大切にしたい風景
環境会計
環境保全活動を定量的に把握し、効率的に推進していくために2004年度より環境会計を導入しています。
基本的事項
集計範囲
株式会社長谷工コーポレーションの活動
- 完成工事122作業所(新築:105、解体:17)
- オフィス(東京地区:芝本社ビル・横浜支店、長谷工テクニカルセンター、関西地区:大阪平野町ビル、名古屋支店・京都支店)
対象期間
2019年4月1日〜2020年3月31日
集計方法
「環境会計ガイドライン2005年版」(環境省)、「建設業における環境会計ガイドライン2002年版」(日建連)を参考に、以下の項目について集計しました。
- 事業エリア内コスト
- 公害防止コスト:大気汚染、水質汚濁、騒音・振動防止対策等の費用を集計しました。
- 地球環境保全コスト:温暖化防止、省エネ、オゾン層破壊防止対策等の費用を集計しました。
- 資源循環コスト:廃棄物の分別・リサイクル、適正処理等の費用を集計しました。
- 上・下流コスト
環境配慮設計提案に要した人件費を集計しました。 - 管理活動コスト
環境保全管理活動費及びISO14001:2015運用・維持費を集計しました。 - 研究開発コスト
環境保全に関連する研究・技術開発費を集計しました。 - 社会活動コスト
環境関連団体・地域への寄付、支援等の費用を集計しました。 - 環境損傷コスト
周辺環境補修費及びマニフェスト伝票購入費(基金分)を集計しました。
環境保全コスト
分類 | 主な活動内容 | 費用額(百万円) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
事業エリア内コスト | 3,424 | 4,191 | 4,006 | 5,216 | 5,958 | |
①公害防止コスト | 作業所での公害防止対策費 | 309.4 | 392.8 | 559.2 | 519.9 | 598.6 |
②地球環境保全コスト | アイドリングストップ活動費、 フロンガス適正処理費 |
8.3 | 13.4 | 21.2 | 13.5 | 10.2 |
③資源循環コスト | 建設廃棄物の分別・リサイクル、 適正処理費 |
3,106 | 3,784.8 | 3,425.2 | 4,683 | 5,349.8 |
上・下流コスト | 環境配慮設計人件費 | 8.4 | 10.9 | 8.8 | 12.3 | 11.6 |
管理活動コスト | ISO14001 登録・審査・運用費 ISO14001 活動人件費 環境負荷監視測定費 環境関連教育費 |
219 | 413.9 | 260.8 | 377.1 | 288.5 |
研究開発コスト | 環境関連技術の研究・技術開発費 | 75.5 | 88.3 | 94.9 | 108 | 204.8 |
社会活動コスト | 環境関連団体・地域への寄付金 | 0.3 | 0.4 | 0.6 | 0.4 | 2.5 |
環境損傷コスト | 周辺環境補修費 マニフェスト伝票購入費(基金分) |
83 | 144.5 | 76.6 | 110 | 74.4 |
環境保全コスト総額 | 3,810 | 4,849 | 4,447 | 5,824 | 6,539 |
環境保全効果
項目 | 単位 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事業エリア内 の効果 |
施工活動 | 建設廃棄物排出量 | 千t | 416.8 | 520.2 | 538.3 | 565.5 | 666.9 |
建設廃棄物再生利用量 | 千t | 404.3 | 498.7 | 532.7 | 538.8 | 660.6 | ||
建設廃棄物最終処分量 | 千t | 12.5 | 21.5 | 5.6 | 26.7 | 6.3 | ||
CO2排出量(新築工事) | 千t-CO2 | 35.3 | 28.9 | 34.7 | 36.6 | 30.4 | ||
CO2原単位(新築工事) | t-CO2/億円 | 11.04 | 10.43 | 10.53 | 10.21 | 9.87 | ||
オフィス 活動 |
電力使用量 | 千kWh | 6,254 | 6,222 | 6,347 | 6,386 | 7,053 | |
コピー用紙使用量 | 万枚 | 1,998 | 1,813 | 1,841 | 1,778 | 1,791 | ||
CO2排出量 | t-CO2 | 2,145 | 2,113 | 2,159 | 2,165 | 2,382 | ||
一般廃棄物排出量 | t | 71.1 | 80.1 | 57.0 | 44.3 | 43.7 | ||
上・下流 の効果 |
グリーン 調達 |
電炉鋼材(鉄筋) | 千t | 211 | 194 | 203 | 228 | 198 |
高炉セメント生コン | 千m3 | 206 | 255 | 176 | 225 | 210 | ||
再生利用タイル | 千m2 | 440 | 310 | 302 | 356 | 329 | ||
再生石膏ボード | 千m2 | 6,142 | 4,055 | 4,566 | 4,765 | 4,793 | ||
パーティクル材(二重床) | 千m2 | 209 | 96 | 189 | 255 | 247 | ||
スチレン素材(壁下地パッキン) | m3 | 375 | 326 | 395 | 419 | 366 | ||
節水型便器 | 千台 | 16 | 18 | 16 | 20 | 15 | ||
屋上・壁面緑化 | 千m2 | 4 | 9 | 11 | 11 | 9 | ||
浸透性舗装 | 千m2 | 20 | 21 | 16 | 26 | 23 | ||
SUS管(共用部給水配管) | t | 105 | 98 | 84 | 53 | 29 | ||
Hfインバータ方式照明器具 | 千台 | 18 | 24 | 39 | 50 | 128 | ||
長尺塩ビシート | 千m2 | 196 | 297 | 280 | 383 | 369 | ||
押出し発泡ポリスチレン | 千m3 | - | 4 | 4 | 4 | 4 | ||
ノンフロン発泡ウレタン | 千m2 | - | - | - | 389 | 720 | ||
文房具グリーン購入率 | % | 92.3 | 93.1 | 93.8 | 93.9 | 93.5 |
※上・下流の効果、グリーン調達:押出し発泡ポリスチレンは、2016年度、ノンフロン発泡ウレタンは、2018年度より算出しています。
集計の結果
- 2019年度に支出した環境保全コストの総額は、6,539百万円でした。2018年度と比較して、715百万円(12.2%)増加しました。
- 環境保全コストの91.1%が「事業エリア内コスト」で、そのうちの89.8%を「資源循環コスト」が占めました。資源循環コストは2018年度と比較して666.8百万円(14.2%)増加しました。
- 建設廃棄物排出量は、2018年度と比較して101.4千t(17.9%)増加しました。
- 施工活動のCO₂排出量(新築工事)は、30.4千t-CO₂でした。2018年度と比較して6.2千t-CO₂(16.9%)減少、原単位での比較では9.87t-CO₂/億円で0.34t-CO₂/億円(3%)減少しました。
- オフィス活動によるコピー用紙使用量は、1,791万枚でした。2018年度と比較して13万枚(0.7%)増加しました。
- オフィス活動のCO₂排出量は、2,382t-CO₂でした。2018年度と比較して217t-CO₂(10%)増加しました。