本業であるマンション事業を通じてステークホルダーの多様なニーズに応えるため、新しい技術・サービスの導入を積極的に進め、持続可能な社会の実現に貢献します。
旧耐震基準(1981年以前)で建築された高経年マンションは約103万戸と言われています。耐震性能の不足や建物・設備の老朽化、居住者の高齢化など、いかにマンションを再生するかは社会的課題となっています。長谷工グループでは、マンション再生に向けた耐震診断・建物診断・設備診断による現状把握と、その結果を踏まえた建替え・長寿命化の方針検討から住民の方々の合意形成、設計・工事の実施まで、様々な場面をワンストップでサポートする体制を整え、マンション再生に取り組んでいます。マンションづくりでの実績を活かし、マンション再生に取り組むことで新しい価値を創造し、社会課題の解決に貢献していきます。
事例については、下記のサイトをご参照ください。
1973年、千葉県で初めての国体「若潮国体」が開催され、国体では初めての取組みとなる選手村が置かれました。同選手村は夏から秋にかけて開催された大会後に分譲され、「若潮ハイツ」となりました。
1973年竣工当時は主に若いファミリー層がご入居されましたが、30年が経過したころから給排水管の劣化やエレベーターのない不便さなど様々な課題を抱えていました。
2008年に長谷工コーポレーションがコンサルタントとして参画し、再生の検討を開始。約5年間の期間を経て2013年に建替えの方針を決定し、建替え推進委員会が設置されました。マンション建替えでは避けられない工事期間中の仮住まいは団地内に用意するスキームを構築。
また、建替え推進委員会が合意形成も積極的に行い、団地内のコミュニティに働きかけ、2016年12月に一括建替え決議が可決しました。Ⅰ街区(総戸数397戸)は2020年11月に竣工し、駐車場の45%にEV車・PHEV車の充電設備を設置した次世代マンションに生まれ変わりました。
2025年、Ⅱ街区(612戸)と合わせ1,009戸の大規模マンションが誕生しました。
本事業で長谷工コーポレーションは、コンサルタント、参加組合員、設計・施工者として事業参画しております。
2023年9月に竣工した「サステナブランシェ本行徳」は、新たな住まい価値創造に向けた研究・技術開発の更なる推進を目的とした、国内初の既存の企業社宅を全面改修し建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現する賃貸マンションプロジェクトです。
本マンションは、脱炭素社会実現に寄与する省エネ技術、建物の長寿命化技術、ウェルネス住宅技術ほか、長谷工グループが有する様々な最新技術を導入するとともに、IoT機器やAI技術を最大限生かした未来住宅を創造するため、全36戸のうち13戸を新たな技術開発に向けた環境データ収集を行う居住型実験住宅としております。
また、本プロジェクトは、国土交通省が実施する「令和4年度第2回サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅)」において、「スマートホームシステムを導入した未来住宅創造に向けた住居型実験住宅」として、先導的な技術の普及啓発に寄与する「次世代住宅プロジェクト2022」に採択されており、「快眠のための家」、「バーチャル森林浴」等の検証を実施し、検証結果についても広く公表しています。
「UGOCLO(ウゴクロ)」とは、背中合わせに配置した2組の可動収納ユニットを、それぞれ平行に移動させることで、可動収納ユニット両側の居室空間と、その間の収納空間の広さが自由に変更できる、新しい間取り可変システムです。
居住者自身で簡単に居室と収納空間の大きさを変更することができるため、大掛かりなリフォームをしなくても、将来の家族数やライフスタイルの変化に対応したり、家具や収納物に合わせて柔軟に間取りを変化させることができます。
また、「UGOCLO」の機能をさらに進化・拡張させた「UGOCLO PLUS」を開発し、形状も新たに検討、新築マンションのみならず、戸建て住宅や既存マンションのリフォームにも採用頂けるようになりました。


分譲マンションの住居面積が縮小傾向にある一方、住まいのあり方や働き方に対するニーズの多様化、使い方を限定しない多目的な住空間の必要性が高まっています。
「Be-Fit※」では、各住戸に配置している収納スペースの集約や、柱を廊下側に出すことで整形な居室空間を創出し、自由な空間利用を可能にしました。棚やボックスなどの位置や高さを調整できる壁面家具を採用することで、子どもの成長や趣味などライフステージの変化に合った使い方が容易にできるようになりました。ライフスタイルや、変化し続ける暮らしに、住まいを合わせることができる間取りとして、今後、当社が事業主となる物件に加え、他の事業主様の物件についても提案し、採用を促進していきます。
「Large-Storage(ラージストレージ)」 : 居室の使い方に制約を与える小物収納を集約した「大型収納」
「Out-Frame(アウトフレーム)」 : アウトフレーム構造(柱を外出し)で凹凸のない「整形な居室空間」
「Fit‐Zone(フィットゾーン)」 : 収納に限定されない自由な使い方が選択可能な「余白空間」

長谷工ファニシングは、調理から食事・片付けまで、短い動線で行うことができるオープンスタイルのシステムキッチン「楽々テーブルキッチン」を開発しました。
空間の有効活用と生活動線の効率化をコンセプトとしており、座って調理できるカウンター一体型設計や、必要な時だけ引き出せる対面スライドテーブルを採用しています。これにより、時短で済ませたい朝食からできたて料理を囲む団らんまで、様々なライフスタイルや空間デザインに対応可能です。
次世代の暮らしのニーズに応える住空間の一例として「ブランシエラ海老名」の2LDKプランに採用しており、今後も物件への採用提案を進めていきます。
長谷工コーポレーションは、シブタニ‧アイホンと共同で、スマートフォンなどと連動した各住戸の玄関前に設置する大容量の宅配ボックス「戸別宅配BOX」を開発しました。
現在、インターネット通販の拡大により、宅配便の取扱個数が急速に伸びる一方、宅配便の再配達が社会問題となっていることから、不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスの需要が高まっています。「戸別宅配BOX」は、各戸に設置することから自室まで運ぶ手間がかかる、荷物の収納容量の不足といった課題を解決でき、再配達の減少と運搬時のCO2排出量の削減に寄与することができます。
今後も長谷工コーポレーションが設計・施工を担当する案件での採用を積極的に進めていきます。
長谷工グループでシニア事業を手掛ける長谷工シニアウェルデザインでは、人生100年時代に向けて「より自由に羽ばたくように、ご自身らしくイキイキと愉しむ暮らしを提供したい」という想いを込めた高齢者住宅ブランド「ブランシエール」シリーズを展開しています。
ブランシエールシリーズでは、2023年5月開設の「ブランシエール蔵前」に続き、同年12月、東京都目黒区において、介護付有料老人ホーム「ブランシエール目黒」を開設しました。本施設は、人が自然とつながりを感じる「バイオフィリックデザイン」の外観の建物で、1階にはスーパーマーケットが入居するシニアレジデンスです。「自立住戸」と「介護居室」を併設し、自立住戸にお住まいの方は、将来介護が必要になった場合でも24時間ケアスタッフが常駐する介護居室に住みかえることができ、住み慣れた環境で生活を続けていただくことが可能な安心のしくみを備えています。
また本施設では、IoTを活用した顔認証を、自動ドアの開錠や宅配通知、ご家族の入退館手続きの簡素化などのサービスに導入しています。更に、トレーニングルームを備えインストラクターの指導による健康サポートサービスや、アート&デザインなど多彩な体験プログラムにより、「健やか」で「ときめく」住環境を提供します。
長谷工不動産では、「働く(WORK)」と「住まう(LIVE)」 のハイブリッド賃貸マンションとして、「WORVE」を展開しています。ご入居者が24時間利用できる共用ワークスペース(オープン型・個室型)や、集中またはリラックスしながら仕事をするうえで必要な各設備を完備し、在宅勤務の大きな課題である「集中とリラックスの切り替え」や「孤立感」の解消を目指し、各共用空間のデザインにもこだわっています。
入居者のウェルネスやライフスタイルをサポートする先進的な取り組みが評価され、「WORVE東京木場」「WORVE横浜伊勢佐木町」「WORVE吹田江坂」がDBJ Green Building認証最高評価の★5を、「WORVE大阪本町」が★3を取得しました。

長谷工不動産開発では、“好きと暮らす”をテーマとした独自のコンセプトマンション「LIVWIZ」ブランドを展開しています。
普通に住む、だけでは物足りない。どうせ住むのなら、じぶんの好きととことん住む。“ターゲットを絞り込み、ニーズや趣味嗜好を深掘りした、「ここにしかない」” 新しいジャンルの高付加価値なマンションを目指しています。



「U’s style(ユーズスタイル)」は、長谷工グループでマンションを販売する長谷工アーベストと長谷工コーポレーションとの共同開発で生まれたオリジナル仕様です。お客様の多様なニーズに耳を傾けてきた長谷工アーベストの女性スタッフが中心となり、生活者視点の「あったらいいな」をカタチにしたもので、「心地よく、美しく住まう」ことにこだわった商品を開発しています。
より機能的でスマートな暮らし心地の実現を目指して2018年に行った仕様の見直しでは、「ベビーカー置場に困っている」「夫婦で同時に洗面化粧台を使いたい」といったお客様の声を反映しました。今後も、日々変化する多様なニーズに対応するため、継続的な改良を重ねながら、より快適で心地よい暮らしの実現に貢献していきます。
| 玄関 | 薄型下足入れ「シューズギャラリー」 シューズボックス「マルチシューズボックス」 |
|---|---|
| 洗面室 | 洗面化粧台「ドレッサーⅢ」「スタイリングドレッサー」) |
| 収納他 | 共用物入「フィットストレージ」 多機能押入「マイスタイルクローク」 室内干しラック「スリムハンガーラック」 洗濯機上部収納「スマートランドリー」 木製防音ドア「シャットスルードア」 照明スイッチ「全室消灯スイッチ」 |
長谷工グループでは、「住まい」と「暮らし」のリーディングカンパニーとして、持続的な成長を目指し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に挑んでいます。最新のテクノロジーを活用した集合住宅の設計・施工における生産性の向上や住まう方の生活の質の向上、より安全・安心で快適な暮らしの実現などに取り組み、グループ総合力を活かして住まいと暮らしの新たな価値を生み出していきます。
長谷工グループDX戦略と具体的な取り組みをまとめた「HASEKO DX Report(長谷工グループDXレポート)」(2024年版)を公開しました。
長谷工グループでは、グループ総合力を最大限に活かし横断的にDXを推進するため、グループのインキュベーター機能を担う長谷工アネシス社長を委員長とし、グループ各社社長をメンバーに迎えた「DX推進委員会」を設立、実行部隊としての「グループDX推進検討部会」、「テーマ毎のワーキンググループ(以下、WG)」を発足させ、組織的な取り組みを推進しています。
各WGと並行して、グループ各社のDXチャレンジの支援や生成AI等新しいテクノロジーの実証を行っています。また、各社で蓄積された情報資産を連携するための基盤整備を実施し、データ利活用の可能性を模索しています。さらに、DX具現化のためには社員のマインドやスキル向上が重要と捉え「DXアカデミー」を開講し、DX人材の育成にも取り組んでいます。
長谷工コーポレーションでは、マンションに特化した3次元設計技術「長谷工版BIM」を開発し、2012年より活用をスタート、2020年度には新規設計着手案件100%での運用体制を確立し、2021年度からは施工現場でも100%の運用を展開しています。現在は、販売での活用を拡大しており、今後、維持管理・リフォームなど長谷工グループトータルでの展開を順次進めていきます。
また、DXにおける取り組みの中で、長谷工版BIMをデータベースとみなした次世代生産システムの開発を図っており、2025年には「デジタルテクノロジーラボ」を施設としてオープンするなど、最新のデジタル技術を駆使して、より高度な設計・建設・販売手法の研究・開発を行っています。

H/DTLは、累計10万戸超のBIM設計データと最先端のデジタル技術を活用し、リアルとバーチャルを融合した新たな販売・設計・生産手法を創造・発信する拠点で、2025年4月にオープンしました。
当施設のオープンに伴い、「BIMデジタルツインプラットフォーム」の構築にも着手しました。長谷工版BIMと最新デジタルツインを組み合わせることで、新たな販売手法への展開に加え、マンションの維持管理やエンドユーザー向けサービスの拡充など、事業の進化を見据えた取り組みにも挑戦しています。

センサーネットワークやAI、クラウドサービスアプリケーションなどICT(情報通信技術)を活用し、付加価値の高いマンションづくりを推進しています。共用エントランスや専有部玄関の顔認証オートロック、宅配ボックスや建物に設置した気象・地震センサーと連携した入居者専用アプリなど、日々の生活を便利に、快適にお過ごしいただくための様々な先端技術を、これまで13物件に実装しました。(2025年3月31日現在)
ICTマンションで取得した様々なデジタルデータは“暮らし情報”として、情報プラットフォーム「BIM & LIM Cloud」に集積・分析し、BIMの情報と重ね合わせながら、入居者の利便性向上や建物の長寿命化など新たな価値創造を目指します。
長谷工コーポレーション・長谷工アネシス・長谷工リフォーム・サウスオールシティ団地管理組合は共同で、既存分譲マンション「サウスオールシティ」(総戸数791戸)にICTサービスを実証導入しました。これまでは賃貸マンションを中心に導入してきましたが、既存分譲マンションへの導入は初めてとなります。
長谷工リフォームが大規模修繕工事を実施するタイミングで導入し、居住者専用アプリ「まいりむ」※やデジタルサイネージ等と連動させることで、最新の工事情報や施設の利用状況などを提供します。

2018年にFuture(未来)/Innovation(革新)/Transformation(変換)の頭文字を取った「FIT-PJ(フィットプロジェクト)」を発足しました。グループ各社から中堅・若手社員が集結し、顧客のニーズを的確に捉えた革新的なサービスや商品の開発に取り組んでいます。
賃貸マンションを保有・運用されているオーナー様のうち、長谷工ライブネットが管理受託させて頂いている、主に個人オーナー様に向けたコミュニケーションサービスです。従来は電話やFAX・郵便といったやりとりが主であった管理会社とオーナー様とのコミュニケーションが、Web上で完結できます。オーナー様が情報を得たいと思う機会に対して常にサポートし、オーナーライフの利便性向上を実現します。(商標登録済)

理事会運営や輪番制の役員責任の負担に悩んでいる分譲マンションの管理組合様に向けたサービスです。従来の管理受託業務に加え、管理者管理方式(理事会を廃止)を採用した上で、管理会社に管理組合運営をおまかせいただきます。また区分所有者同士で意見交換ができるWebツールをご利用いただき、マンション内でのより良い合意形成を実現しながらマンションの付加価値向上を目指す管理組合をサポートします。(特許出願済、商標登録済)長谷工管理会社グループ※でサービスを提供しており、2021年8月のサービス提供開始以来、導入件数は131件(10,789⼾)となりました。(2025年3月現在)


<ユーザーの声>
建物の修繕履歴や総会資料、ベテラン理事長のノウハウなど、分譲マンション管理における様々な情報を蓄積・可視化するWebサービスです。理事会役員の手で簡単に、かつ体系的にデータ登録ができます。住民の皆様もPCやスマホから内容を閲覧できるので、マンション管理がより身近になり、管理組合の持続性が高まります。(特許出願済、商標登録済)

分譲マンションの居住者様を対象に、周辺の飲食店の商品をLINEで予約購入ができ、受け取りもマンション内でできるサービスです。お子様が小さく外出が難しい方などには利便性を、引っ越してきたばかりで地域の情報をあまり知らない方にはお店を知ってもらう機会をご提供します。マンション内イベントの1つとして、居住者様同士のコミュニケーション活性化にも寄与します。(商標登録出願中)

DXアイデアの具現化や、メタバース、生成AIなど新しいソリューション活用に挑戦するDXチャレンジプロジェクトの一環として、「長谷工 暮らしのメタバースプロジェクト」を推進しています。
「住まいと暮らしの未来のあたりまえ」をコンセプトに、マンション販売・インテリア検討・定期的なイベントなど多様なシチュエーションでメタバースを活用し、メタバース空間における体験が現実の生活にどのような価値をもたらすのかを模索しています。
BIMデータを活用し、マンション住戸や共用施設をメタバース空間に再現。購入検討者が時間や場所を問わず、パソコンやスマートフォンなどからモデルルーム見学ができます。


メタバース空間に再現した実際のマンションの間取りで、家具の購入を検討しているマンションのご契約者様が、建物の引渡し前から家具のコーディネートをシミュレーションできるサービス。家具を選ぶ際、再現したお部屋の中でプロのコーディネーターに相談することもできます。


建築を志す若手の人材育成を目的に開催している「長谷工住まいのデザインコンペティション」の第17回最優秀作品を、オンラインゲーム「Fortnite」上に再現。誰でも自由に見学でき、作品コンセプトを体感できます。


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