
里芋の下ごしらえ
簡単にできる里芋の下ごしらえの方法をご紹介します。
里芋の下ごしらえ
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第66回は「里芋の下ごしらえ」です。失敗しない手順から、応用レシピまで詳しくご紹介します。
今日は里芋をいっぱい買ってきちゃった!
おっ、旬だもんね~!やっぱり煮物にするの?
そのつもりなんだけど…
里芋って皮がむきづらいし、ぬめりがあるから
下ごしらえがちょっと大変なのよねえ
なになに~?ミエは里芋の皮をツルっとむく方法を知らないのか?
え!?そんな方法があるの?
フラッキー、教えて~!
ふっふっふ、俺についてきな!
あっという間に里芋の下ごしらえができるようにしてやるぜ!
フラッキー、頼もしいー!
よろしくね!
里芋の下ごしらえ
秋から冬が旬の食材、里芋。ホクホクしていて美味しい里芋ですが、皮がむきづらかったり、切るときに手が滑りやすかったりと、下ごしらえが面倒なイメージがありますよね。でも、ある方法で意外と簡単にできるんですよ。
今回は、生のまま包丁で皮むきする方法と、電子レンジで加熱してから皮むきする方法、下ゆでしてから皮むきする方法に分けてご紹介します。
里芋の洗い方
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里芋の洗い方は、どの皮むきの方法でも共通です。
まず里芋を水洗いして、表面に付いた泥を落とします。
しつこい泥は、たわしなどでこすって落としましょう。
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- ぬめりが出るのを防ぐため、ふきんやキッチンペーパーなどで里芋の水分を拭き取ります。
包丁で皮むきする方法
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- 里芋の上部と下部を切り落とします。
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- 包丁を上から下へ向かって入れ、縦方向に皮をむきます。
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- 皮が残っているほかの面も、同様にむいてください。
レンジで加熱してから皮むきする方法
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里芋をラップに包み、600wの電子レンジで約5分加熱します。
※里芋3個を加熱する場合の目安時間
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- 火傷を防ぐために、キッチンペーパーなどに包んだ状態で、上から下へ繊維に沿って皮をむいていきます。
冷めないうちに皮をむくと上手にむける

里芋は冷めると皮がむきづらくなるから、完全に冷める前に皮をむくのがコツ!
その分、火傷には要注意!必ずキッチンペーパーなどに包んだ状態で手に取るようにしよう。できるだけ手早く行なうように!
皮ごと下ゆでしてから皮むきする方法
里芋が浸かるくらいの量の水を鍋に入れます。
そこに洗った里芋を皮ごと入れて、水からゆでてください。
中火で約10~15分加熱します。
竹串が刺さるくらいやわらかくなったら、ざるにあげましょう。
手で触れることができる程度に冷めたら、両端を薄く切り落とします。
上から下に向けて、繊維に沿って手で皮をむいていきましょう。
里芋のぬめりを取る方法
里芋のぬめりは、煮汁の吹きこぼれや粘り気の原因になります。美味しい里芋料理を作るには、事前にぬめりを取っておくことがおすすめです。
塩もみする
皮をむいた里芋をボウルに入れて、塩をまぶします。塩を里芋にまんべんなく、こすり付けるように塩もみすると、ぬめりが取れますよ。
お酢を入れて下ゆでする
お酢を入れた水で下ゆでをすると、ぬめりが取れます。水1リットルに対してお酢大さじ1を加えてゆでた後、水にさらしてお酢を落としましょう。
煮崩れを防ぐ“六方むき”のやり方
里芋をはじめ、球形の食材の側面が6面になるように切る“六方むき”。六方むきに切ると煮崩れしにくくなり、煮物がとてもきれいに仕上がります。お正月に食べるお煮しめなど、おもてなし料理にもおすすめです!
- 里芋の上部と下部を平行になるように切り落としてください。
- 上から下に向かって、側面の皮をむきながら切っていきます。
- 側面が全部で6面になるようにむいていきます。1面むいたら、真裏(反対)の側面をむくという順番で進めましょう。各面の大きさのバランスがよくなりますよ。
里芋の保存方法
電子レンジでの加熱や下ゆでをして、皮むきした後の里芋の保存方法についてお伝えします。
冷蔵保存の場合
水を入れたボウルや保存容器に漬けて保存します。ラップなどで蓋をして、そのまま冷蔵庫に入れましょう。
保存期間の目安は、約2~3日です。

水を入れて保存するのは、里芋の変色を防ぐためなんだ。毎日水を取り変えて保存すると、より長持ちするぜ!とはいえ、できるだけ早めに調理するようにな!
冷凍保存の場合
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- 保存する場合は、ペーパーでよく水気を拭き取ってからファスナー付き保存袋に入れて、冷凍庫に入れます。
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ペースト状で保存する場合は、手で押し潰して、平らにしてから冷凍庫に入れましょう。
保存期間の目安は、約1ヵ月です。
里芋を使った人気レシピ
寒い季節の旬の食材、里芋を使った人気のレシピをご紹介しましょう。
里芋と大根の煮込み
里芋の味噌汁
けんちん汁にする場合は、木綿豆腐、里芋、大根、にんじん、ごぼう、しいたけ、こんにゃく、小松菜、油揚げなどをごま油で炒め、だしを加えて煮込みます。最後に味噌、または醤油で味を調えてください。
里芋の田楽
次に、味噌だれを作ります。赤味噌、すりごま、酒、みりん、砂糖を鍋に入れて温めましょう。そこにミルなどで細かくしたくるみを入れて、たれとよく混ぜ合わせます。
串に刺した里芋に、味噌だれをたっぷりかければできあがり!
里芋のシチュー
里芋の下ごしらえがこんなに簡単にできるなんて…!
さすが、フラッキー!!
これでいろんな里芋料理にチャレンジできるな!
よし。お正月は、里芋をたっぷり入れたお煮しめを作ってみようかな?
やったー!楽しみだな~♪
監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。