工管理技士、1級土木施工管理技士、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー

取り組み

次項からの人材育成の内容をご参照ください。

人材育成:基本的な考え方・方針

2025年度に新中期経営計画(HASEKO Evolution Plan)をスタートすると同時に、新たに長谷工グループ人事計画を策定しました。
『一人ひとりが未来を構想し、変革を実現していく組織を創出する』を教育スローガンに掲げ、社員一人ひとりが大局的視点で未来を描き、
変革を主導できるよう行動変容を促していきます。

取り組み目標

◎:中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」におけるKPI

指標 目標数値
主要資格保有率 100%
長谷工ビジネスカレッジ 受講率 30%
◎DX推進人材比率 20%(2030年度)
  • 主要資格とは以下の資格を指します。
    宅地建物取引士、一級建築士、1級建築施工管理技士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、1級管工事施工管理技士、1級電気工事施工管理技士、1級土木施工管理技士、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー

人材育成に関する実績数値は、ESGデータをご参照ください。

取り組み

教育体系

自律人材の育成やキャリア開発に加え、経営者・DX人材・イノベーティブ人材・グローバル人材の養成など、様々な施策を展開します。

長谷工コーポレーション教育体系

2025年4月1日現在

1. 経営者養成講座

  • 持続的成長企業として次世代の経営者を養成する、選抜型の経営者養成講座を実施。対象階層の前倒しを図り、より早期に経営者としてのマインド・スキル醸成を図ります。また、人選に際しては、多様性の観点から優秀な女性社員を積極的に選出しています。
  • 新任役員には異業種交流プログラムを通し、将来的な経営者に必要な幅広い視野と高い視座の養成を促します。

2. 役職者教育

  • 組織・人づくりの要として役職者に求められる役割は大変重要です。定期的なマネジメント・D&Iについての学びの場を整えることで、多様な人材が個性を大切にしながらも活躍できる環境づくりを後押ししています。

3. 自律人材育成プログラム・キャリア教育

  • 入社後10年間で「自ら考え行動し未来を切り拓くことが可能な」自律人材を育成します。
  • 将来の長谷工Gを担う若手・中堅社員の職場定着を重要課題と捉え、BS・NX・人事の3方面から支援する「Be3制度」のきめ細かな運用を図ります。
  • キャリア入社者のスムーズな職場適応、早期定着に向けた体制を整備します。

4. DX・イノベーティブ・グローバル人材教育

  • グループ全体でDX・イノベーションを推し進めるべく、組織全体のボトムアップとともに、推進人材の育成を進めます。
  • 今後の海外事業強化を担うグローバル人材に厚みをもたせるべく、英語教育を実施しています。

5. 実務教育

  • 新中期経営計画達成の鍵となる若手社員の早期戦力化・早期育成の為、実務知識を強化するカリキュラムを会社別・部門別に実施しています。
  • 主要資格の早期取得については、上司・部下のコミュニケーションに加えて手厚い支援策を実施しています。

6. 全社員向け教育

  • 自らの実務遂行能力の向上や将来に向けた知識・スキル習得の為、全社・全社員に自己学習の場「長谷工ビジネスカレッジ」を提供しています。
人材育成に関する教育投資

DX 推進に向けた社員の意識改革「DXアカデミー」

グループ全社員の理解度促進とDXへのマインドセットを目的として「DXアカデミー」を開講しています。
DXを通じて、未来の豊かな住まいと暮らしの提供を実現するために、全社員の意識改革とリテラシーの底上げとともにDXプロジェクトを推進する人材育成に注力しています。

DXアカデミーの取り組み

  • 2021年度:グループ全社員のDXマインド醸成と基礎知識の習得のために全役職員対象「DX意識改革プログラム」
  • 2022年度:各社各部門におけるDX推進リーダーの育成を目的とした、中堅・若手社員の選抜者対象「イノベーションリーダー育成プログラム」
  • 2023年度:組織を牽引する“部長職”が、DXのアイデアの評価手法や果たすべき役割を学ぶマネジメント層向け「DXリテラシー講座」と「DXセミナー」
  • 2024年度:DXの本質や実現のために必要な思考を学び、グループ全体のリテラシーの底上げとアップデートを図る全役職員対象「長谷工DX研修」
  • 2025年度:グループ全社員対象のeラーニング「DXリテラシー入門~ DX人材としての第一歩~」とDXスキル診断による定量評価

DX具現化のためには、「全社員」がDXに前向きであり、一部の「高度専門人材」の知見と「DX推進人材」の変革への推進力が必要になるとし、人材像を3人格に分けて定義しています。
「DX推進人材」とは、自社やグループが抱える課題に対して、デジタル技術を活用し、自ら考え、行動できる人材を指します。
新中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」では、2030年度までにグループ全体で約20%の社員を「DX推進人材」として育成することをKPIに掲げています。

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